DXとは?|DX時代におけるプログラミング人材の重要性について解説

 2018.08.14  株式会社システムインテグレータ

2020年のプログラミング授業必修化に向けて、小学校ではプログラミングに触れる機会が徐々に増えています。

実は、世界的に見ると日本はプログラミング授業必修化の後発組です。英国、ハンガリー、ロシア、オーストラリア、フィンランドでは日本の小学校に相当する初等教育にてすでにプログラミングを必修化しています。さらに多くの国が、後期中等教育(高校に相当)においてプログラミング授業を必修にしたり、選択科目として規定しています。

これは単にIT人材不足が叫ばれている世の中だからなのでしょうか?確かに、世界ではIT人材獲得競争が激化しており、需要に対して供給が追い付いていない状況です。しかし、ITにおいてプログラミングが重要視されている理由は他にもあります。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?

“デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)”という言葉をご存知でしょうか?これはビジネスや世間のあらゆる物事がデジタルへと変換することを表し、特に次の4つの分野においてデジタル化が顕著に進んでいます。

1. モバイル

スマートフォンの普及率は2011年の14.6%から、2016年には56.8%と5年間で4倍(平成29年版 情報通信白書 第1部 特集 データ主導経済と社会変革)に拡大しています。この爆発的な普及によって、インターネットへの接続状況はすでにパソコンを上回っています(インターネット接続にスマホ利用54%、初のパソコン超え 総務省17年調査)。そのため、サービスを提供したりマーケティングを展開するにあたってモバイルは無視できないプラットフォームです。

2. ソーシャル

今、世界のソーシャル人口は21億人以上いると言われています。世界人口の約28%が何らかのソーシャルメディアを使用しているということです。そのためソーシャルを中心としてサービスやマーケティングが盛んに行われており、モバイル同様に無視できないプラットフォームです。

3. ビッグデータ

一時期は単なるバズワードかとも思われたビッグデータですが、データ分析基盤の品質が向上していることから、現在では盛んに活用されています。特にAI分野では欠かせない要素であり、今のIT社会を支えていると言っても過言ではないでしょう。

4. クラウド

クラウドはビッグデータ以上に今のIT社会を支える社会基盤です。インフラ、プラットフォーム、ソフトウェア、デスクトップなどをインターネット経由でサービスとして提供するものです。クラウド無くしてビジネスは成り立たないと言ってもよいほどでしょう。

ビッグデータ時代の必須科目 SQLの教科書
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これらは“第三のプラットフォーム”と呼ばれており、メインサーバと端末、クライアント/サーバシステムに続く次世代を支えるプラットフォームです。これらのデジタルトランスフォーメーションは、アプリケーションに多大な価値をもたらしました。

それによってアプリケーションを作るためのプログラミングの重要度が増し、各企業優秀なプログラマーの獲得を目指しています。

DX時代におけるプログラミング人材の重要性

同じIT人材でも、システムエンジニアとプログラマーは「建築士と大工」の関係のようにまったく違った仕事をします。エンジニアは顧客からシステム要件を引き出し、それを要件定義としてまとめ、プロジェクト計画を立てて、関連部門との調整を行っていきます。一方、プログラマーは要件に沿ってアプリケーションを作っていくという職人気質な仕事です。

海外ではプログラマーの地位が高いケースもある

日本では、プログラマーのキャリアアップ先としてシステムエンジニアが用意されています。そのため日本ではシステムエンジニアの存在が重要視されていますが海外では違います。優秀なプログラマーは上級システムエンジニアよりも地位が高く、優遇されています。

これはやはり、アプリケーションの品質の大部分はそれを作成するプログラマーが占めていると考えているからでしょう。そのためプログラミングの重要性が非常に高く、プログラマーというIT人材が重宝されているのです。

これから益々重要性を増すプログラミング人材。優秀なプログラマーとはどうすれば出会えるのでしょうか? 

優秀なプログラマーをどう見つける?

IT人材の職務経歴書ではプロジェクトの内容、担当したフェーズ、具体的な業務内容、プロジェクトでの実績や取り組み、プロジェクトに使用したOSや開発言語およびデータベース。これに加えて各種スキルに関する詳細を記載することが多いでしょう。

優秀なプログラマーを見抜くのは難しい

IT人材採用では基本的にこうした職務経歴書を参考に、面接で実際に会話した印象などを踏まえて活動を進めていきます。しかし、職務経歴書に記載されていることが客観的に正しいとは限りませんし、人によっては面接時に好印象を与えるような行動が自然と取れるという場合もあります。

なので、IT人材採用では多くの場合、本人の自己申告に頼らざるを得ない状況です。そのため入社してから「入社前に話していてスキルを持っていなかった…」といった採用失敗に陥ります。では、採用応募者が優秀なIT人材かどうかは、どうやって見分ければよいのでしょうか?

優秀なプログラマーをどう見抜くか?

では優秀なプログラマーはどう見抜くのでしょうか?
その答えの一つが、採用活動段階で“プログラミングテスト”を実施することです。つまり実際にコードを書いてもらって、当人のプログラミングスキルを判断することで採用基準の一つとします。

例えば、採用活動においてプログラミングスキルを実施すれば、採用応募者がどれくらいのスキルを持っているかを、面接前に把握することができます。問題はオンライン、リアルタイムかつ採点も自動で行われるため採用担当者の負担を軽減させる効果も期待できます。

テストは実際にコードを書いて回答するので、採用応募者のプログラミングスキルは、開発言語の構文・技術力だけでなく、アルゴリズムの理解度など、総合的にスキルを判断できます。

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まとめ

プログラミングの重要性は年々高まっています。日本のIT人材が慢性的に不足していることを考えると、今後さらにIT人材獲得競争は激化していくでしょう。

このような事業環境の中で、いち早くプログラミング人材の重要性に着目し、優秀なプログラマーを確保するための様々な施策を展開していくことは将来的なビジネス展開を進めるうえで大変役立つはずです。本日ご紹介した具体例「プログラミングテストの活用」など、これまでの採用フローにひと手間加えて、自社が求めるIT人材の獲得をより効果的にしてみてはいかがでしょうか?

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