受注生産とは、顧客より注文を受けてから販売品の生産を行う生産方式です。ある程度の需要を見込んで生産を行う見込み生産と違い、在庫を抱える必要がないというのが最大のメリットです。在庫を抱えないということは、売れ残りのリスクがない為、資金回収や保管場所の観点からは非常に有効です。
一方、受注してから生産準備に入るために販売までの納期が長くなってしまうという側面もありますので、顧客側の要望納期が短いと間に合わないということになる可能性も出てきます。顧客との納期調整が難しい製品や、ある程度需要が見込めて長い期間在庫になっても損失の少ない低価格の商品であれば、見込生産を行う方がメリットがある場合もあります。扱う商品によって生産方法を変えるのが一般的な考え方です。
ECにおいて受注生産を考える場合は、注文時は参考納期だけを表示しておき、出荷したら出荷通知をするというライトな方法のほか、今の生産ステータスがどうなっているかを生産管理システムと連携してマイページに表示させるなど細かく連携するケースもあります。