活用事例 ディ・アイ・システム様

コロナ禍による変化に対応し
さらなる成長とアイデア創出の文化の醸成を目指す


システム開発とインフラ構築、教育サービスという3つの主要事業を展開する株式会社ディ・アイ・システムでは、教育サービスのアイデア創出にIDEA GARDENが活用されています。

このたび、IDEA GARDENの導入プロジェクトを担当された管理本部本部長の青鹿様と教育サービス事業部門責任者の島本様に、導入の経緯や教育サービス事業における活用方法について伺いました。

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左:株式会社ディ・アイ・システム 青鹿様、右:同 島本様

課題と導入効果

  • 課題
    一部の部署にしか新しいものを生み出す文化が根付いておらず、新しい事業やサービスのアイデア創出・育成・蓄積のノウハウがない。
  • 導入効果
    アイデア創出・育成の効率性が向上し、アイデアの蓄積・共有がしやすくなった。

導入前の状況と課題

まずは教育サービス事業の具体的なお仕事内容をお伺いしてもよろしいですか?

島本氏 当社の教育サービス事業では、法人向けに研修コンテンツを提供しています。主な研修としてはSIer向けの社内研修と、各企業の新卒社員向けの研修です。開発系とインフラ系の内容を扱っていて、最近ではメタバースのような新しいテクノロジーの研修も行っています。

新しいテクノロジーをキャッチアップながら新しいコンテンツもつくられているんですね。今回IDEA GARDENを導入されたきっかけはなんだったのでしょうか。

青鹿氏 教育サービス事業の部門は、もともと自分たちでいろいろなアイデアを出して、新しいサービスを売っていこうという姿勢があり、積極的に取り組んできました。

しかし他の部門では、なかなか当社独自のサービスを生み出せていない状況です。これらの部門でいかに新しいサービスを生み出していくかが、以前から課題として感じていた点です。

過去には自分たちでいろいろなアイデアを考えて、ワーキンググループで企画化し、事業化に向けて取り組んでいこうといった動きはあったのですが、実際はなかなか事業化につながりませんでした。

新しいアイデアを生んで育てていく文化もなかったので、そこを変えていかなければと、特に当社代表の富田は強い思いを持っていました。そういった状況のなか、IDEA GARDENをご提案いただきました。

私自身2年前までインフラのエンジニアとして働いていたのですが、自社独自のサービスがないことに課題を感じていたこともあって、IDEA GARDENのコンセプトに惹かれ、トライアル期間を経て導入を決めました。

経営層の方が自社から新しいものを生み出したいという思いを持っていらっしゃるのと、ボトムアップで新しいものを生み出していこうという姿勢があること。新規事業の創出に取り組むにはこの2つの要素は必要ですね。

 

IDEA GARDENの活用 

導入されてからは、どのようにIDEA GARDENを利用いただいているのでしょうか。

島本氏 教育サービス事業では、新しい研修のアイデア募集に活用しています。

従来は講師と参加者が一堂に会して行う集合研修が主でしたが、コロナ禍になって急速にオンライン研修に切り替わり、この2年間でそれがスタンダードになりました。当社もその変化に対応しているのですが、今後もオンライン研修が増えることを踏まえ、研修の仕組みを改善していかなければなりません。

しかし長年この事業に携わってきた上の立場の人間だけでブレイクスルーを起こす斬新なアイデアを考え出すのは難しく、若手の柔軟な発想を借りなければと思いました。今後の研修をどう変えていったらいいのか、みんなで自由にアイデアを出し合う場としてIDEA GARDENを使い始めました。これまで63個のアイデアが生まれています。

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IDEA GARDENのアイデア画面

実際にIDEA GARDENをどういう形で運用されているのですか?

島本氏 最初に全体に向けてIDEA GARDENの使い方を説明して、メンバーを4人のチームに分けました。あとは1カ月後の発表に向けて好きにやらせる、という形でアイデアの募集を2~3回実施しました。

63個の中から、企画化に進んだアイデアはありましたか?

島本氏 はい。今は出てきたアイデアを4つのカテゴリーに分け、それぞれまたチームごとに実装に向けてアイデアをブラッシュアップしていく作業を進めています。その一例がメタバース空間に研修会場を作る、といったアイデアです。
各メンバーが自由にツールを使って発想できるように、あえてルールを作らずアイデア出しの過程には干渉しないようにしています。とにかく好きなように考えてやってみなさいと、現場に任せて見守っている感じですね。 

 

IDEA GARDENの印象と今後の期待

実際にIDEA GARDENをご利用になられた率直な感想をお伺いしてもよろしいですか?

島本氏 フレームワークを埋める形でアイデアを出して育てていけるので、アウトプットしやすい仕組みになっていると感じました。

我々の部門では毎年アイデアソンを実施しているのですが、今まではみんなで集まって話し合って、内容をPowerPointにまとめて発表して、それをブラッシュアップしていく、という流れで行っていました。フレームワークみたいなものは使っておらず、全員が手探り状態でした。

IDEA GARDENはフレームワークに従ってアイデアを段階的に育成できるので、アイデア創出の効率が上がったと、一番大きな効果として感じています。

また、出てきたアイデアをみんなで共有できる点もよかったです。チャットツールでも共有はできるのですが、管理に向いてない。IDEA GARDENはアイデアの内容もフィードバックも状況もわかりやすく整理されるので、共有や振り返りがしやすくなりました。 

IDEA GARDENを使われた現場の方からは何か感想やご意見はありましたか?

島本氏 運営側の反省点ですが、アイデア出しのヒントの機能をもう少しうまく使えたらよかったなという点ですね。ヒントの設定を変えられることに後から気づいたので、初期設定のヒントは自部門との関連性が薄く、違和感があるとメンバーから指摘がありました。今後はもっとアイデアが生まれやすくなるよう、ヒントの設定もうまく活用していきたいと思います。

最後に、IDEA GARDENへ期待されていることはありますか?

島本氏 今のIDEA GARDENでは、花のステータス*まで育てたアイデアをその先に進めるのが難しいですね。アイデアの花を咲かせても、その次の事業化というプロセスに進められないと本来の目的を果たせないので、具現化のプロセスもIDEA GARDENで行って一元管理できるといいなと思います。
*IDEA GARDENでは、アイデアを種・芽・蕾・花の4つのステータスに分けて管理・育成できます。

青鹿氏 当社には、組織としてお互いに支えながら新しいものを生み出す文化が根付いてないという課題があります。新しいものを生み出して世に出していかないと、SIerとしての存在価値が薄れていきますし、お客様に提供できる価値も限られてしまいます。さらに会社の規模を大きくしていくためには、当社独自の新しいサービスの創出は必要不可欠です。今後はIDEA GARDENの活用を広げながらアイデア創出の文化を醸成していきたいと思っています。

島本氏 会社として売上を出さなければいけないのは当然ですが、エンジニアたちが楽しく働けることも重要だと思っています。新しいことをやる楽しさを少しでも感じさせてあげることで、業務のマンネリ化も回避できます。

メンバーが考えたアイデアの実現を支援する仕組みや体制を整えることで、社員はやりがいをもって働くことができ、会社としてもお客様に提供できる価値が増える。その理想を実現する第一歩がIDEA GARDENだと思います。

今後はIDEA GARDENの運用設計なども一緒に考えながら支援させていただければと思います。本日はありがとうございました。

株式会社ディ・アイ・システム

企業HPhttps://www.di-system.co.jp/


設立:1997年11月
事業内容:ソフトウェア設計/開発/運用、ITインフラ設計/構築/運用、教育サービスなど

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