ゲーミフィケーションとは「ゲーム制作で用いられる人を楽しませるノウハウを、ゲームとは別の分野に応用すること」を指します。
ゲーミフィケーションの目標はロイヤリティの獲得にあり、ゲームのように謎を明らかにしていく爽快感や、課題を解決する達成感などをユーザーに提供し、サービスを継続利用したくなるような動機づけを行います。例として、ランニングアプリがユーザー間の走行ランキングを提供し、他のユーザーと競争できる環境を用意することや、昔ながらの商店街が福引き券を発行し、購買のおまけとして射幸性を提供すること、などが挙げられます。
現代社会においては情報の取捨選択が大きな負担となっているため、ECサイトのように均質化されたサービスでは、ユーザーは特にその負担を感じやすい傾向があります。「強いられる作業ではなく、進んでやる娯楽である」とサービスを認識してもらうためのゲーミフィケーションは、ユーザーの獲得や維持に対して極めて重要な考え方とされています。