コーチングとは?さまざまな業界に広がる手法「コーチング」を解説

 2021.05.10  株式会社システムインテグレータ

コーチングとは、相手の話に耳を傾け、観察と質問を通して、相手の内側にある答え・能力を引き出す技術を利用した、問題解決手法であり目標達成のツールです。
昨今のビジネス環境下では、問題が複雑で解決までの道のりが困難な場面は多々あります。そんな時に役立つ方法としてコーチングが注目されているのです。

本記事では、コーチングのの概要とビジネスの現場での活用法について解説します。「ビジネスにコーチング取り入れたほうがいいよって言われた」「名前は知ってるけど具体的にどんなものか知りたい」「自分の仕事に応用してみたい」という皆様、是非読んでみてください!

コーチングとは

コーチングの考え方

コーチングとは、ひと言で言えば目標達成のツールです。ネットで検索すると、多種多様な定義が見つかりますが、その考え方のベースは共通しています。「問題・課題の答えは相手の中に必ずある」ということです。

そのため、コーチングでは、教えたり、アドバイスしたりはしません。その代わりに「問い」を投げて、答えを「聴く」。その繰り返しで相手自身から、答えに近づくための考え方や行動、解決策を引き出していきます。

コーチングの効果

例えば、先輩が若手に対してこの手法を使うと、

  • 若手が自分で問題解決の方法を導き出すスキルが上がる
  • 若手が問題・課題に対して主体的・前向きに取り組めるようになる
  • 上司と部下とのコミュニケーションがスムースになる

といった効果が見られます。
このことから、コーチングが人材育成や組織開発に用いられたりするのです。

コーチングが使われる場面

人材育成や組織開発の分野においては、具体的には、

  • 業務目標の設定
  • 目標達成のための行動計画の作成
  • 必要なスキル習得計画の作成

などに使われることが多いようです。

コーチングビジネスの例(コーチング業界カオスマップ)

コーチング業界カオスマップ(株式会社スパイサー公開)という資料がありますので、こちらで共有します。実に幅広いビジネス領域で「コーチング」のビジネスが展開されていることが分かると思います。

コーチングカオスマップ

(出所:オンラインコーチングサービスのmybuddy公開資料より

コーチングとティーチングの違い

人材育成や組織開発と言えば、講習や研修といった「ティーチング」がありますが、このティーチングとの違いがわかると、さらにコーチングに対する理解が深まります。

ティーチング

ティーチングは知識や技能・技術を相手に「教える」ことです。問題・課題の答えそのものを与えるのです。そのため、コミュニケーションは、教える側から教わる側への一方通行です。

コーチング

一方、コーチングでは、答えは相手から引き出すもので、ティーチングのようにダイレクトに与えることはしません。「問いかけ」をし、答えを聴くということを繰り返します。つまりコミュニケーションは双方向になります。

ビジネスにおいては、問題・課題には模範解答がないことが普通です。めまぐるしい環境の変化から、これまでのような研修・講習といったティーチングだけでは対応しきれないのが現状です。そんな背景からコーチングの需要や関心が高まっているのかもしれません。

コーチングを利用するメリットとデメリット

メリット

コーチングを利用するメリットとして、コーチングの対象者の

  • 主体性、自発性を高める
  • 潜在的な可能性を引き出せる
  • 応用力がつく

などがあげられます。

コーチングにおける双方向コミュニケーションによって、部下がこれまで気づかなかった考え方や新しい視点を得て、問題解決に向けて主体的、自発的に行動するようになるのです。また、そういった個々人の成長によって、組織全体の活性化や能力向上にもつながります。

デメリット

コーチングのデメリットとして、以下のようなものがあります。

  • コーチング開始時の対象者の能力が結果の大きさに影響する
  • コーチは各対象者に対して、個別に対応するため、手間とコストがかかる
  • 優れたコーチが必要(コーチングスキルを持つ人は少ない)
  • 効果が出るまで時間がかかる

コーチングは、相手に能力があることが前提にして行います。このため、相手側に問題解決や目標達成の基本的な能力がない場合は効果が得られません。また、ひとりひとり個別に対応することが原則ですので、相手の現在の能力や価値観が多様化するとマネジメントが複雑になります。さらに、答えをダイレクトに与えるのでなく、質問を繰り返すことで気づきを待つことになりますので、効果がでるまでに時間がかかるのが一般的です。

英会話コーチングの人気コーチに聞いてみた!

コーチングの発展している分野の1つ、英語学習。
そんな英会話コーチングの人気コーチに、コーチングって「ぶっちゃけコーチングどうですか?」と聞いてみました。インタビュー先の英会話スクールはこちら

team of successful business people having a meeting in executive sunlit office

なぜ英会話コーチングの道に進んだの?

英会話じゃなく、コーチング自体に興味がありました。
ライザップのボディメンテ流行りましたけど、なぜあんなに高いのに人気なのか不思議で。そういう仕組みに興味を持ちました。
私は海外生活が長く、英語は特技なので英会話スクール×コーチングという組み合わせはぴったりでしたね。

英会話コーチングって本当に効果あるの?

効果はあります。ただ、数値化するのが難しいです。
英会話の場合、TOEIC、ワーサントみたいな会話力のテストを使って効果を測るとい方法はあり取り入れています。ただし、その点数をそのまま英会話力です、とも言い切れなくて、そこが難しいって感じです。

受講生の成長イメージは?

まずは英会話の基盤として、どんな状況でも相手に伝えたいものは伝えられるようになることを目指します。第一ステップ、どんな状況でもなんとか話せるようになるには1年くらいかかるかなあ。
そこからさらに慣用表現、ナチュラルな表現を身につけていきます。

本当に最初の授業では、スタートラインを明確にすることが重要です。半年後くらいに、動画で過去の自分を見てみて、明らかに成長したのが分かりますね!

コーチ目線で、「日々の成長」を把握するという意味では、毎週プレゼンしてもらっています。前回のレッスン、自宅でのトレーニングの成果が出てるかどうかチェックできますし、毎週チェックポイントがあると、生徒もやる気が出るはずです!

インタビュー全編はこちら(別サイトが開きます。)

コーチングのおすすめ書籍

コーチングについてもっと知りたいという方へ、まずコーチングに関する書籍を読んでみることをおすすめします。

マンガでやさしくわかるコーチング

CTIジャパン (著), 重松 延寿 (その他)

ストーリー仕立てのマンガと、それに関連する詳細な解説からなる本です。コーチングの概要、基本的な流れ、効果といったコーチングに対する理解と、ストーリーから得られる具体例の組み合わせにより、ビジネスにおけるコーチングの使い方がわかる一冊です。

キャプチャ

新 コーチングが人を活かす

鈴木 義幸 (著)

実際に1000社以上の企業に対してコーチングした経験のあるコーチ・エィの社長によって書かれた本です。コーチングとはなんであるかを理解するには最適の入門書です。事例や体験談も豊富に掲載されているので、明日の仕事からすぐに使えるコーチングスキルを習得できます。

キャプチャ2

コーチング・バイブル(第4版)

ヘンリー キムジーハウス (著), キャレン キムジーハウス (著), フィル サンダール (著), ローラ ウィットワース (著), その他

374ページからなるバイブルの名にふさわしい一冊で、コーチングを本格的に学びた方におすすめの本です。基本的な内容が網羅的に書かれているだけでなく、コーチとしての在り方、考え方、関わり方などベースとなる知識から学ぶことができます。

キャプチャ3

まとめ

コーチングは問いかけと傾聴という双方向コミュニケーションによって、相手から「答え」を引き出していく目標達成ツールです。模範解答がなく、ビジネスの変化のスピードが速い昨今の事業環境においてはとても有用であるといえるのではないでしょうか。

実際に、コーチングをビジネスの現場で利用する場合、効果がでるまでに時間がかかったり、マネジメントが複雑になることがある一方で、部下とのコミュニケーションがスムースになり主体的に行動してくれるようになるなど効果は大きいです。

コーチング的な指導を目指される方は、まず、直接的な答えをアドバイスするのではなく、「問題・課題の答えは相手の中に必ずある」と信じて、「なぜ?」「どうしたらいいと思う?」といった問いかけから始めてみてはいかがでしょうか。

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