無料で使えるECサイト構築サービス徹底比較

 2021.08.03  株式会社システムインテグレータ

近年は既存のサービスを活用して、一からECサイトの作成を行うことも増えてきています。便利なサービスを使えばより効率的に、かつ無料でECサイトを作成することも可能です。
しかし、ECサイトを作成できるサービスは複数あるため、どれを使うべきか迷ってしまうこともあるでしょう。 

そこで本記事では無料で使えるECサイトの特徴と、その注意点を紹介します。
これからECサイトを作成する方は、無料で使えるECサイト作成サービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

ECサイト構築基本ガイド

ECサイトを作成する5つの方法とは

ECサイトを作成する方法は、大きく5つのパターンに分かれています。

まずはそれぞれの特徴を、以下で紹介します。

 <ASP>

ASPは、アプリケーションソフトをネットワーク経由で提供するサービスで、無料で利用できるケースも多いです。

既存の環境を使って作成できるのでスピーディにECサイトを構築できますが、一方でカスタマイズ性は低く、想定していた機能を搭載できないことも考えられますって作成できるのでスピーディにECサイトを構築できますが、一方でカスタマイズ性は低く、想定していた機能を搭載できないことも考えられます。

<オープンソース>

オープンソースは、無料で使えるソースコードを使用してECサイトを構築する方法です。

テンプレートやプラグインを使って手軽に作れるメリットがありますが、本格的な運用には専用知識・技術が必要とされます。

 

ASPについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
ECサイト構築手法のパッケージとASPを比較!|ASPとSaaSの違いとは? 

<クラウドEC>

Webサイトの作成が行えるクラウドECでも、初期費用無料で利用できます。

ASPと同様にスピード感のある構築が可能ですが、カスタマイズ性に問題が出ることも多いです。

 

クラウドECを利用するメリットについてはこちらでも詳しく解説しています。
クラウドECでサイトを構築する5つのメリットとは?選び方までご紹介 

<パッケージ>

複数の機能をまとめた専用のパッケージを使うことでも、ECサイトの構築は可能ですとめた専用のパッケージを使うことでも、ECサイトの構築は可能です。

コストはかかりますが自由度が高く、サポートを受けながら開発を進められるので安心感があります。

 

こちらの記事でおすすめの構築パッケージをご紹介しています。
ECサイトの構築で便利な「パッケージ」を徹底比較  

<フルスクラッチ>

ゼロの状態からECサイトを構築する方法で、思う通りの機能を自由に搭載できるのが特徴です。

完全オリジナルのECサイトが作成できますが、時間と費用が大きくなる点がデメリットになります。 

小売業のためのスマホアプリ活用ガイド
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無料でECサイトを作るためのサービス5選

ECサイトを作成するサービスはいくつもありますが、「無料」という点を重視するのなら以下の5つのサービスが特に注目されます。

それぞれのサービスの詳細をチェックするので、ECサイト構築の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。ービスの詳細をチェックするので、ECサイト構築の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。 

登録・月額料金が一切不要「BASE」

BASE」は、初期費用や月額費用が無料で利用できるASPタイプのサービスです。
CMなどの影響で知名度が高く、無料かつ簡単にECサイトを構築できます。

デザインテンプレートが豊富に用意されていて、さまざまな雰囲気のECサイトを作成可能です。有料のテンプレートもあり、実現したいECサイトのスタイルに応じて活用することもできます。

「BASEかんたん決済」機能を使うと、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済といった複数の支払い方法に対応可能です。

幅広い顧客の支払いニーズに合わせられるため、売上獲得のチャンスを逃さないのがメリットになるでしょう。

登録等は無料ですが、作成したECサイト内で商品が売れた場合には決済手数料とサービス利用料が発生します。

売れた商品につき決済手数料は3.6%+40円、サービス利用料3%がかかるので注意が必要です。 

SNS連携も可能なシンプルASP「STORES.jp」

STORES.jp」は、シンプルな構成でECサイトを作成できるのが特徴のASPサービスです。

無料でSNS連携を行うことができ、購入履歴の確認や販売開始前の商品予約なども利用できます。商品の登録数に制限はなく、メルマガやクーポンなど便利機能がいくつも活用可能なのも特徴です。

ECサイトの基本機能が無料で利用できるため、充実した環境を構築できるでしょう。

 一方で、STORES.jpの利用時には決済手数料が発生します。

商品が売れるたびに5%のコストを負担しなければならないため、その点を理解したうえで販売計画を立てる必要があります。

また、無料版では決済手数料の種類も限定されてしまうため、売上に響く可能性がある点はネックです。 

世界の3分の1のWebサイトを担っている「WordPress」

WordPress」は、無料でECサイトの構築が行えるオープンソース型のサービスです。

世界中にあるサイトの1/3がWordPressを使って作られていると言われるほどの汎用性があり、さまざまなECサイト作成計画に応用できます。

サーバーが用意できれば無料のドメインを使って、簡単にオリジナルのWebサイトを作成できるのが特徴です。 

しかし、ECサイトを作るにはWelcartやWP-Olieve Cartといった専門のプラグインを導入する必要がありますイトを作るにはWelcartやWP-Olieve Cartといった専門のプラグインを導入する必要があります。

そのためWordPressの基本知識とプラグインに関する知識が必要になり、特別なサポートもないためトラブルが起きたら自分で解決しなければならない点がデメリットです。 

AIビルダーが搭載されている「Jimdo」

Jimdo」は、200万人以上のユーザーが利用している規模の大きなホームページ作成サービスです。

ECサイトの作成にも対応していて、無料でオリジナルのサイトを開発できます。 

登録の際にAI(人工知能)の質問に答えるだけで、業種やサイトの目的に合わせたサイトを提案してくれるのが特徴です。

コーディング技術がなくてもAIビルダーの力を借りることで、簡単に本格的なECサイトを作れます。

SNSと連携することで、AIが自動でECサイトに画像や情報を取り込んでくれるのも魅力です。

 

一方で、無料プランでは登録できる商品の数が5つまでであったり、決済方法がpaypalだけに制限されてしまったりといったデメリットもあります。

必要に応じて有料プランに変えなければならないため、コストの発生も考慮しなければならないでしょう。 

集客力の高いモール型ASP「Yahoo!ショッピング」

Yahoo!ショッピング」のようなモール型ASPを使うことも、ECサイトの作成時には検討されます。

モール型ASPとは、企業が運営するプラットフォームにECサイトを「出店」するタイプのサービスです。

既に高い知名度のある場所に出店できるため、一からECサイトを構築するよりも集客力の高さに期待ができ、新規顧客を獲得しやすいのが特徴となります。 

Yahoo!ショッピングは初期費用、月額システム手数料、売上のロイヤリティなどが無料です。

しかし、商品が売れたときには決済手数料、ストアポイント原資、キャンペーン原資といった複数のコストが発生するため、トータルの負担額は他のサービスよりも多少大きくなってしまいます。 

ECサイト構築パッケージ選定 7つのポイント
SI Web Shopping 導入事例集

無料でECサイトを作成する際の注意点とは

無料でECサイトを作成できるサービスは便利な一方で、いくつか注意しなければならない点があります。

以下からは無料のECサイト作成サービスによく見られるリスクや、事前に確認しておきたい注意点を紹介します。 

セキュリティに対して専門的知識を持つ必要がある

無料のECサイト作成サービスを使って自社ECサイトを立ち上げる場合には、セキュリティの専門知識をECサイトの運営側が把握しておく必要があります成サービスを使って自社ECサイトを立ち上げる場合には、セキュリティの専門知識をECサイトの運営側が把握しておく必要があります。

WordPressなどのオープンソース型のサービスでは、セキュリティに関する脆弱性が発見されやすいです。

そのためセキュリティに問題を発生させないための対策や、発生してしまった場合の対処法をあらかじめ知っておくことが求められます。

 

オープンソース型のサービスを使うときには、常に最新のバージョンにアップデートして脆弱性への対処が必要です。

しかし、最新のバージョンにアップデートすると使用しているプラグインが使えなくなるなどのトラブルが発生する可能性もあるので、こまめにバックアップを取ることもポイントになります。

ECサイトにおいてバックアップは顧客データの保存という重要な作業でもあるので、定期的にバックアップのタイミングを取るようにしましょう。 

ECサイトが拡大したら複数のサービスが必要になる

ECサイトが今後拡大していく可能性を考慮するのなら、無料ECサイト作成サービスは複数のサービスを効率良く利用しづらいという点でデメリットが大きくなります。

ECサイト事業が拡大していくと、出荷や販売管理がすべて会社内で済ませられるような小規模のときにはなかった問題が発生することも多いです。

例えば在庫のデータ連携や会員登録サービスの導入など、無料のECサイト作成サービスの範囲ではまかないきれなくなるケースも考えられるでしょう。

顧客と直接やりとりができるメールの配信システムなども、無料サービスでは十分に利用できないこともあります。

ECサイトの成長に合わせて機能を拡充しづらい点は、将来的に注意しておきたいポイントです。 

カスタマイズができないことやデザインに縛りが存在する

無料のECサイト作成サービスで特に注意したいのが、カスタマイズ性の低さです。

無料ECサイト作成サービスは、多くのテンプレートデザインや基本システムを提供しています。

しかし、提供されている以外のサービスは逆に導入できないことが多く、自由度が制限された状態で使い続けなければなりません。 

ECサイトのデザインが決まっている場合や、自社ブランドのイメージを育てていきたいときには、カスタマイズが自由にできるサービスを使うことが望ましいです。

例えば自由にカスタマイズができ、さらにサポートも充実しているパッケージタイプのECサイト作成サービスなどを使うことで、理想とするサイトの構築を進められます。

独自性のあるECサイト作成を目指すのなら、カスタマイズ性の高いサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

無料で使えるECサイト作成サービスは、低コストで利用できる反面制約が多くなることがあります。特にカスタマイズ性の低さは、長期的にECサイトを運営していくうえでデメリットになり得るでしょう。 

ECサイトの構築方法や開発方法の種類について、より詳しくご紹介した資料もご用意してありますのでぜひダウンロードしてご覧ください。

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