導入事例:SGシステム株式会社様

OBPM導入から7年
1300名が利用 その活用状況とは?


OBPM導入から7年 1300名が利用 その活用状況とは?
事例のポイント
  • 「すべての業務がプロジェクトである」というEPMのコンセプトが組織に根付いた
  • 7年前の課題はクリア! ERP:GRANDITも導入し、密連携させている
  • 「TeamGOAL」のグループシナジーを提供していくために、更なる活用を目指す

エンタ―プライズ・プロジェクトマネジメント(EPM)実現のためにOBPM導入から7年目となるSGシステム株式会社様に、今の活用状況と次に目指すプロジェクト管理の取り組みについてお伺いしました。

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SGシステム株式会社について

佐川急便をはじめとするSGホールディングスグループにおけるITの中核企業

佐川急便の貨物は1日最大600万個にも達します。SGシステム株式会社(以下、SGS)は、この貨物を追跡、その決済を処理するための基幹システムの構築から運用を担うSGホールディングスグループ(以下、SGHD)のIT中核企業です。
SGSが提供する出荷システムは、全国で12万社を超える企業が利用しており、アウトソーシングやスキャニングサービスは、全ての国民の皆様に関係する重要性の高い公的分野でも利用されています。
SGHDでは、複合的な課題を解決するためのプロジェクトチーム「GOAL」が立ち上がり、ビジネスニーズに合わせたソリューションを提供するSGSの役割が、ますます重要なものとなってきています。

OBPM導入7年間で得られた効果

EPMは全社に浸透。プロジェクトの状況がリアルタイムに把握できるようになった。

導入当初の目標であったEPM(エンタープライズプロジェクトマネジメント)は、全社に浸透し経理部門も含めて全部門の業務をOBPMで一元管理する運用が定着しました。SI事業領域では、組織縦割りの管理から、協力会社300名も含めた組織横断のリソース有効活用ができています。
また、受注プロジェクトだけではなく、見込案件まで登録することで先に必要な要員や採算予測までリアルタイムに把握できるようなり、さらに「OBPMの進捗報告機能」を使った週次のプロジェクト進捗会議では、各プロジェクトの進捗状況、発生している課題、最終収益の見通しを正確に把握することができ、早期に対策が打てるようになってきました。

更なる活用のためにERP「GRANDIT」を導入

OBPMと密結合ができるERPを導入し、プロジェクト管理と原価管理を統合化 

OBPMが組織に根付き、なくてはならない存在になった頃、基幹業務システムの課題も出始めていました。現場には手作業やEXCEL作業が多く、業務を効率化するためにERP導入検討を開始しました。 
OBPM利用が業務の中心になっていたSGSでは OBPMとPJコード連携や工数・委託費が密結合できる完全Web対応のGRANDITを採用しました。
GRANDITも統合型であるため、営業の見積作成から受注・売上、請求や発注・仕入まで一元化できます。また伝票承認のワークフロー機能も使いやすく、会計連携もできるので、すぐにOBPMと共に社内に根付いていきました。こうしてSGSは社内のIT活用をどんどん進めていき、顧客を見つめる仕事に集中できるようになっていったのです。

7年目でもまだまだOBPMを活用したい
~今後、取り組んでいきたい課題~

1)予定原価、計画の精度をもっと上げていきたい

OBPMで実行予算を承認し、工数・原価管理、進捗報告が当たり前になっているSGSですが、SGHDグループの多くのシステム構築を担っていると様々なマネジメントが必要になります。その中のひとつとしてグループ企業の仕入や保守、リースなどの資産計上を担当することがあります。このマネジメントは実行予算の予定原価が非常に複雑になるために、別途EXCELで管理することがあります。今後はこれらの予定原価の精度を上げるため、OBPMバージョンアップと合わせながら、計画レベルを向上させていきます。

2)SS事業の外販強化でEPMをもっと深めていく

宮崎氏

SS事業(サービス&ソリューション事業)領域はグループ企業向けだけでなく、外販が増えています。伝票入力やスキャニングのBPO部門・WMSなどのソリューションを手掛ける物流IT部門が物流・倉庫会社に積極的に提案しています。
今後はSS事業領域の見える化をOBPMで高めながら、プロジェクト管理を徹底し、外販強化に役立てていきたいと宮崎氏は話してくれました。

3)工数入力の信憑性の検証、IFRS対応へ準備

野村氏

経理視点で見ると工数入力と原価管理はしっかりできています。もう1歩活用を深めるために工数の信憑性の検証や分析をしていきたいと、野村氏は語ってくれました。例えば工数を採算の悪いプロジェクトから、良いプロジェクトに付け替えていないか?という工数入力の精度を高めるための取り組みです。
(※これは他の企業でも永遠の悩みですね・・SI鈴木より)
またSGHDが今後、IFRSを導入していく可能性もあるため、収益認識基準原価管理や会計基準にもOBPMで柔軟に対応していきます。

これから取り組んでいくこと

物流×ITのリーディングカンパニーへ
TeamGOALが中心的な存在へ

SGS谷口社長体制では、物流×ITソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。SGHDでは織田裕二のCMでおなじみの「GOAL (GO Advanced Logistics)」というメッセージで先進的ロジスティックを顧客に提供していきます。そのためには物流業務改善をトータルで提案しなければなりません。そこで、SGHDグループの各事業会社にいるGOALメンバーがシナジーを高め、常に新しい提案をしています。さらにSGSでは、全国からメンバー終結し「TeamGOAL」を設立。物流ITを中心に先陣を切る部隊として活躍しています。
SGSはOBPMとGRANDITを組織で活用し、これからも顧客と案件を見つめ挑戦していくでしょう。

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