ERPとAI

 2018.12.10  株式会社システムインテグレータ

ERPが世の中に浸透をはじめた1990年代から30年余りが経過しました。
新しい技術が次々と開発され世の中に出てくる中で、ERPも年々その姿を変えてきました。そのような時代背景において、ERPが今後どのように変わっていくのか?その未来を考えてみたいと思います。

現在までのERP

これまで多くの企業にERPパッケージを提案してきました。
その中でERPの導入する狙いは主に以下のように大別されます。

  • 現在バラバラのシステムをERPで統合したい(システムの統合)
  • 散在するデータの一元化をしたい(データの統合)
  • 二重入力をやめて作業負荷を軽減したい(業務効率化)
  • 経営分析のためにデータの有効活用をしたい(データの活用)
  • 業務の属人化を撤廃したい(業務プロセスの標準化)

これらはERPとしての基本思想に合致するもので、ERPが最も有効な解決法となるものです。

特にシステムの「統合」を目的とした企業には、当社もこれまで数多くERPを導入してきました。

現在でも依然として大型汎用機やオフコンを数十年にわたり利用している企業が多くあります。それらの企業でもERPが次の基幹システム更改にあたって選択肢の1つになると思われます。

ERPが世の中に出てから30年余り、企業における基幹システムの主役の一端をERPが担うようになったといえるのではないでしょうか。

では、ERPは今後どのように進歩をしていくのでしょうか?
そしてその進歩がどのように企業に貢献することになるのでしょうか?
その可能性について考えてみたいと思います。

ERPにおけるAI

最近では「AI」が新聞や各種メディアに掲載されない日がないくらい、自動車業界における自動運転技術や人工知能をもったロボットが人間に代わって様々な作業を行うなど、各業界で「AI」が注目され、様々な場面で利用されはじめています。

では、ERPの分野で「AI」はどのような取り組みがされているのでしょうか。

Oracle社は2018年10月に「Oracle ERP Cloud」というSaaS型クラウドサービス基盤において、新たな人工知能を活用した機能を追加したと発表しました。
この中では、例えば会計機能へのAIの取込として、「Dynamic Discounting(ダイナミックディスカウンティング)」機能が発表されています。この機能は、請求書に早期支払いによる割引が設定されているときに、銀行の金利と照らし合わせて、どのタイミングで支払うのが最適なのかをAIが提案してくれる仕組みです。
また、経費精算に利用できるチャットボット機能である「Expenses Chatbot」では、スマートフォンのカメラでレシートを撮影すると、OCR(光学文字認識)でその値を読み取り、経費精算の項目をAIで自動的に分類します。個々の申請が会社のルールに適合しているかどうかもAIが判断します。

SAP社は「SAP Leonardo」と呼ばれるブランドで、IoT、機械学習、アナリティクス、ブロックチェーン、データインテリジェンスといった技術要素群をまとめて、同社のERP製品群と連携させる戦略を打ち出しています。
また、S/4HANAなどのシステム自体にも、機械学習に対応したアプリケーションを組み込んでおり、機械学習の一例として、経理部門における入金消込業務の自動化を紹介しています。
「SAP Cash Application」では、機械学習の技術を使って未処理請求書の債権と入金を自動で照合するクラウドサービスを提供し、経理担当者の作業履歴からパターンを学習、反復的な消込プロセスを自動化して処理精度を向上させることができます。
SAP S/4HANAから新しい入金情報や未処理の請求書情報を取得し、ルールに一致するものは自動処理し、確認が必要なものは担当者に確認を促す仕組みとなっています。

このようにERPにおいても「AI」の技術が取り込まれはじめています。

また、少しだけERPとは異なる分野ですが、製造業では今でも人手による外観のチェックが行われています。この検査工程にAIを活用しようという取り組みです。

検査ラインに設置されたカメラで流れてくるモノを撮影していき、AI(ディープラーニング)の画像検知システムに正常品の画像だけを学習させ、良品、不良品の判別を行うのです。
検査工程での良品、不良品判断を行うには不良品を学習させないといけないのではと思いますが、ここではAI(ディープラーニング)を使って少ない正常品の画像を学習するだけで判別を可能にしています。
このように、各業界におけるAIを活用する様々な取り組みがされている状況にあります。

まとめ

<当社のAIに関する取り組み>
当社でもAIに関する取り組みを積極的に進めています。
ERPに関連する領域では、生産現場でリアルタイムに製品を検査するディープラーニングを使った異常検知システム「AISI∀ Anomaly Detection」を2018年10月に発表しました。
これは、「ディープラーニングを使った異常検知」を行うのに必要な機能をオールインワンで備えた異常検知システムで、AIに不慣れなユーザーやベンダーでも簡単に使えるため、裾野を広げて、より多くの企業がAIを使った異常検知を短期導入できるようになります。

※詳細はこちら

製造業の企業を中心に、この「AISI∀ Anomaly Detection」をERPの付加価値ソリューションとして提供をしていきたいと考えています。

システムインテグレータではERP「GRANDIT」はもちろん、あわせてAI、RPAを積極的に利用した基幹業務システムご提案をさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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