実在庫とは、実際に存在する店舗や倉庫に保管されている在庫のことをいいます。記録上の在庫が理論在庫で、本当にそこにある在庫が実在庫です。実在庫にある商品は会社の利益を左右するものなので、個数は正確に把握して、適切に管理しておく必要があります。実在庫に対して、帳簿やサーバー内に記録されている在庫のことを理論在庫といいます。ECサイトを運営するにあたっては、実在庫と理論在庫の個数を常に一致させておくことが大切です。たとえば、顧客がECサイト上では商品ページに残り在庫数1と表示されている商品を購入したとします。しかし、システム上の在庫数が間違っていて、実在庫が0だったならば、数日で商品が届くものだと思っている顧客に迷惑をかけてしまうことになります。
実在庫と理論在庫の不一致が起きる原因は、主にコンピューターへの入力ミスです。またECサイトの場合は顧客の注文キャンセルによって、出荷前にまた商品が倉庫に戻されて、理論在庫との数に差が出ることもあり得ます。ECサイトで在庫管理をきちんとするには、ヒューマンエラーや商品の差し戻しに強い在庫システムを構築することが大切です。