インフラエンジニアとは?仕事内容ややりがい、資格取得などについて解説します。

 2021.04.13  株式会社システムインテグレータ

皆さんはインフラエンジニアにどういったイメージを持っていますか?「かっこいい」「縁の下の力持ち」「仕事が大変で忙しそう」「頭が良さそう」などなど。

今、IT業界はさまざまな専門分野の仕事に分かれています。プログラマー、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアなど、それぞれの分野で専門のエンジニアが仕事をしています。インフラエンジニアは、その中でネットワークやサーバーなどITサービスの土台であるインフラ技術を支えている技術者です。

このような重要な仕事であるインフラエンジニア。具体的にどういった仕事をしているのでしょうか。年収や待遇は?どうすればインフラエンジニアになれるのでしょうか?

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとはどのような役割を持ち、どういった仕事をしているのでしょうか。

インフラとはどういうもの?

一般的にインフラといえば、道路や鉄道、上下水道、発電所・電力網など生活や産業の基盤を指しています。これらの上で私たちの生活や経済活動が成り立っているという点で、インフラは非常に重要なものであると言えます。

IT業界におけるインフラもこうした一般的なインフラ基盤と同様にサーバー、ネットワークなど基盤部分を構成しているとても重要なものであり、ITインフラとも呼ばれています。

インフラエンジニアの仕事とは

サーバーやネットワークなどITインフラに携わるインフラエンジニアですが、具体的には以下のようなものです。

・サーバーの設計、構築、運用
・ネットワークの設計、構築、運用

サーバーやネットワークの設計を行う際には、顧客へのヒアリングや要件定義といった段階から最終的な運用まで幅広い部分に携わります。

インフラエンジニアの年収

ITインフラの基盤を支えているインフラエンジニアですが、どれくらいの年収を得られるのでしょうか。

国税庁の平成30年度「民間給与実態統計調査結果」によると、インフラエンジニアの年収は547万円です。全体の平均年収441万円と比較すると高いレベルにあることがわかります。ちなみに、派遣社員の平均時給も2400円と800円前後である最低賃金から比較すると非常に高いレベルにあります。

インフラエンジニアのやりがい

インフラエンジニアとしてのやりがいについては、以下のようなものがあげられるでしょう。

・最先端の技術や知識が習得できる
・企業などの根幹を支えている重要なシステムを支える責任感や達成感
・顧客からの感謝や信頼感を得られること

特にエンジニアとして最先端の技術に触れる、システムを支える達成感などは非常にやりがいを感じられると同時に技術者冥利に尽きるところです。

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インフラエンジニアになるためには

読者の中にはインフラエンジニアとして仕事をしたいと考えている人もいるでしょう。実際にインフラエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか。

どういった知識が必要?

インフラエンジニアとして仕事をしていくには、当然ながらITに関連する以下のような知識が必要となります。

・サーバーやネットワークなどIT技術に関する知識
・プログラミングに関する知識
・セキュリティ関連の知識

しかし、こうした技術的なスキルと同じくらい必要となるのが、以下のようなヒューマンスキルです。

・顧客やチームメンバーとのコミュニケーションスキル
・プロジェクトマネジメントスキル など

インフラエンジニアは、単にコンピューターを操作しているのではなく、顧客の要望をヒアリングし、システムの設計を行うなどヒアリングや提案をする力が重要です。そして、チームでプロジェクトを確実に進めていく必要があります。つまり、ヒューマンスキルは欠かせないわけです。

資格は取得した方が良い?

インフラエンジニアに資格取得は必要なのでしょうか?

結論から言うと、必ずしも資格取得が必要なわけではありません。ただし、資格取得には以下のようなメリットがあります。

・知識を体系的に習得することができる
・企業によっては報奨金などを得られる場合がある
・就職や転職などでアピールポイントとなる

資格取得にはこういったメリットもあります。ただし、「ニーズが高くこれから伸びると考えられる」資格を選択するということを心がけましょう。

ご参考までに私の周りのインフラエンジニアは以下のような資格を取得している人が多いです。

【国家資格】
・基本情報処理技術者
・ネットワークスペシャリスト

【ベンダー資格】
・「LPIC」「LinuC --- Linux *国内では直近はLinuCが主です
・シスコシステムズ認定資格 --- ネットワークエンジニアとして定番。
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インフラエンジニアの将来性

世の中ではAIIoT、ビッグデータなどデジタル時代に向けた新たな変化が急速に起こりつつあります。こういった大きな変化の中で、インフラエンジニアの仕事には将来性はあるのでしょうか。

業界の変化

今、政府がデジタル時代に向けてDX(デジタルトランスフォーメーション)を提唱しています。また、AIIoTなど新しい技術の進展、スマート家電の普及など私たちを取り巻く環境では急激な変化が起こっています。

こうした中で、実際にIT業界でも以下のような急激な変化が起こっています。

・サーバーが社内での物理サーバー設置型(オンプレミス)からクラウド利用へと変化
・コンテナ技術などを活用した開発から本番デプロイまでシームレス化など開発フローの変化
・クラウドサービスやリモートワークの普及によるサーバーメンテナンスなどのリモート化 など

これはインフラエンジニアにとっては、実際に大きな変化となります。物理サーバーの設置や環境構築などを主として仕事をしているインフラエンジニアにとって、仕事がなくなるのではと危惧される方もいるのではないでしょうか。

しかし、これはそれほど心配することはありません。IT人材という枠組みで見た場合、経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」でも、今後もIT人材の不足はより深刻な状態となり、2030年には最大で79万人の不足が予想されています。

デジタル時代に活躍するために

新しい時代にインフラエンジニアが生き残っていく、仕事をしていくことはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。いくら人材が不足するといっても、新しい時代に合った対応をしておく必要があることは当然です。

・クラウドに対応できるように技術や知識を身に付けておく
・データベースやセキュリティなど、対応できるような専門領域を広げておく

インフラ自体は、クラウドに置き換わっていくことがあってもITサービスを提供する基盤としてインフラがなくなることはありません。しかし、技術がどんどんと新しいものとなっていくので、それに合わせてエンジニアの側も変わっていくことが大切です。

まとめ

サーバーやネットワークなどのITインフラを支える技術者であるインフラエンジニア。インフラエンジニアは、最先端の技術や俊樹を使って大きなシステムの基盤を支えることもある非常にやりがいがあり、比較的年収も高い仕事です。

従来の物理サーバーからクラウドへと急速に転換が進むIT業界にあっても、IT基盤としてのインフラの重要性はなんら変わることはなく、今後ともインフラエンジニアの需要がなくなることはありません。ただし、重要なことは市場のニーズ、状況に合わせて自らも知識や技術を習得し続けていくことです。これが出来ればIT業界でずっと仕事を続けていくことができるでしょう。

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