タリフ(Tariff)というのは、直訳すると「運賃表」という意味です。物流用語や貿易用語として使われることが実際には多く、その際には、「運賃率表」や「関税率表」といった意味になります。運賃率表は、地方運輸局がそれぞれ定めている「標準運賃表」のことを指しており、そこには単位当たりの賃率が表されています。運送業者は事業開始時に、この標準運賃表をもとに決定した運賃を届け出ることになっています。しかし、ECサイトなど小売業に携わる場合、より直接的に関わってくるのは「関税率表」の意味でのタリフの方でしょう。
関税は、商品を海外から輸入するときにかかる税金で、輸入量や品物次第では関税額も巨額となります。そのため、関税率表を使ってあらかじめ概算金額を計算しておいた方が良いのですが、税率が毎月変わることや輸入方法によっても関税額が変わることなどから、計算は困難です。そのような事業者のために、インターネット上でタリフを検索できるツールも登場してきています。