導入事例:アスノシステム株式会社 様
若手勉強会にTOPSIC
効果的な基礎学習とスキル継承
意欲のあるエンジニアがみるみる育つ
事例のポイント |
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システム開発を中核事業として展開するアスノシステムは、新人の育成に課題を感じていました。TOPSICを中心とした勉強会を毎週開催。新卒社員がみるみるスキルアップして、学習を実務に生かせるようになりました。
アスノシステムについて
幅広いニーズに応えるプロフェッショナル集団
アスノシステムは、企業の基幹システム・業務システムの開発を中核に、オフショア開発やシステムエンジニアリングサービス、WebインテグレーションなどのITサービスを展開しています。上流工程から下流工程まで一気通貫でシステム開発を支援しており、特に流通・物流領域の豊富な業務知識を生かしたソリューションが高く評価されています。また同社は、「会議室.COM」や「レンタルオフィス.com」などの独自のWebサービスも提供しています。これらの自社ビジネスで培ったノウハウやデータは、上述のシステム開発・Web制作にも生かされています。
さらに昨今は、他ベンダーとのコラボレーションにも積極的です。リソース監視とセキュリティ監視を兼ね備えた「Kanchi-Kun(監知くん)」や、Webマーケティングの支援ツール「SIRASELL」など、付加価値の高い多彩なサービスを展開しています。
「当社は、システムやサービスの開発力が最大の強みです。特に受託開発を担うエンジニアには、顧客と直接対話してニーズや課題を引き出し、実務的なシステムを構築できるジェネラリストであることを求めています。幅広いニーズに応えられるジェネラリストであることが、アスノシステムのエンジニアの特長なのです」と、アスノシステム システム事業本部 システムソリューション1部 第1グループ 課長の服部泰輔氏は述べています。
新人育成に大きな課題
スキルを継承して開発の機会を与えたい
優秀な人材を揃えたアスノシステムでも、新人育成は大きな課題の1つでした。特に近年は、多くのベテランエンジニアが活躍する一方で、新人を教育できる中堅エンジニアが少ないという悩みがありました。受託開発というビジネスの特性上、ベテランは顧客システムにかかりきりになることが多く、まだ若手の社員が新入社員に指導するという状況になっていたのです。また、外部研修を活用したビジネス教育は実施していたものの、エンジニアとしての育成はOJTが中心でした。
「OJTは実践的ですが、新人の基礎スキルを伸ばすのにはあまり向いていません。若手社員にしても、客先に常駐してしまうとメンテナンスや運用が中心になってしまいます。もっと開発したいというニーズが大きく、できるだけ機会を与えたいと考えていました。何らかの教育手法を確立し、私たちの知識やスキルを継承したかったのです」(服部氏)
そこで同社が注目したのが「TOPSIC」です。服部氏らは、2018年に初めて開催された「PG BATTLE 2018※」に参戦し、競技プログラミングを体感すると共にTOPSICに興味を持ちました。その後、この“問題を解く”という手法が新人教育に生かせると考え、システム開発部門で「TOPSIC-PG」を採用しました。
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※:PG BATTLE とは
TOPSIC-PGをプラットフォームに利用した1チーム3名による企業・学校対抗プログラミングコンテストです。作品を提出して審査する方式ではなく、出題された問題を解くプログラムを90分間に4つ書いてオンライン提出するガチ勝負。毎年多くの社会人、学生が参加し、熱いバトルが繰り広げられています。
●PG BATTLE ホームページ
https://products.sint.co.jp/pg_battle
未経験の新卒社員も実務に生かせる
毎週の勉強会でみるみるスキルアップ
アスノシステムでのTOPSICの活用方法は、非常に独特です。入社1~3年目の若手社員を対象に、毎週勉強会を開催しています。まず1週間前に、TOPSICから数問の問題をピックアップしてイベントを作成し、参加者に解いてもらいます。勉強会で、これらの問題について解説します。
服部氏は、重要なポイントや注意点などをまとめたスライドを作成して詳細を解説すると共に、“コードの再利用性を向上するポイント”などの問題では直接的に問われていないプラスαも紹介します。時間制限のある問題を解くだけでは、その場かぎりの知識にとどまってしまうためです。こうしてベテランのスキルを継承することができます。
最近は新人のスキルが向上したため、前半で問題の解説を済ませて、後半では“テスト設計書の書き方”のような付随業務の授業を行っています。こうして、明日のアスノシステムを担うジェネラリストを育成しているのです。
システム事業本部 システムソリューション1部 第1グループの井出菜月氏は、2021年の新入社員で、大学ではまったく異なる分野を修めた“開発素人”でした。TOPSICを活用した勉強会に積極的に参加していたものの、当初は大きな不安を抱えていました。
「最初は解答を書くことすらおぼつかず、ほんとうに付いていけるのかどうか心配でした。しかし、TOPSICに取り組み、勉強会に参加していくうちに、どんどんコードが読めるようになっていったのです。いつしか“ここはTOPSICで解説していたな”と理解できるようになり、最近は問題を見て“次の機会に使えそうだな”とも考えられるようになりました。コツコツやることが苦手なのですが、スキマ時間で取り組めるところが気に入っています」(井出氏)
服部氏によれば、未経験ながら意欲的な井出氏は解答スピードも正答率もみるみる向上し、今や先輩社員を凌駕することさえあるそうです。TOPSICは、意欲・向上心のあるエンジニアにとって非常に有用な教育ツールであると高く評価しています。
ベテラン技術者の経験を学べる
実務に即した問題が特長のTOPSIC-SQL
アスノシステムは、2021年に「TOPSIC-SQL」も採用しています。企業システムやWebサービスのほとんどがデータベースを扱っており、プログラマーであってもSQLのスキルが必須と考えられているためです。こちらもOJTでは基礎学習が難しいため、TOPSIC-PGと同様に勉強会で用いています。
服部氏:TOPSIC-SQLの問題は非常に実務的ですね。
久保(株式会社システムインテグレータ):基礎技術の知識だけでSQLを扱うのは困難です。エンジニアは仕様書を読み解いてシステムとして実現する能力が必要ですから、問題文も「社員名簿の取得」「発注残データの照会」といった実務に直結するものにしました
服部氏:基幹業務などで使われる専門用語も多く登場しますね。自分で問題を作るのは難しいため頼りにしています。どうやって作問しているのですか。
久保:私も現場で長く経験を積んできました。最初にER図を作成して、あとは「こういうことがあった」「あれは難しかった」といった体験を盛り込んでいます。
服部氏:特定の分野・業界に特化した問題があっても楽しいかもしれません。
久保:それはおもしろいですね。ぜひ考えてみたいと思います。
アスノシステムでは、今後もTOPSIC-PG/TOPSIC-SQLを活用した若手勉強会を継続し、新人育成に注力する計画です。そうして高い基礎能力を持っていればクラウドなどの先端技術も学びやすく、より専門的なビジネスに早く従事できるようになります。TOPSICは、井出氏のようにがんばる人材ががんばっただけ伸びる育成ソリューションとして活躍し、アスノシステムの未来を支えていくことでしょう。
アスノシステム株式会社
企業サイトURL:https://asno-sys.co.jp/
設立:2009年9月
従業員数:175名
事業内容:システム開発事業 / オフショア開発事業 / SES事業 / Webインテグレーション事業 / MVSソリューション事業 / Webサービス事業 / ERPパッケージ販売・保守
掲載している企業情報および記事内容は、取材時(2022年2月)のものです。
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TOPSIC ご説明資料