おすすめ基幹システムパッケージ3選~自社に合うシステムを選ぶには~

 2021.04.28  株式会社システムインテグレータ

基幹システムを実際に導入する際に、どのシステムを選べばいいのか迷ってしまう方は多いでしょう。基幹システムの導入が業務効率化につながっていることはわかっていても、基幹システムそのものについて深く理解している方は多くありません。

ここでは、基幹システムを導入する際に知っておくべき知識とおすすめのパッケージについてご紹介していきます。また、基幹システムと併用して利用することによって、さらに業務を効率化することが可能なERPについても解説しております。

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基幹システムとは

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基幹システムとは企業の業務における根幹を支えるシステムのことです。企業にとって欠かすことのできない要素に、生産、人事、販売などがあります。企業によって生産している商品や提供しているサービスの内容は違いますが、基幹業務についてはほぼ同じです。

つまり、基幹システムとはすべての企業において業務を支えるために必要なシステムなのです。基幹システムが停止してしまうと、企業活動そのものが停止する可能性があり、経営活動を維持するためには基幹システムが欠かせません。

代用も非常に難しく、万が一にでも利用できないということがないようにセキュリティ面は厳重にしなくてはいけません。

基幹システムですが、企業に導入する場合の方法としてスクラッチ、パッケージ、パッケージのカスタマイズの3つがあります。スクラッチは自ら基幹システムを構築する方法なのですが、ある程度システムにおける理解が高まっていることが必要であるうえに、初期費用が高額になるというデメリットがあります。

もちろん、自社の業務に最適なシステムを考え、その通りに構築できるのがスクラッチ開発のメリットです。ただし、費用は高額になりがちのため、初めて基幹システムを導入するという方や開業したばかりで費用面に余裕がないという方にとってはあまりおすすめできません。

利用しやすいのはパッケージでしょう。パッケージとは、標準的な業務に合わせてつくられたシステムを導入することです。パッケージの基幹システムさえ導入してしまえば、とりあえず基幹業務を効率良く進めることは可能なのです。スクラッチと比較すると費用を抑えることができます。

スクラッチと違い、現在の業務内容や業務フローに合致したものを用意することは難しくなります。が、パッケージによる基幹システムの導入は実行しやすいです。そのため、スクラッチと比べると利用している方が多いといえるでしょう。

また、パッケージによってはある程度カスタマイズが可能なものがあり、独自の機能を持たせることも可能です。パッケージの基幹システムを導入したとしても、機能面で不足することはありません。不足してしまったら、カスタマイズして追加すれば運用可能なのです。

ERPと何が違う?

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基幹システムとERPは非常に似ています。ERPを基幹システムと呼ぶこともあるのですが、基幹システムとERPは内容が異なるのです。ここでは、基幹システムとERPの違いについてご紹介していきます。

基幹システムとERPの違い

基幹システムは企業の基幹業務を管理するシステム対し、ERPは基幹システムを統合したシステムのことで、業務統合パッケージとも呼ばれています。

つまり、ERPは基幹システムの1つなのです。基幹システムはあくまでも企業において根幹となる個別の業務を支えるために必要なものです。人事には人事の基幹システムがあり、販売には販売の基幹システムがあります。

もちろん、部門によって業務内容は異なります。しかし、それぞれの業務は密接に関わり合っているのです。販売をするためには商品を生産しなくてはいけません。商品を生産するためには費用が必要です。コストを管理することも必要でしょう。

しかし、従来の基幹システムは個々に独立して存在していたため、ある程度の連携ができた場合でも包括的なデータ統合はできませんでした。例えば販売のデータを生産に反映させるためには、人力での作業が必要だったのです。

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その作業を自動にしたのがERPです。ERPは基幹システムを統合させることが可能であるため、業務ごとに取り扱っている情報をまとめて管理することが可能です。基幹システムは業務の効率化のために利用されるのですが、それをさらに効率良くしたのがERPといえるでしょう。

ERP登場の背景

ある基幹システムで既に存在するデータを、人力で別のシステムに入力しなおすというのは無駄な話です。このような状況を解決するために開発されたのがERPです。

当初は、ERPの導入率はあまり高くありませんでしたが、実際にERPを導入するとより業務が快適になることが知られ始めると、導入する企業が続々と増えていきました。現在では、クラウド利用によるERP等も普及してきており、ERPの日における浸透率は上がってきているといえます。

ERPパッケージの選び方    

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ERPパッケージにはさまざまな種類があります。どのERPパッケージを選ぶかによって利便性は大きく異なってきます。企業にとってプラスになるようなERPパッケージを選ばなくてはいけません。
ここでは、ERPパッケージの選び方について詳しく解説をしていきます。

自社業務を網羅できる機能幅

ERPパッケージを選ぶ際に何よりも重要になるのは、自社で行なっている既存の業務を網羅できる機能を有していることです。ERPパッケージを導入する目的は、自社の業務を効率良くすることです。

逆に考えれば、自社の業務の効率化につながらないERPパッケージは導入しても意味がありません。そのため、そのERPパッケージを導入する際には自社業務に対応しているかをチェックする必要があります。

しかし、自分が関わっている業務ならまだしも、自社のすべての業務を把握するのはなかなか困難です。そのため、ERPパッケージを導入する際には、いろんな部門の担当者と連絡をとってどのような業務を行なっているのか、ワークフローはどのようになっているのかなどをチェックする必要があります。

より効率化につながるERPパッケージを導入するためには、業務において何が求められているのかも確認しなくてはいけません。自社の業務について理解を深める必要があると覚えておきましょう。

運用しやすいシステム

ERPは継続して運用し続けなくてはいけません。そのため、システム自体の運用のしやすさも非常に重要です。運用のしやすさを決めるポイントに保守サポートの充実度合いがあります。

ERPは非常に高度なシステムです。そのため、何かしらのイレギュラーが起こった場合に、自社で対応できないことは多いです。しかし、業務の効率が悪くなってしまうので、なるべく早くイレギュラーの状態から脱しなくてはいけません。

そこで重要になるのが保守サポートです。どのような障害に、どれくらい対応してくれるのか、24時間対応してくれるのか、修正パッチの適用はあるのかなど細かく確認しましょう。

もちろん、すべてのイレギュラーに対して保守サポートを利用するのは難しいので、ある程度は自社での対応も必要になります。しかし、すべて自社で対応しなくてはいけないようでは、運用しやすいシステムであるとはいえないでしょう。

クラウド型パッケージが使いやすい

ERPにはオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。オンプレミス型はカスタマイズが柔軟にできるのですが、導入コストが非常に高いです。基幹システムにおけるスクラッチのようなものだと考えればよいでしょう。

クラウド型は導入コストが少なく構築期間も短いです。初めてERPを導入する企業にとっては、オンプレミス型よりもクラウド型パッケージの方が使いやすいでしょう。もちろん、カスタマイズ性はオンプレミス型と比べると劣ってしまうので、それがネックになることもあります。

しかし、運用管理業務が発生しないため、労働生産性に関しては向上する傾向にあるのです。せっかくERPを導入したのに、ERPの管理に時間がかかってしまい、結果として業務の効率化から離れてしまったというケースもあります。それだと本末転倒なので、ERPの管理にはなるべくコストがかからないものが望ましいです。

それが実現可能なのがクラウド型パッケージです。オンプレミス型とクラウド型で迷ったのなら、まずはクラウド型を利用したほうがよいでしょう。ERPの取り扱いに慣れてきたのであれば、カスタマイズ性の高いオンプレミス型を利用した方がより業務にフィットできます。

おすすめERPパッケージ3選

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最後におすすめのERPパッケージについて3つご紹介していきます。それぞれ特徴が異なるので、どのERPパッケージが最も自社の業務にフィットするかを考えて選んでください。

GRANDIT

GRANDITは、Web-ERPのため、クライアントにインストールが不要で、リモートワークに適しているという特徴があります。また、豊富な標準機能を揃えているだけでなく、カスタマイズ性が優れているため、自社の業務にあった柔軟な使い方で業務効率化を実現することができます。

また、統合型ERPですので、各業務間が密連携しているため、部門間をまたぐ業務もストレスなく実現することが可能です。ワークフローなど、承認プロセスを管理するための機能も標準で用意しているため、バラバラのシステムで非効率な業務をしている企業の改善に適したERPです。

https://products.sint.co.jp/grandit

ZAC

ZACは導入実績が非常に多いERPです。プロジェクト管理に強みを持っており、プロジェクトごとに売上と原価をまとめて管理することが可能です。プロジェクトを受注する前の見込みの段階から管理することができるため、売上利益の予測や経営状況の見える化も用意です。

基幹システムだけで運用していたときにありがちなそれぞれの部門の情報がわからないという事態になりにくいものです。これは非常に大きな魅力といえるでしょう。

また、プロジェクトの収支をタイムリーに把握することが可能であるため、プロジェクトの状況をいち早く理解し、経営判断に活用したいと考えている企業にもおすすめです。ERPの中では最もメジャーな部類になるので、困ったらZACを使えば間違いないといえるくらいに便利です。

https://www.oro.com/zac/

クラウドERP freee

クラウドERP freeeは、クラウド会計ソフト「freee」で有名な、freee株式会社が提供するERPです。「freee」と同様、クラウド型のサービスとなっており、手軽に導入できることが特徴です。

これまでERPの導入は高額なコストと長期の導入期間が必要でしたが、クラウドERPは従来のERPと比較し、安価で短期間で導入できる特徴があります。

用意されているサービスを利用する形になるので安価で短期間が実現できるのですが、一般的にクラウドERPは独自のカスタマイズができるわけではないので、会計ソフトの方の「freee」と同様、サービスに業務を合わせることができる企業や、大きくない規模の企業に向いているサービスと言えます。

https://www.freee.co.jp/cloud-erp/

バックオフィス業務改善ならシステムインテグレータ

多くの企業で人手不足が大きな課題となっていますが、バックオフィス業務にはいまだに属人化した作業やアナログ業務が残っており、企業の成長と発展を阻む大きな壁となっています。
バックオフィスの業務プロセスを最適化することで、コスト削減や属人化の防止だけでなく企業全体の生産性向上にもつながります。
当社はERPをはじめとする情報システムの豊富な導入実績をもとに、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な改善策を提案します。業務の洗い出しや問題点の整理など、導入前の課題整理からお手伝いさせていただきます。
バックオフィス業務にお悩みをお持ちの方は、お気軽に株式会社システムインテグレータまでご連絡ください。

まとめ

本記事ではおすすめのERPを3つご紹介しました。しかし、ERPが優れていても導入を担当する企業が自社の業務を今ひとつ理解していなかったとしたら、そのプロジェクトはもしかするとうまくいかないかもしれません。自社に合うERPを選定することも重要ですが、同時に導入を担当する企業もしっかり選定することが必要です。

弊社ではGRANDITをはじめ、お客様に合わせて様々なサービスをその都度選定し、ベストなご提案をしております。ERPの導入やリプレイスを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ERPを比較されている方にご好評の国産ERP比較表もぜひ合わせてご覧ください。

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