ETLツールを導入することで、手作業によるデータ処理の負担を減らし、効率的かつ正確なデータ統合ができるようになります。本記事では、ETLツールの選び方、そして主要なETLツールを比較して解説します。
本記事では、ソフトウェアテストの重要性や7つの原則などに解説します。
ETLツールの選び方
ETLとは
ETLとは、異なるデータソースからデータを「抽出(Extract)」し、必要な形式に「変換(Transform)」したうえで、データウェアハウスなどに「格納(Load)」するプロセスのことです。ETLツールを活用すれば、これらのプロセスの自動化でき、企業は迅速かつ正確にデータ統合およびデータ分析を実現できます。
ETLの基本的な概念や導入のメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
1.2 ETLツールを選ぶポイント
ETLツールを選定する際に見るべきポイントについて、以下の4点を解説します。
- 対応データソースの種類
- オンプレミス型/クラウド型
- 使いやすさ
- サポートの有無
対応データソースの種類
ETLツールを選ぶ際には、どのデータソースに対応しているかを確認が必須です。データソースの例としては、SQLデータベース、クラウドストレージ、ExcelやCSVなどのファイルデータなどがあります。自社の業務で利用するデータソースとの互換性を必ず確認しましょう。
オンプレミス型/クラウド型
システムの規模、セキュリティ、メンテナンスコストなどの複数の観点で、オンプレミス型/クラウド型のいずれにするかを考慮する必要があります。
オンプレミス型は自社サーバーで運用する方式で、セキュリティが求められる業界や大規模システムに向いています。
クラウド型のETLツールは、スケーラビリティやメンテナンス負担の軽減といった利点から、近年多くの企業に採用されています。特に、AWS(Amazon Web Services)やAzureなどの主要なクラウドプラットフォームと連携することで、データ統合の柔軟性とコスト効率を向上できます。
使いやすさ
ETLツールが使いやすいと、IT初心者でも扱うことができ、学習コストも下がります。特に、プログラミングが不要となるノーコード・ローコードツールであれば、直感的なデータ処理が可能です。
サポートの有無
ETLツールの運用では、エラー対応やバージョンアップに関するサポートの充実度も重要です。特に海外製のツールの場合は、メーカーサポートやドキュメントも英語での対応となる場合があり、国内のサポートと比べコミュニケーションが難しいことも考慮しておく必要があります。
ETLツール比較10選
本章では、主要なETLツール10選を比較し、企業の用途に応じた選定のポイントを解説します。
製品名 |
国産/ |
特長 |
国産 |
10,000社以上の導入実績があり、ノーコードで業務の自動化が可能。オンプレミス版とクラウド版が提供されている。 |
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国産 |
ノーコード・ローコードで開発可能で様々なシステムと統合できる。スケジュール実行やエラー処理の自動化機能なども充実。 |
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国産 |
プログラミング知識不要、2,600ライセンス以上の導入実績あり。データ変換・統合の自由度が高い点、オンプレミス環境での大量データ処理が容易な点が特徴。 |
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国産 |
クラウド型データ連携ツールであり、初期コストを抑えつつ、スケーラビリティを確保できる。多くのSaaSと連携可能。 |
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国産 |
日本発のクラウド型ETLツールで、ノーコードでのETL設定が可能。 |
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海外製 |
並列処理エンジンを搭載しており、大容量データの高速処理が可能な点が特長。 |
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海外製 |
グローバルで利用されている高性能ETLツール。AIを活用したデータ品質管理、データ統合自動化が可能。 |
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海外製 |
GUIによる直感的な操作が特徴。データクレンジング、データ品質管理など、多様な機能を備える。 |
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海外製 |
AWSが提供するフルマネージド型のETLサービスであり、AWSの各種サービスとネイティブに統合可能。 |
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海外製 |
Microsoft Azureが提供するクラウドベースのデータ統合サービス。Azure製品との連携が容易。 |
まとめ
本記事では、ETLツールを選ぶポイント、そして主要なETLツール10選をご紹介しました。ETLツールの選択においては、以下の観点から総合的に判断するのがおすすめです。
- 対応データソース
- オンプレミス型/クラウド型
- 使いやすさ
- サポートの有無
本記事を参考に、最適なETLツールを選び、データドリブンな経営を実現しましょう。
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