リレーションシップばかりが線じゃない
こんにちは、皆さん頑張って設計していますか?
SI Object Browser ER(以下OBER)では、エンティティとリレーションシップを駆使して、効率よくデータベース設計を行えることはもうご存知ですよね。
しかし、リレーションシップにばかりとらわれていると、大事な「線」を見落としてしまいます。
今回はER図上に描ける図形についての紹介です。
データベース設計における「線」
データベース設計を行っているエンジニアの間で「線」といえば、まず思い浮かぶのは「リレーションシップ」ではないでしょうか。
もちろんその通りですが、OBERではそれ以外の「線」「図形」も描けるのです。
さっそく、メニューバー「挿入」を選択してみましょう。
図形の挿入(メニュー)
エンティティなどの下に、図形を挿入するメニューが表示されました。
このメニューは、ツールバーのアイコンでも簡単に選択できます。
図形の挿入(ツールバー)
図形を挿入してみる
お好きな図形を選んだら、エンティティなどと同様にER図上に配置してみましょう。
四角の配置&文字入力&色・フォントの変更
四角が配置できました。
さらに四角をダブルクリックすると文字も入力できます。
おまけに四角を選択して右クリックメニューを開くと、色・フォントの変更もできます。 [RELATED_POSTS]
図形は何に使うのか
図形を挿入できることはわかりましたが、何に使うのかイメージが湧かない方もいるかと思います。一つ例をお見せしましょう。ここによくあるER図があります。
図形挿入前のER図
しっかりとリレーションシップが配置され、エンティティの色も変えてあり、よくまとまったER図だと思います。
しかし、ER図を作った本人ならわかるものの、初めて見た人はこう思うかもしれません。
「なんのER図なの?」「エンティティの色の意味は何だろう?」
そこで図形の出番です。さっそく配置してみましょう。
図形挿入後のER図
ER図上部にタイトルに見立ててテキストを配置しました。
ER図下部にはエンティティの色に関する説明を配置しました。
これで何のER図かわかるようになりましたし、エンティティの色も理解することができますね。
E(エンティティ)でもR(リレーション)でもない部分の重要性
図形配置の重要性はお分かりいただけましたでしょうか。
エンティティでもリレーションでもない図形を配置することで、ER図がさらにわかりやすくなり、データベース設計がしやすくなることで効率アップも期待できます。
ただ、データベース設計を黙々と行っていると、なかなかこういったところに手が回らないかと思います。しかし、データベース設計というのはわかりやすさも重要な要素の一つです。
エンティティやリレーションシップも重要ですが、設計書としてのわかりやすさも、少し気にかけてデータベース設計を行っていきましょう。
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