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「開発支援ツール標準化することによってシステム開発の品質と生産性を向上」

日本ユニシス株式会社

ICTソリューションサービスを提供する日本ユニシス株式会社では、社内標準のERモデリングツールとして「SI Object Browser ER(以下、Object Browser ER)」を採用している。今回は、その導入経緯と採用理由について、実際にObject Browser ERの評価を行った野村氏、橋本氏、山崎氏の3人に話を伺った。

目次
  1. ICTサービスのリーディングカンパニーを目指す日本ユニシス
  2. 開発支援ツールを標準化することによってシステム開発の品質と生産性を向上
  3. システムの品質を左右するERモデリングツール
  4. 機能、操作性、アウトプットの品質を検証し、採用を決定
  5. はじめてER図を書く場合でもすぐに使える
  6. 今後の期待

ICTサービスのリーディングカンパニーを目指す日本ユニシス

貴社の最近の事業内容について教えてください。

橋本氏(以下、敬称略):日本ユニシスグループでは、一貫したICTソリューションサービスを提供し、経営課題の認識から解決まで、お客様の価値創造を支援しています。

山崎:かつては日本ユニシスというと大型コンピュータや汎用機の提供やサポートが、業務の中でも大きな比重を占めていましたが、時代の変化やお客様のニーズに適応しながら、現在ではシステムの提案から開発、構築、そして運用・保守まで、ICTライフサイクル全般をサポートしています。

開発支援ツールを標準化することによってシステム開発の品質と生産性を向上

橋本民

橋本様と野村様の所属する共通利用技術部とは、何をする部署なのでしょうか。

橋本:日本ユニシスの中で共通利用技術の習得、蓄積に研鑽(けんさん)し、多数のシステム開発プロジェクトへと水平展開して行くのが共通利用技術部の役割です。私はそこで全社標準となる開発支援ツールの推進を担当しています。

今回は私がObject Browser ERを全社標準ツールの候補として選定し、ERモデリング経験が豊富な山崎と野村に評価作業を行ってもらいました。野村は、データベースの認定技術者として社内の技術サポートなども行っており、山崎は総合技術研究所の先端技術部に所属し、エンジニアの研修教育の講師なども担当しています。

なぜ社内に対して、開発支援ツールの普及が必要なのでしょうか。

橋本:システム開発を効率化するために、開発支援ツールを利用することはとても有効です。別な言い方をすれば、開発支援ツールの機能や使いやすさが、システム開発の効率化を左右しかねません。

そのため、社内で使用する開発支援ツールが定まっていないと、プロジェクトごとに開発支援ツールを選定したり、購入したり、習得したりしなければなりません。特に、多数のプロジェクトを運営する当社では、その影響が大きくなるため、全社標準の開発支援ツールを定め、普及させることは非常に重要となります。

反面、全社標準開発支援ツールの選定にあたっては、なるべく多くのプロジェクトで、規模の大小に関わらず使いこなせるように、機能や性能はもちろんのこと、汎用性や習得の容易性、ベンダのサポート力など、あらゆる面で高い水準が求められます。

システムの品質を左右するERモデリングツール

山崎民

これまでは、ERモデリングツールに関して何か共通で利用されていましたか。

橋本:以前から、標準でER図が書けるデータモデリングツールを導入したいという考えはありましたが、高機能なERモデリングツールは高価なものが多く、全社的に導入することはできませんでした。

そのため、開発費の中でERモデリングツールを用意できる場合、もしくはお客様から指定がある場合は、ERモデリングツールをそれぞれの開発プロジェクトごとに利用していましたが、用意できない場合は、低コストで利用できる表計算ソフトや作図ソフトなどで対応していました。

山崎:表計算ソフトや作図ソフトによる作業は、ERモデリングツールに比べれば、手作業に近いものです。そのため、データベース設計・開発の効率を向上させるのは難しく、まさに「帯に短し、たすきに長し」という状況でした。

そもそもERモデリングツールは、システム開発の中でどのくらい重要なのですか。

山崎:当社の場合は、大規模なシステム開発が多く、多いときにはデータベースのテーブル数が数千、カラムは数万にもなる場合もあります。

そのようなデータベースの設計を行うときには、プロジェクトのメンバーも多く、外部の会社とも協力しなければなりません。しかも、データベースの設計においては、設計段階で何度も変更が入りますし、運用・保守のために変更されることもあります。

野村:テーブルとテーブルの関連を表現するER図は、データベースの設計図となるものです。当然、データベースの設計に変更などがあるたびに、各担当にその内容を伝えるためにER図を使用します。

山崎:表計算ソフトや作図ソフトでは、修正ミスや修正漏れが発生する可能性があり、生産性も上がらず、品質の向上も見込めません。

一方、ERモデリングツールを利用すれば、いつでも実際のデータベースの定義をER図にリバース生成できます。また、リバース生成したものを修正して、データベースに反映(フォワード)することもできます。

データベースとER図の情報をリンクさせることで、効率的にデータベースを設計・開発することができるので、ERモデリングツールの使い勝手が、データベースはもちろん、システム全体の品質と生産性に大きく影響してくると言っても、言い過ぎではない程です。

機能、操作性、アウトプットの品質を検証し、採用を決定

今回、全社で利用するERモデリングツールを共通化した理由を教えてください。

橋本:予算や他の開発支援ツールとの兼ね合いで、結果的にこのタイミングとなってしまいましたが、導入コストを低く抑えることができ、年間のサポート費用なども不要。機能も申し分のないObject Browser ERは、当社のように大量のライセンスが必要な場合に、最適なのではないかという思いはありました。

また、同じシステムインテグレータから提供されているデータベース開発支援ツール「SI Object Browser」の評判も良かったことから、導入を前提にObject Browser ERを評価することになりました。

実際にどのような評価を行ったのでしょうか。

山崎:主に次の3つの評価ポイントについて、実際に59のテーブルを持つデータを使用し、他のERモデリングツール製品とObject Browser ERとを比較しました。

  1. 機能
  2. 操作性
  3. アウトプットの品質

山崎:テーブル、ビューといったオブジェクトの作成やテーブルデータのMicrosoft(R) Office Excelへの出力機能など、私たちがERモデリングツールに最低限必要だと考える基本的な機能に関しては、製品間の差はほとんど見られませんでした。

もちろん高価な製品は、論理名と物理名の変換機能やテーブルにプレフィックスを設定する機能など、それなりに多機能ではあるのですが、Object Browser ERの何倍もする価格の製品が、その価格差の分だけ優れているという印象はなく、それぞれ優れている機能も、物足りない機能もありました。

またObject Browser ERは、ネイティブ対応しているRDBMSの種類が他の製品よりも少ないということもありましたが、基本的にはOracle(R) DatabaseとMicrosoft(R) SQL Server(R)に対応していることが条件だったので、特に問題とはなりませんでした。

野村:使い勝手は生産効率に直結するので、非常に重要なポイントですが、これも製品間で大きな優劣の差はなく、他の製品と同様、Object Browser ERはとても使いやすいという評価でした。

特にObject Browser ERに関しては、メニュー構成や言葉遣いがこなれているという印象を受けました。やはりObject Browser ER以外の製品はすべて外国製の製品なので、比較すると国産のObject Browser ERは、日本人にとっては使いやすいものになっているのかもしれません。

山崎:ER図の出力は、ERモデリングツールの肝ですので、最重要ポイントとして評価しました。

もちろん、どの製品も基本的にはER図を出力することはできるのですが、何か特定の操作をするとずれてしまうとか、修正を加えると崩れてしまうというようなことがあり、手直しが必要となる場合があります。

この点に関しては、Object Browser ERは印書の機能が若干弱いので、ぜひ改善していただきたいところではあります。ただし、どの製品もER図の出力に関しては完全無欠ということはなく、複雑なER図を出力する場合は、何らかの手直しは必要となります。

また、フォワードやリバース機能の評価に関して、Object Browser ERではいくつか問題が出ましたが、現場ではそれほど使用しない機能でもあるので、他のツールに比べて劣っていても採用を左右する致命的な問題にはなりませんでした。

橋本:評価内容の詳細は社外秘なので、残念ながらご覧いただけませんが、これらの内容を踏まえ、詳細な報告書にまとめてもらいました。

その結果、ERモデリングツールとして大きな問題点はなく、導入コストが低く抑えられることから、Object Browser ERを標準ツールとして採用することとなりました。

はじめてER図を書く場合でもすぐに使える

野村民

実際にObject Browser ERを評価されて、特に優れていると思われた所はありましたか。

山崎:Object Browser ERが他の製品と比べて優れている所の1つに、動作が軽いということが挙げられると思います。実際にメモリの使用量も調べましたが、起動時や作業時のメモリ使用量は、他の製品と比べてとても低く抑えられています。

メモリの使用量が多ければ、その分、高性能なPCが必要となり、また複雑で重たい処理をする場合には、より作業時間も掛かってしまいます。また、修正などの作業を完了するまでに時間的な余裕がないときは、処理が遅いとストレスになりますし、そうなると生産性も落ちてしまいます。

野村:またObject Browser ERは、ER図からテーブルの定義書や一覧といった各種設計ドキュメントを出力するとき、そのレポートをそのまま使えるのも便利です。

他の製品では、出力したドキュメントを編集しなければレポートとして使えないのですが、このような所にも、海外製品と日本製品の違いが現れているのだと感じました。

導入後の評判はいかがですか。

橋本:導入してからまだ数カ月しか経っておらず、これからアンケート調査を行う予定ですが、すでに購入してある100ライセンスに迫る数のエンジニアが利用しており、開発の現場からは好評なようです。

山崎:データモデリングの研修でもObject Browser ERを使用していますが、利用者の様子を見ると、以前に使用していた作図ソフトよりも格段に使いやすく、機能が優れているのが実感できるようで、はじめてER図を書く場合でもすぐに使えるようになります。

野村:当社には、SI Object Browserを使っているエンジニアも多いので、使い勝手が似ているためか親しみやすいようです。

また、直感的に使用できるので、使い方に関する問い合わせもほとんどありません。

今後の期待

「国産のERデータモデリングツールとしてデファクトスタンダードになるよう大いに期待しています」

Object Browser ERへの要望などはありますでしょうか。

橋本:管理をする側からの要望ですが、当社の場合は、日々、利用者数が変化していくので、ライセンス数の管理がもっとシンプルできるようになると助かります。

山崎:他の製品では、排他制御された環境で、同時に複数の利用者が同じデータを作業できるバージョンを用意しているものもあります。ただし、とても高価で、私もデータベースの構築に20年以上関わっていますが、国内では、このような仕組みを導入しているプロジェクトには数回しか関わったことはありません。

とはいえ、こういう仕組みを利用できれば、大きなプロジェクトでは効率アップにつながるはずですので、ぜひ、コストを掛けずに実現できるようにしてもらいたいと思います。

橋本:手軽に導入できるのがObject Browser ERの良さだと思います。機能がある程度限られていても構わないので、手軽に導入できるライトバージョン(※)と機能が充実したフル機能バージョンのようなラインナップを用意してもらうのもいいかもしれません。

システムインテグレータのサポートはいかがでしたか。

橋本:導入時に、当社のエンジニア向けに製品の説明会を開催してもらったのですが、データベースの表領域のサイズを計算できるなど、便利な機能があることなども紹介してもらいとても助かりました。

野村:データベースのエンジニアは、ついついモデリングの機能に集中してしまうので、それ以外の機能については、意外と気がつかないことも多いようです。

また、導入後のサポートはほとんどお願いすることがないです。

最後に、Object Browser ERやシステムインテグレータへの期待などあればお聞かせください。

山崎:この手の開発支援ツールは海外製のものが多いので、ぜひ、純国内の開発ベンダーであるシステムインテグレータにはがんばっていただき、Object Browser ERなどの完成度を高め、デファクトスタンダードになってもらうよう期待しています。

橋本:大変だと思いますが、機能を充実させても、低コストで、動作が軽いという良さを失わないように、製品の開発を続けてもらいたいと思います。

お忙しい中、ありがとうございました。

SI Object Browser ER ガイドブック

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データベース設計・移行ツール「SI Object Browser ER」の代表的な使い方や便利な機能について詳しくご紹介します。

ぜひこの機会にSI Object Browser ERをご検討ください。

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