PG BATTLE 2020 「大学&大学院、高専、専門学校の部」優勝チームインタビュー

 2020.12.19  株式会社システムインテグレータ

PG BATTLE2020「大学&大学院、高専、専門学校の部」優勝者である、東京工業大学『better mickytheta』チームの皆様にインタビューを行いました!

プログラミングをはじめたきっかけや、PG BATTLE参加の経緯、当日の様子などについてお話をうかがってきましたので、是非ご覧下さい!

東京工業大学『better mickytheta』チームのご紹介

PG BATTLE 2020 「大学&大学院、高専、専門学校の部」優勝チームインタビュー 1(左)東京工業大学 情報理工学院情報工学系 学士課程4年 吉田拓人 氏
(中)東京工業大学 工学院情報通信系              修士課程2年 福成理紀 氏
(右)東京工業大学 情報理工学院情報工学系 学士課程3年 松浦幹人 氏

『better mickytheta』チームはPG BATTLE 2020の「大学&大学院、高専、専門学校の部」189チームの中で、見事1位を勝ち取られました。今年は10位から1位までの全チームが満点と接戦の中、合計点:300点/300点、タイム:110分15秒/270分という好成績を残されています!

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インタビュー:プログラミングをはじめたきっかけ、勉強方法

プログラミングをはじめたきっかけは?

(松浦)中学生のときにマインクラフトというゲームをやっており、そのときゲームの仕様で気に入らない部分があったのですが、プラグインを作るとゲームの挙動を変えられると知り、Javaを勉強しはじめました。
(福成)ゲームが好きで、ゲームを作りたいという気持ちがあり、中学でパソコン部に入りました。ちゃんとしたプログラミングはしていなかったですが、Excelでゲームをつくれると聞いてつくりはじめました。Excelの計算機能とセルの色を変えられる機能を組み合わせてゲームつくり、シューティングゲームもつくりました。
その後、高校・大学でもプログラミングをしており、大学のサークルに入ってからチームでゲームをつくりました。
(吉田)小学5・6年の時にニンテンドーDSのプチコンをしたのがきっかけです。その後、Google spreadsheetに触れることで、プログラミングの楽しさを感じていきました。

競技プログラミングを始めたきっかけは何ですか?

(吉田)中学を卒業する頃、数学オリンピックをきっかけに情報オリンピックを知ったのがきっかけです。情報オリンピックの練習として高校1年の時から競技プログラミングを始めました。何かをつくりたいわけではなかったですが、問題を解いていくことに面白さを感じハマっていきました。
(福成)大学1年から始めました。ゲームをつくろうとサークルに入ったのですが、そこで競プロに誘われて始めたら面白いと感じました。そのときは、ICPCのチームに誘われて出場したのですが、当時はC++を全然書けず良い結果は残せませんでした。
ただ、大学1年生の頃は授業そっちのけで毎日競プロのことを考えて、線形台数の中間試験をできるだけ早く途中抜けして図書館で競プロに参加したりしていました。笑
その頃に急激に競プロの力がついたかなと思います。
(松浦)僕も同じく大学に入ってから始め、競プロにハマりました。福成さんとの違いは、試験を抜け出してやるほどはハマっていなかったというところですかね。笑

どのように勉強していますか?

(松浦)最初はAtCoderのコンテストに参加していたのですが、徐々に物足りなくなって海外のコンテストに出るようになりました。海外のコンテストは夜中でも出たりします。笑
それでも足りなくなって、出ていない過去のコンテスト問題を解いたりもしてますね。
(吉田)僕も同じです。コンテストの問題を解いて分からないところがあればパソコンで調べています。最近は本格的な解説を書いてくれる人もいるので、それを読むことも多いです。

インタビュー:PG BATTLE優勝までの道のり

PG BATTLE 2020 参加の経緯を教えてください。

(福成)僕は2018年から参加していたので、今回も参加する予定でした。サークル内でも告知があったりTwitterで情報が流れてきたりしたので開催時期も把握していました。
(松浦)2018年のPG BATTLEは、CODE FESTIVALと同日開催だったのですが、CODE FESTIVALの会場で福成さんや他のチームの方が明らかに何か別のコンテストに参加しているのを見て、何をしているんだ?となりました。笑 
そこで、どうやらPG BATTLEというのがあるらしいと知りました。

チームはどのように結成されましたか?

(吉田)ICPCのチームで出ようと思っていたのですが、チームの1人が既にPG BATTLEの別のチームを組んでいたので、ICPCのコーチをしていた福成さんを誘いました。

当日練習や打合せはしましたか?

(松浦)PG BATTLEは団体戦でありながら相談禁止で、個人のパフォーマンスが重要になる形式なので、3人で集まって一緒に解く練習をするなどはしませんでした。
(福成)正確性と早さだったら早さを重視するくらいかな?
(松浦、吉田)(そうだったの!?!?!?)
(松浦)心の中では満点前提で早くないととは思っていましたが、ちょっとチーム内の認識はずれていたみたいです。笑 ただ、去年の結果とかを見ていても早くないと勝てないというのはあったので、僕は見直しをせず提出しました。
(福成)僕も見直しなしで提出しました。
(吉田)僕は念のため1回見直しをしています。
(松浦)PG BATTLEは提出1回のみで、再提出はできないので見直しは重要だと思いますが、結果的には見直ししてたらタイム差で1位じゃなかったですね。笑

チーム名の由来を教えてください。

(松浦)実はストーリーがありまして。昨年のPG BATTLE出場時に、僕と福成さんは別のチームだったのですが、僕が勝手に福成さんのハンドルネームである「rickytheta」をモジって自分の名前のイニシャル(m)と合わせてチーム名「mickytheta」で出場したんです。そしたら、今回たまたま福成さんがチームメンバーに加わってくれて、名実ともに本物のmickythetaになることができました。笑
なので、今年は「better mickytheta」として出場しました。結果的に優勝できたので「best mickytheta」な感じになりましたね。笑

PG BATTLE 2020 「大学&大学院、高専、専門学校の部」優勝チームインタビュー 2運命的なチーム結成をされたbetter mickythetaチーム

試験後の心情を教えてください。

(福成)見直ししなかったので、提出後これで良かったのかと徐々に緊張しました。個人結果が出るまでの30分間は無駄にパソコンの前でドキドキしながら待ってました。満点と分かってからも、強い大学のチームがTOP3にいるだろうなぁ、と思っていました。
(松浦)東京大学など強い学校が多いので優勝とかは考えてなかったです。TOP10に入って名前が掲載されることを目標としていたので、まずは満点取れていてよかったという気持ちでした。順位表には入れたかな?と思ってました。

結果発表後の心情を教えてください。

(松浦)10位から1チームずつ発表されていくときに、10位のチームが既に満点だったので、えー!ってなりました。笑
(福成)次が自分達かとドキドキしながら見てました。
(吉田)終わった時は入賞しているなんて思っていなかったので、嬉しいというより信じられない、っていう感情でしたね。

PG BATTLEで良かったことや反省点はありますか?

(福成)みんな満点取れて良かったですし、時間の配分が難しいテストの担当順になっていたのも良かったです。特にましゅまろ担当の松浦君はかなり早く提出していたので助かりました。
反省点ではないですが、私はかつおぶし担当で、最後の2問(難易度5、6)は正しく書けているか、実行時間が間に合うか少し心配でしたね。

 家族や周りからの反応はありましたか?

(全員)特になかったですね。笑
(福成)今は授業がリモートであまり会わないので友達からはTwitterで数人から連絡もらったくらいです。家族にも特に伝えませんでした。笑
(松浦)サークルの人にチーム名を言っていなかったのでTwitter上で少しいじられたりもしました。家族に言っていなかったのですが、トロフィーが入った大きな段ボールが届いたので母親にはバレました。笑

 優勝賞金で何か購入したいものはありますか?

(松浦)特に決めてないですが、PC関連とかではなく、文学作品20冊!とか、普段買わないものを購入したいと考えています。
(福成)普段の買い物に使ってしまっていますが、来年から社会人になるので、その準備に使えたらと思います。それまでにお金が残っていればいいのですが。笑
(吉田)僕も普段通りAmazonで買い物しているうちに使ってしまいそうです。笑

インタビュー:皆さんのこれから

 今後プログラミング(情報系)に係わる勉強・仕事をしたいですか?

(福成) 社会人でもプログラミング関係の仕事をします。プログラミングに関する勉強も、競プロも続けています。できれば来年のPG BATTLEにも企業の部で参加したいです。
(吉田)このままいくと仕事もプログラミング系ですね。反対にそれ以外の仕事があまり思いつかないです!笑 競プロだとC++に偏ってしまうので、今後はサーバー系などの勉強もしていこうかなと考えています。
(松浦)競技プログラミングは趣味として楽しんでいます。普段はヒューマンインターフェースの研究室に所属していて、いわゆるVRとかARとか、グラフィックスなどの勉強をしています。趣味と勉強を分けて続けていきたいと思っています。

 第4回PG BATTLEを開催する予定です。ご都合が合いましたらご参加頂けますか?

(福成)入社してチームが集まれば出たいと思っています。
(吉田、松浦) 3人とも来年からバラバラになるのでどうなるか分かりませんが、チームが集まれば来年も参加したいです。

 来年の参加者に向けて一言

(福成)PG BATTLEは楽しいコンテストですし、個人戦の要素はありながらもチームで苦楽を共にすることができて、他のコンテストと少し趣の違う楽しみがあると思います。
(吉田)例年あまり忙しくない時期ですし、賞金も結構良い額出るので、せっかくの機会ですし参加してみるといいと思います!
(松浦) 僕自身PG BATTLEに参加して楽しかったです。ほどよいゆるふわ感で、お祭りのような感覚で楽しめる大会だと思いますので、多くの人に出て頂ければと思います。

PG BATTLE 2020 「大学&大学院、高専、専門学校の部」優勝チームインタビュー 3

※本文中では敬称を省略させて頂きました。

最後に

今回、学業で忙しい中、またコロナで大変な状況の中、インタビューにご協力いただいた『better mickytheta』チームの皆様に心から感謝しております。

 結成までにチーム名の由来含めストーリーがあり、運命を感じる素敵なチームでした。今年が最初で最後のチームになってしまうため、良い思い出をつくっていただき嬉しい気持ちでいっぱいです。来年からバラバラになっても、それぞれの会社、大学でチームを結成し参加いただければと思います。(ぜひ優勝を目指してください!)

 「大学&大学院、高専、専門学校の部」は昨年より44チーム(132人)増え、大変盛り上がりました。来年も全ての部の参加者様が増え、更にプログラミングが盛り上がることを願っています。

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