ERPとビッグデータについて、データの利活用が企業競争力を左右する時代

 2020.01.20  株式会社システムインテグレータ

「データをいかに企業価値に変えるのか」は現代の経営には必要不可欠と言われています。しかし、実際にデータの重要性を理解している企業はどれくらいいるのでしょうか?調査会社であるガートナージャパンが日本企業を対象に実施した調査によると30%の企業はデータ利活用に関し、専任組織あるいは選任担当者を設置していると回答しています。その一方で、データ利活用に必要性を感じていながらも未設置であると回答した企業が39%、設置の必要性を感じていないと回答した企業が30%に上ることが明らかになっています。

出典:EnterpriseZine『データ活用の必要性を感じるが組織や担当の未設置は39%、必要性すら感じていない企業が30%――ガートナー調査

なぜ、データは重要なのか?本稿では、昨今のビジネスにおいて重要性が増しているデータについて、そしてデータとERPとの関係性について解説していきます。

データの重要性

データの重要性について説明する前に、ある1つの事実を提示します。それは、私たちを取り巻く世界において「データが関連しないもの、データで表せないものは存在しない」ということです。

たとえば、皆さんが1日のうちに取る行動のすべて、起こることのすべてはデータで表せます。1日に歩いた距離、歩数、心拍数、話した言葉、話した相手、関わった人数、すれちがった人数、Webを閲覧した時間、閲覧したページ、作成した文書、食べたものと量、帰宅までの時間、etc…。可視化できるか否かは別として、このように1日の出来事をすべてデータとして得ることができます。

では、このデータを活用するとどんなことができるのか?歩いた距離、歩数、心拍数の相関関係を分析すれば、「どれくらいの歩幅で歩けば心臓への負担を軽減しながら、より素早く歩けるか」という情報を得ることができます。さらに、Webを使った時間、閲覧したページ、作成した文書の相関関係を分析すると、「1つの文書を効率よく作成するにあたり参照すべきWebページの数」などの情報が得られます。

つまり、データを集め、分析することによって、何事も「現状よりも良い方向へ進める」ことができるのです。これはもちろん、ビジネスに置き換えても通じるものがあります。

データを利活用すれば現状維持も可能

上記のようにデータの重要性について説明すると「うちは現状維持で満足だから、データ利活用なんて要らないよ」という意見を持たれる方も多いでしょう。すべての企業が事業成長を目指しているわけではありませんから、そうした意見も至極当然なものかと思います。馴染みのある取引先と協力しながら、細く長く続けていく経営というのも大切です。

ERPに関するお役立ち資料

しかし、「現状が現状のままである状態」がいつまで続くのでしょうか?ビジネス環境は日々変化の連続です。長年取引をしていて信頼関係が築かれている中で、取引先がこれからもご贔屓にしてくれる保証はどこにあるのでしょうか?競合他社がデータを武器により良いサービスや製品を提供してくる可能性もあるわけです。

従って、現状維持を目指している企業にとってもデータ利活用は大変有効です。リスクマネジメントの一環として、将来発生し得る危機を予測し、対策を立てていれば経営危機に立たされることはなく、現状維持を実現して細く長く経営を続けていくことができます。

そのために必要なことは、「少しでも良いから、データ利活用を始めてみよう」という、勇気あるちょっとした一歩です。

経営分析が経営を救う

データ利活用の現場では、「BI(ビジネス・インテリジェンス)」という考え方があります。これは、「経営上の意思決定に必要な情報を得るために、データを素早く収集・加工・分析した上で、判断材料となる知識帯を構築する」という概念です。

データ活用をあまりされない方でも、「BI」という言葉を一度は見聞きしたことがあるかと思います。データ分析がビジネスで一般化されるにつれて、BIをシステム上で実現するためのITツールが普及し、現在では多方メディアでBIに関する情報が取り上げられています。

経営分析とBIはとても深い関わりがあります。BIの概念を取り入れ、BIツールを取り入れることで経営分析を効率的に行い、経営上の意思決定に必要な情報を得られます。

実は、こうした経営分析を取り入れたことで、経営危機を脱却した事例はたくさんあります。多くの方は経営分析に対して難しく考えがちですが、実際は分析に必要なデータを集めて、加工して、分析して、情報を得て活用するだけです。BIツールはこのプロセスを大幅に簡素化してくれるのです。

データとERPの関係性

データ利活用と切っても切り離せない関係にあるのが、「ERP(エンタープライズ・リソース・マネジメント)」です。ERPは、経営最適化を図るために基幹システムからあらゆるデータを収集して、単一管理します。経理、債権、債務、販売、調達・在庫、製造、人事、給与、資産管理、経費といったあらゆる基幹システムを統合することで、それぞれから生成されるデータを単一ヵ所で統合管理するのです。

さらに、ERPシステムに蓄積されてデータにBIツールを連携することにより、経営上の意思決定に欠かせない情報を素早く収集できます。もちろん、データ利活用はERPシステムが無くても行えます。しかし、経営分析をする上においては各基幹システムからデータを収集することが前提条件になります。そのため、既存システムでERPシステム同様の環境を構築しようとすると、想像以上にコストと管理負担がのしかかることになります。

人だけでなく機械から生成される「ビッグデータ」を活用

ここでデータの中でも一般的なソフトウェアの能力を超えたサイズのデータ集合と定義される「ビックデータ」について少し触れておきたいと思います。ビックデータはデータ管理・処理ソフトウェアで扱うことが困難なほど巨大で複雑なデータの集合を表します。その範囲は、情報の収集、取捨選択、保管、検索、共有、転送、解析、可視化等多岐にわたり、これまでもグローバルな巨大企業が活用するだけでなく、政府が自国内調査や外国と比較する結果データを収集・分析し国内外で政治家が活用したり、官公庁でも例えば犯罪調査や身近なところで言えば税収関係や道路交通情報を収集・分析し国民や利用者に提供したり等その活用範囲は留まるところを知りません。それに加え、最近ではそのビックデータをより多く・早く活用する為に「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というキーワードが出てきました。

現代社会においてデジタルトランスフォーメーション(DX)は必要不可欠であるとされています。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、最新のデジタル技術を用いて商品やサービス、あるいはビジネスモデルそのものに変革を起こし、新しい付加価値を想像することを指します。「第4次産業革命」の真っ只中とされている現代ビジネスにおいては、デジタル技術を駆使していかにDXを実現するかが、これからの時代の生死を分ける大きな要因になります。

製造業を例に挙げますと、工場内の生産設備にセンサーを搭載してIoT化し、そこから得られた膨大なビックデータをクラウドプラットフォームで管理。さらに、AIに解析させることでフィードバックを得て、工場の予兆保全や生産自働化などを実現しています。

今までERPのデータは、多くの場合、人の入力により生成されるものでした。これらをBI を活用して分析するだけでも多くの知見を得ることができ、企業経営に活かせることは言うまでもありません。そして、これからは機械が生成するデータや外部データなどを統合して管理・分析する環境が求められています。機械は人間と違い、大量のデータを生成します。それらが今までには考えられないような「ビッグデータ」となるのです。このビッグデータを分析するには人では不可能に近く、大量のデータから知見を得るためには人工知能/機械学習が必要になります。このようにビッグデータからいかに知見を得たり、業務プロセスに組み込むかが昨今の企業では求められているのです。

あなたにとっての「データ」とは?

機械から生成されるビックデータの出現やその活用事例、そしてこれを如何に「使いこなす」事がこれからを勝ち抜く企業には必要であるかをお伝えいたしました。冒頭でお話いたしました通りデータが関連しないもの、データで表せないものは存在しません。これは言い換えれば、あらゆる出来事やモノはデータ分析が可能ということです。データ利活用は単なる一過性のブームではなく、これからのビジネスを支える新しい支柱になります。企業にとってデータは資産であり、それらを活用することは必須と言えるのです。

GRANDITは「With BI」という新しい構想により、ERPとBIを最初から一緒に設計して統合しました。GRANDITを導入すると同時に、基幹システムに蓄積されたデータをよりグラフィカルにパソコンやタブレット端末上に表現することが可能です。これにより経営層の意思決定を迅速化・効率化させます。

ERPだけでなくBIの活用も検討される際には、お気軽にお問い合わせください。

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