PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー

 2019.11.29  株式会社システムインテグレータ

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者である、株式会社リクルートコミュニケーションズ『あの人をどうやって外すか後で相談しようね』チームの皆様にインタビューを行いました! プログラミングをはじめたきっかけやPG BATTLE受験についてのお話を伺ってきましたので、是非ご覧下さい!

株式会社リクルートコミュニケーションズ
『あの人をどうやって外すか後で相談しようね』チームのご紹介

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー 1

(左)中村友彦氏:せんべい担当
(中)藤田稔氏 :かつおぶし担当
(右)白潟久司氏:ましゅまろ担当

『あの人をどうやって外すか後で相談しようね』チームはPG BATTLE 2018企業の部169チームの中で、見事1位を勝ち取られました。合計点:300点/300点、タイム:133分32秒/270分、という好成績を残されています。昨年はPG BATTLE第1回目であり、やり直しなし・部分点なしの本大会で、このような成績を収められたのは本当に凄いと思います!

『あの人をどうやって外すか後で相談しようね』チームインタビュー(敬称略)

プログラミングをはじめたきっかけは?

(白潟)小学生の頃にファミコンがブームだったため、「ゲームを作りたい」と思ったのがきっかけです。その後、中学を卒業した時にPCを手に入れ、ゲームのソースコードが載っている雑誌を見ながらプログラムしたり改造したりし始めました。

(藤田)
よく覚えてないのですが…、7歳くらいの頃に家のFM-7(PC) ※1を触りBASIC※2で打ち込む本を書写していました。何かがしたいという訳ではなく、そこにPCがあったので触った、という感覚です。

(中村)
大学生サークルのHPを作る時にCGI※3を使っており、それを改造する必要があったのがきっかけです。次第に、より便利にしたくなり興味を持ち始めました。

競技プログラミングをはじめたきっかけは?

(白潟)Webサイトで競技プログラミングの問題を目にし、解いてみたのがきっかけです。全く解けなかったので、社内Wikiに載せたところ、競技プログラミング経験者がコメントをくれたため、その後も問題を解いて社内Wikiに載せ、コメントでやり取りをしていると、徐々に競技プログラミングをするサークル(社内通称プロコン部)が出来上がりました。

(藤田)東京大学で第1回競技プログラミングのゼミに入り、ICPC※4に出たのがきっかけです。その後は競技プログラミングをしなかったのですが、入社後Project Euler※5を始め、本格的に興味を持ちました。

(中村)2011年に日本で開催されたGCJ※6を見かけて、初めて競技プログラミングコンテストに参加したのがきっかけです。その後、入社してプロコン部に入り本格的に始めました。

PG BATTLE参加の経緯は?

(白潟)同僚がプロコン部のチャットに共有してくれて知りました。その中で、たまたま出られるのが3人だったのでこのチームで参加しました。

ビッグデータ時代の必須科目 SQLの教科書
教養としてのプログラミング入門BOOK

PG BATTLE当日までの練習は?

(藤田)TOPSICの練習用問題を解きました。独特な提出方法なので予行練習が必要ですね。

(白潟)ルールも独特なので戦略を立てることもできるため、ルールの把握と戦略立案を3人で行いました。

PG BATTLE当日はどうでしたか?

(中村)当日は休日だったので、別々の場所で受験しましたが、相談OK(第1回目は相談可でした)だったのでチャットでやり取りをしました。

(白潟)ましゅまろ担当は確実に満点を取る必要があり、タイムでも大きな差が出ないと考えて慎重に解きました。解き終えた後は、チームのチェック役に回りました。

(中村)試験終了まで全く結果が分からず、心臓に悪かったです(笑)受験後は満点で安心しましたし、優勝と知り、嬉しく思いました。

競技プログラミングは実務にどのようなメリットがあると感じられますか?

(藤田)自分のコードを無条件に信じないようにし、テストケースの作成やチェックを行うことを意識するようになりました。また、それまで脳内で考えていた問題のいくつかはプログラミングして解決するようになりました。正確性も担保されますし、使い回すこともできます。

(白潟)アルゴリズムを思考する時に論理的思考ができるようになりました。

(中村)B木が分かるようになったので、データベースが何をしているのかを理解できるようになりました。知らなくても支障はないことが多いですが、基礎を知っていることは大切だと思います。

今後大会に出場される方に一言

(藤田)1ミスへのペナルティが最も厳しいコンテストなので、見直しをしてください!少なくとも最大値とコーナーケースはテストをした方がいいです。可能であれば、ランダムテストケースを作ってテストをした方がいいと思います。チェックは10分弱くらいでできます。

(中村)トップを狙うなら満点を取らなければならないので、心臓に悪いですが頑張って乗り切ってください!時間を気にしながらも、提出は自分に委ねられているので、どこまでをOKとするか判断が難しいと思います。

(白潟)ましゅまろでも点数は同じなので、上位狙うなら絶対落とせません。ミスをすると1番響くので、ミスをしないことが重要です。時間に差がつきにくい難易度なので、内容を丁寧にじっくり考えることが大切だと思います。

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー 2

写真撮影

最後にフリーで写真撮影をお願いしたところ、前回インタビューをしました、PG BATTLE 2018学生の部優勝の早稲田大学『WAsedAC』チームの「練習風景の再現」を再現してくださいました!(笑)
学生と企業が繋がったようで、とても嬉しかったです!

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー 3
(WAsedACチームの「練習風景の再現」を再現)

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー 4
(WAsedACチームの練習風景の再現画像)

PG BATTLE2018 「企業の部」初代優勝者インタビュー 5(再現のため、ブログ写真をチェック中)

最後に

ご多忙の中インタビューを快く引き受けて下さり、リクルートコミュニケーションズのエンジニアの皆様には心から感謝をしております。PG BATTLE 2019でも、リクルートコミュニケーションズ様のチームが1位と3位に入賞されており、とても素敵なエンジニアの方々がいらっしゃることを改めて痛感致しました。次回もご都合が合えばご参加頂けるということで、大変嬉しく思います!

また改めて、今回PG BATTLE 2019にご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました。PG BATTLEを通じて、年齢に関わらずプログラマー同士の繋がりができたり、プログラマーの素敵さが広く伝わったりと、プログラマーが更に輝くきっかけとなれば幸いです。



※1:FM-7(エフ・エム・セブン)は富士通が発売した8ビットパソコンであり、正式名称はFUJITSU MICRO 7。
※2:BASIC(ベーシック)は手続き型プログラミング言語のひとつ。
※3:Common Gateway Interface(コモン・ゲートウェイ・インタフェース)動的なウェブページを生成するための仕組み。
※4:ICPC Foundation が主催する、International Collegiate Programming Contest (国際大学対抗プログラミングコンテスト) という名前のプログラミングコンテスト。
※5:Project Euler(プロジェクト・オイラー)はプログラミング (コンピュータ)による一連の計算問題の解決を目的としたウェブサイト。
※6:Googleが実施するプログラミングコンテスト。

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