プログラミングで育つ論理的思考能力について

 2020.02.17  株式会社システムインテグレータ

IT人材不足が叫ばれている今、日本で必要とされているのが「プログラミングができる人材」です。2020年4月より、新小学校教育指導要領としてプログラミング教育がスタートするのは、明らかに人材育成の意図を含んでいます。また、元米大統領バラク・オバマもプログラミング人材の重要性について以下のように言及しています。

“プログラミングを学ぶことは、みなさんの将来にとって重要なだけでなく、アメリカにとっても重要です。 アメリカが最先端であるためには、プログラミングや技術をマスターする若手が必要不可欠です。新しいビデオゲームを買うのではなく、作ってください。”

YouTubeより抜粋

また、楽天CEOの三木谷浩史も「日本史より、プログラミングを教えるべき」とコメントするほど、プログラミング人材の重要性を説いています。

では、プログラミングを学ぶ側にとってのメリットとは何か?職に困らないことでしょうか?あるいは便利なアプリを開発できることでしょうか?いずれも正解かもしれません。しかし、それだけではありません。プログラミングを学習すべき理由は、「論理的思考能力(ロジカルシンキング)」が養われるからです。

この思考能力はプログラミングに限ったものではなく、すべてのビジネスに通ずる論理的な考え方を手にすることができます。かのビル・ゲイツも類まれなる論理的思考能力を持つことで、ビジネスで成功を収めました。

本記事では、プログラミングを学ぶことで育つと言われている「論理的思考能力」とは何なのか?なぜ必要とされているのか?などをご紹介します。

論理的思考能力(ロジカルシンキング)とは?

論理的思考能力とは、「ある成果を出すために最も効率的かつ安全な方法とは何か?」を、筋道立てて考えられる能力のことを指します。たとえば、「今夜の夕食はカレーにしよう」と考えた時点で、カレーを作り終わるまでの予定が頭にパッと浮かぶ方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

冷蔵庫にある材料を確認、仕事帰りにスーパーによって必要な材料を購入、帰宅後調理開始、予定していた時間に合わせて料理を行い、カレーを完成させる。かなり大まかなタスクですが、これは道筋を立てて考えるということです。ただし、論理的思考能力はこれらのタスクをもっと細分化して、1つ1つのタスクを頭の中で順序立てて整理し、効率よく目標を達成するための最善の方法を導き出せることが本質の能力となります。

料理が上手な人は、複数の料理を作りながら頭の中で効率的な作り方のためのタスクを整理しながら、それを順序良く実行していきます。そうした人はかなり高度な論理的思考能力が養われていると言ってよいでしょう。

なぜ論理的思考能力が必要なのか?

日本だけでなく世界中の企業や組織で多くのプログラミング人材を必要としています。そして企業や組織は、高い論理的思考能力を持っている人材を求めます。では、なぜ論理的思考能力がビジネスに必要なのでしょうか?

1. 仕事を効率的にこなせるから生産性が高い

論理的思考能力が養われていない人材は、総じて「仕事が遅い」というのが特徴です。これはなぜか?目の前にあるタスクを優先度に応じて整理することができず、手当たり次第にタスクを消費しようとするため、タスクとタスクの繋がりに気づかず結果的に効率性が下がります。それにより残業が増え、生産性が下がり、いわゆる高給取りと呼ばれるようになります。

一方、論理的思考が養われている人材は目の前にあるタスクをまず整理することから始め、タスクとタスクの繋がりに着目して「どの順序で実行することが最も効率的か?」を素早く考えます。だからこそ仕事効率と生産性が高く、ビジネスにおいて重宝される人材になります。

2. ストレスが少ないから仕事への意欲が高い

仕事効率が高いということは、余計な残業をしないことでもあります。そうした人材は他と比べてストレスが少ないことから、仕事への意欲が常に高い傾向にあります。また、自分自身のモチベーションを管理するための方法についても把握していることから、より高い生産性を発揮します。

3.     問題を解決する能力に優れているためイレギュラーに強い

ビジネス上で問題が起きた際は、目の前で起きている事象から原因を追究し、暫定処置を素早く実施し、的確な恒久処置を考えて問題を根本から解消することが大切です。これも論理的思考能力が養われている人材ならば、難しい話ではありません。「論理的な人は頭が固い」と思われがちですが、物事を論理的に考えられるからこそ高い問題解決能力を発揮します。また、そうした人材はイレギュラーな事象にも強いことから、柔軟性も高くなります。

4.     コミュニケーションが円滑になる

「論理的思考能力が高い=理屈的で人とのコミュニケーションが苦手」と思われる方も多いかもしれません。しかし実際は違います。人とのコミュニケーションで最も大切なのは「相手が話していることを的確に理解し、自分が伝えたいことを明確に伝えられる」ことです。それはつまり、物事を論理的に考えて、道筋立てて話をしていくことに通じています。

スティーブ・ジョブズがプレゼンの神様と称されたように、論理的思考能力が高い人はコミュニケーション能力も高いのです。

プログラミングで論理的思考能力が育つ理由

プログラミングとは、コンピューターを使ってある成果を得るために、コンピューターの言語に沿って指示を与えるものです。では、なぜプログラミングで論理的思考能力が育つのか?それは、コンピューターは人ではないので論理的思考にもとづいて細かい指示を与えなければ機能しないからです。

たとえば、パソコン上で使える電卓をプログラミングで作成する場合、「押されたボタンの数字を表示する」「指定された演算を開始する」「追加で押された数字を演算に従って表示する」「計算結果を表示する」「Cボタンが押された場合は前の結果を返す」など非常に細かい指示を行います。つまり、プログラミングとは論理的思考そのものであり、プログラミングを繰り返し行うことは論理的思考能力を育てることと同義なのです。

また、プログラミングの現場では何もかも計画通りに事が運ぶわけではありません。正しいと思っていたコードがエラーを起こすこともありますし、コードとコードの関係によって処理が正しく行わない場合もあります。プログラミングを学ぶことで、そうした問題と日常的に対面することで、問題へ対処するための論理的思考能力も自然と養われます。

従ってプログラミングを学んで得た論理的思考能力は、すべてのビジネスに通じる「自律的に考え、行動し、物事を解決していく力」が育つのです。

プログラミングを学ぼう!

多くの偉人がプログラミングに対して前向きな姿勢を示しているのは、それが日本や世界の経済を動かすために欠かせない存在であることを理解しているからです。そうした偉人達の言葉を信じてプログラミングを学んでみてはいかがでしょうか?高度な論理的思考能力を手にすることで、あなたは一層輝くはずです。

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