ECサイトの価値は年々高まり、多くの事業がネットでの商品販売をはじめています。
B2CビジネスにおいてもECサイトの存在は重要となっていて、導入することで新たな顧客層の開拓や利益の追求など多くのメリットを与えてくれるでしょう。
そこでこちらではECサイトの基本的な業務や機能と、実際に構築をするときのポイントを紹介します。
ECサイトの導入に興味があるのなら、こちらを参考に基本となる情報をチェックしてみてください。
ECサイト構築についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
ECサイト構築を徹底解説 | 費用相場・方法・制作手順から会社の選び方まで
B2C ECサイトとは
B2C ECサイトとは、企業から消費者に商品やサービスを販売するECサイトのことです。ECは「electronic commerce」の略称で、インターネットを介して商品やサービスの取引を行うことです。ECサイトと呼ばれるWebサイトにパソコンやスマホからアクセスするだけで、簡単に商品の閲覧や購入の機会をユーザーに提供できるのが特徴です。
Amazonや楽天などのサイトが有名で、B2Cビジネスにおける手段として広く普及しています。
ECサイトは大きく「モール型ECサイト」と「自社ECサイト」の2種類があり、導入する側が自由にどちらかのスタイルを選択できます。
EC市場は年々成長を続けていて、2019年の市場規模は19兆3,609億円となっています。
この数字は前年から7.65%も伸びている結果であることからも、ECサイトの影響が強まっていることがわかるでしょう。
2020年は新型コロナウィルスの影響もあり、外出せずに非接触で購入が行えるオンラインショップの利用が前年より35.6%増加したという結果もあります。
出典:三井住友カードが実施したオンラインサービス利用時のキャッシュレス決済調査
その動きに合わせて多くの企業がECサイトの新規開発を進めていて、Eコマースプラットフォームの「BASE」では2020年5月にショップ開設数が100万ショップを超え、さらにその後1年間で150万ショップまで開設数が伸びています。
出典:BASE株式会社プレスリリース「BASE(ベイス)」のネットショップ開設数が150万ショップを突破 直近1年で50万ショップが新規開設!
こういった事情からECサイトは、より現代社会にマッチした販売形態になってきていると判断できるでしょう。
B2CにおけるECサイト業務とは
多くの企業がECサイトを導入してオンラインシフトを進めていますが、具体的にどのような業務がそこに含まれているのかわからないこともあるでしょう。
そこでまずは、B2C(企業と一般消費者が行う取引)におけるECサイトの業務内容を解説します。
運営のための商品管理とサイト管理
ECサイトの運営に必要な商品管理とサイト管理は、B2Cにおける基本的な業務です。
商品管理には顧客に販売する商品の仕入れと在庫管理、関連するデータ管理などが含まれ、スムーズにECサイト上で商品のアピールや発送を実施できるように備えます。
商品の魅力を正しく伝えるためのページ情報の考案や、画像データの編集なども仕事になるでしょう。
サイト管理では新規の商品登録や必要情報の更新作業のほか、季節限定イベントや今売りたい商品の特集ページといったコンテンツの作成が仕事です。
ECサイトがどれくらい認知されているのかを確かめるアクセス解析や、より多くのユーザーを取り入れるためのSEO対策など、マーケティング業務もサイト管理に含まれます。
ECサイト運営についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
サイト運営に必要な業務とは?フロント業務とバックオフィス業務を解説
問い合わせを含むサポート業務
ECサイトをより良いものとしていくためにも、顧客からの問い合わせを含めたサポート業務はB2Cビジネスに欠かせません。
顧客から商品に対する問い合わせがあった場合には、速やかに必要な情報を提供して販売機会を逃さないようにします。
一般的にECサイトの問い合わせサポートでは、メールと電話による対応が主体となります。
顧客からの問い合わせは商品の使い方に関する相談やクレームなど幅広いパターンが考えられるため、それぞれに適切に対応するためのマニュアル作成も必要です。
サポート業務は、ECサイトにおいては顧客と直接やりとりを行う貴重な機会であるため、アフターサポートを充実させて顧客満足度を高めることが求められます。
決済などの売り上げ管理
ECサイトの運用では、決済が行われたときの入金確認や売り上げ管理も重要な業務です。
決済手段によって確認方法は変わり、振込の場合には銀行口座を照合し、クレジットカードでの支払いの場合にはシステムからの入金確認を行います。
商品の販売金額と実際の入金がきちんと合っているのかを確認し、問題がない場合には消し込みを行って利益を確定させます。
売り上げの結果はECサイトの販売力を測る貴重な情報となるため、きちんとデータとして管理していく必要があります。
なぜその商品が売れているのか、逆になぜその商品が売れないのかを考えて、具体的な販売戦略を立案していくことがECサイト継続のポイントです。
B2Cにおいては売り上げの定期的な見直しを行い、ECサイトとしての価値をさらに高めるための話し合いも重要となるでしょう。
ECサイトの決済方法についてはこちらでも詳しく開設しています。
決済方法 おすすめ8選】それぞれのメリット・デメリット、選び方まで解説
B2CにおけるECサイトの機能とは
B2CにおけるECサイトには、商品検索、カート、会員登録、決済といった基本機能に加えて、いくつか必要とされる機能があります。
それぞれの機能を適切に備えることが、ECサイトの基本となるでしょう。
以下からは、ECサイトに必要になる3つの機能について解説します。
マイページ機能
マイページとは自身の登録した個人情報を管理したり、注文履歴を確認したりできる機能です。会員登録ができるECサイトにはほぼマイページ機能は実装されていますが、以下の機能も含まれているとなお使い勝手が良いマイページになります。
- 送付先管理(アドレス帳)
- クレジットカード登録機能
- 実店舗での購入履歴も統合された購入履歴
- 商品画像付き購入履歴
- 配送追跡(配送番号から配達業者のページに遷移)
- 注文キャンセル機能
- 問い合わせ管理
おすすめ商品表示機能
ECサイトにおけるおすすめ商品表示機能とは、「レコメンド」とも呼ばれる非常に魅力的な機能です。レコメンドは顧客の閲覧履歴や購入履歴を参考にして、サイト内におすすめ商品を提示します。
「こんな商品があったんだ」といった発見につなげることができ、顧客を別のページに進めるきっかけを作ることができるでしょう。
顧客に関連商品をすべてチェックしてもらうことは難しく、もっと良い商品があるのに見つけてもらえないケースは珍しくありません。
レコメンド機能は、そういった顧客と商品のすれ違いを防ぎ、より最適な出会いをサポートする機能になります。
それは結果的にECサイトとしての売り上げアップにつながるため、おすすめ商品表示機能の実装は重要です。
レコメンドについてはこちらで詳しく解説しています。
サイトでレコメンド機能を活用するメリット
レビューや口コミ機能
実際に商品を購入した顧客によるレビューや口コミを載せる機能も、ECサイトを彩る便利な機能の一つです。
商品のレビューや口コミは、ほかの顧客にとって購入時の参考になります。
ECサイトの運営側からは提供できないリアルな情報となるので、サイトの情報量を増やすことができるでしょう。
レビューや口コミが多いほど、「このECサイトはたくさんの人が利用している」という安心感を与えることも可能です。
はじめての人でも使いやすい環境の構築につながるため、レビューや口コミ機能で新規顧客の獲得も進められるでしょう。
レビューをした人に対して割引クーポンを発行するなど、顧客がレビューをしたくなるように工夫をすることもポイントです。
B2CにおけるECサイト構築のポイントとは
B2CにおけるECサイトの構築には、意識したい4つのポイントがありますECサイトの構築には、意識したい4つのポイントがあります。
これからECサイトを作り上げる場合には、そのポイントをきちんと理解しておくことが必要な前提条件です。
以下では、B2CにおけるECサイト構築のポイントを紹介します。2CにおけるECサイト構築のポイントを紹介します。
ECサイト構築のポイントは大きく4つ
ECサイト構築の際には、「コスト」「機能充実度」「管理体制」「セキュリティ」の4つがポイントです。
ECサイトのコストには手数料やサービスの月額利用料、追加費用などが含まれます。
実際にECサイトを構築して運営する際に、どのくらいのコストが発生するのかを事前に確認する必要があるでしょう。トを構築して運営する際に、どのくらいのコストが発生するのかを事前に確認する必要があるでしょう。
機能充実度とは、そのECサイトで便利に使用できる機能がどれくらい多いのかをという指標です。
商品販売に関係するフロント機能と、商品の管理などを行うバックエンド機能があり、それぞれの充実度を確認していくことが重要となります。
また、自社のECサイトに合わせて内容を変更できるカスタマイズ性も重要で、柔軟に使えるかどうかもポイントです。
管理体制は、ECサイトにおける商品管理やサポート体制がきちんと確立されているかどうかです。
サイトを運営していくためには、これらの体制が滞りなく進められる環境が必要とされます。
最後に最も重要なのがセキュリティで、顧客の個人情報などをしっかりと守るための環境作りが求められます。
情報漏洩が発生すれば、ECサイトの運営が停止したり賠償請求などが行われたりするため、数千万円単位での損害が発生することも考えられるでしょう。
リスクを回避するためにも、高度なセキュリティ体制もECサイトには欠かせない機能となります。
ECサイトの構築方法についてはこちらでも詳しく解説しています。
サイト構築の方法とそれぞれのメリット、デメリット
「SIWS」を利用し充実した機能とサービスを提供する
上記のようなECサイトに必要な機能を効率良く実装していくためには、「SI Web Shopping」のようなパッケージを使用することがおすすめです。
SI Web Shoppingは20年以上の歴史を持つ純国産のECサイトパッケージであり、柔軟なカスタマイズ性と堅牢なセキュリティを構築できるのが特徴となっています。
B2CのECサイトに必要とされる各種機能がワンパッケージに収められているため、SI Web Shoppingを導入すればすぐにでも充実した環境を構築することが可能です。
既に複数のECサイトで使用されている実績もあり、シンプルなライセンス体系であるためコストも明確になります。
これからECサイトを立ち上げる際には、SI Web Shoppingを使ったワンパッケージでの効率的なシステムの構築がおすすめですを立ち上げる際には、SI Web Shoppingを使ったワンパッケージでの効率的なシステムの構築がおすすめです。
まとめ
ECサイトはこれからの時代を担う重要な販売経路ですが、実際に構築をする際には多くのノウハウが必要です。
事前に準備と情報収集を行って、自社のECサイトに求められる機能をチェックしていきましょう。
ECサイト構築の基本や、構築パッケージの選定ポイントをまとめた資料などご用意してありますので、こちらもぜひご覧ください。
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