オーソリ(オーソリゼーション)とは

 2021.08.09  株式会社システムインテグレータ

新規CTA

オーソリ(オーソリゼーション)とは、使用されるクレジットカードが決済できる状態であるかを確認する作業のことです。決済時にクレジットカード会社に利用者の与信情報を紹介することで、限度額を超えた利用にならないか、正常に使用できるかを確認します。Authorization(オーソリゼーション)は、日本語で言うと「与信:信用を供与すること」にあたります。「信用照会」や「信用承認」と訳されることもあります。

オーソリを行う目的

オーソリはクレジットカードを利用した取引が正常に行えるかを判断するために行われます。大まかに分けると、

  • 利用限度額を超える取引にならないか
  • 盗難されたカード等を使用した不正な取引でないか

をオーソリを行うことで判断を行います。
どちらも消費者と加盟店の双方を守り、健全な取引を行うために必要な事前審査と言えます。

利用限度額を超える取引にならないかを確認する

そのクレジットカードの残り利用限度額がどれくらい残っているのかを、クレジットカード加盟店であるお店側が知ることはできません。ですので、決済端末を通じクレジットカード情報をクレジットカード会社に送信し、この取引が利用限度額内の取引となるかを照会します。

もし利用限度額(与信)を超える取引となる場合、クレジットカードは利用できません。

盗難されたカードでないかを確認する

仮にそのクレジットカードが盗難カードである場合、クレジットカード会社に紛失申請が出されていれば確認できます。

ECサイトで商品を買う際にクレジットカード決済は多く利用され、便利なものではありますが、近年ではカードの盗難による不正使用や偽造カードなどのトラブルが起きています。それらを未然に防ぐために、ECサイトでは決済の度にオーソリで利用客のクレジットカードが正常に使用できるものかを確認しているのです。

オーソリが承認されない理由(エラーの理由)

限度額を超えている、あるいは盗難届が出せれているクレジットカードである、以外にもオーソリが承認されず決済が行えない場合があります。

クレジットカード番号や暗証番号を間違える

ECサイトではクレジットカード情報を入力することで、カード決済を行います。このときクレジットカード番号や暗証番号が間違っていると、当然決済できませんのでエラーとして処理されます。

店舗での利用でも暗証番号を間違えると、エラーとなり決済できません。

不自然な取引である

これまでの利用と比較して明らかに利用金額が大きかったり、逆に小さかったり、ブランド品や電化製品といった換金性の高い商品を連続で購入したりするなど、不自然な決済であるとクレジットカード会社が判断した場合もオーソリが非承認になる場合もあります。

こうした取引の場合、第三者の利用やカード番号および暗証番号の漏洩による不正利用の可能性があると判断されます。クレジットカードの所有者を守るため、不正利用の水際対策としても使用されます。

クレジットカードの有効期限が切れている

支払い前の利用金額がなくても、クレジットカードの有効期限が切れていては利用することができません。一般的にクレジットカードの有効期限は5年です。5年ごとに新しいカードに更新されていくのですが、うっかり新しいカードではなく有効期限の切れた古いカードを使ってしまうと、オーソリでエラーとなり決済することができません。

ECサイト等でクレジットカード情報を保存している場合にもこのトラブルは起きがちで、新しいカードが届いたタイミングで保存してあるカード情報を更新しないと決済が進みません。

支払い期日までに支払われていない

クレジットカード会社への支払いは、基本的に銀行口座から引き落としになります。このとき口座に十分な金額がなかった場合、引き落としができませんので支払いができないことになります。

期日までの支払いがないクレジットカードは、支払いが行われるまで利用することができません。支払いをすることでまた利用することができるようになりますが、支払いの遅延を繰り返していると、利用停止となってしまう場合があります。

オーソリの期限が切れる(その後他の理由で使えなくなっている)

オーソリは決済のタイミングで行いますが、予約販売の商品をECサイトで購入する場合、実際に決済されるのは商品が販売可能になり商品を発送したタイミングとなるため、タイムラグが発生します。

オーソリのタイミングで利用予定枠を確保することで、利用限度額を超えないようにするのですが、いつまでも確保しっぱなしだと消費者にとっても不便なので、この利用予定枠は30日から90日間で期限切れとなります。

ECの場合、商品を発送するタイミングで売上計上するので、そのタイミングで再度オーソリを取るのですが、そのタイミングがオーソリの期限が切れた後の場合、当初オーソリは正常に処理されていたのに、再オーソリのタイミングでエラーとなってしまう、というケースがあります。

出荷までのリードタイムがかなり長く、かつ注文数が多い場合、出荷のタイミングでエラーが大量に発生し、対応で出荷業務が滞るという場合もあります。

オーソリの種類とタイミング

オーソリは即時にオーソリを行う「自動オーソリ」と、決済の度に手動でオーソリを行う「手動オーソリ」があります。

自動オーソリ

自動オーソリは、文字通り決済のタイミングで自動的にオーソリを行う方法です。在庫が確保されていてやすぐ出荷できる場合や、実店舗の場合は自動オーソリが適しています。

手動オーソリ

在庫がない受注生産のモデルや、出荷までのリードタイムが極端に長い予約販売などの場合、自動オーソリではオーソリが期限切れとなってしまうこともあります。その場合、手動オーソリとし出荷のタイミングで任意にオーソリを行うことで、オーソリの期限切れに起因するエラーを少なくすることができます。

売上処理について

ここまでご説明したとおり、オーソリとは「クレジットカードが利用できるか」の事前審査です。ですので、「実際にクレジットカードを使う」という処理はオーソリの後に別で行われます。このタイミングはクレジットカード事業者が売上処理をしたタイミングとなり、オーソリと同様に自動で売上処理を行う方法とタイミングを指定して売上処理を行う方法があります。

自動売上方式

自動オーソリと同様、決済のタイミングで自動で売上処理を行います。この方式を採用する前提として、すぐ売上が立てられる必要があります。在庫を常に抱えていて売上処理が先になるということがないビジネスや、オンラインサービスやデジタルコンテンツの場合、自動売上方式が適しています。

指定売上方式

売上処理のタイミングが決済のタイミングと異なる場合に採用される方式です。決済のタイミングでオーソリを行い、利用予定枠を確保し、売上のタイミング(出荷のタイミング)で売上処理を行い、実際にクレジットカードを利用します。

在庫が流動的であったり、出荷までのリードタイムがあったりする場合は指定売上方式となります。

新規CTA