ChatGPT とは?サービスの特徴や活用方法を解説します。

 2023.04.25  株式会社システムインテグレータ

AI技術の急速な進化は、私たちの生活やビジネス環境に劇的な変化をもたらしており、特に言語処理技術が大きな注目を集めています。日常会話やビジネスシーンでの活用が期待される中、ChatGPTGPT-4)はその最先端を行く言語処理ツールとして広く知られています。

本記事では、ChatGPTの概要や機能、技術的特徴、そしてさまざまな活用方法を詳しく解説します。これからの時代をリードするAI技術を使ったサービスの代表格であるChatGPTについて、ぜひ知っておきましょう。

Concept of human intelligence with human brain on blue background-1

ChatGPT とは?

ChatGPTは、OpenAI社が開発した言語モデル「GPT-3」「GPT-4」をベースにしたAIチャットボット(=言語処理ツール)です。自然言語処理を行うことができ、人間が理解しやすい形でテキストを生成したり、質問に対して回答を提供したりすることができます。ChatGPTは、最先端のAI技術を用いて、さまざまな分野で活用できるように設計されています。

ChatGPT の特徴

ChatGPTの機能や技術面の特徴をご紹介します。

  1. 多様なトピックやタスクへの対応: ChatGPTは、インターネット上の膨大なテキストデータを元に学習しており、多様なトピックや知識について、質問応答、文章生成、要約作成、翻訳などのさまざまなタスクに対応できる柔軟性を持っています。

  2. 高度な言語理解能力:文脈を理解し、質問に対して適切な回答を生成する能力が高いです。これにより、より自然な会話やテキスト生成が可能となります。

  3. コンテキストの継続性: ChatGPTは、以前の会話や文脈を考慮して新しい応答を生成することができます。これにより、一貫性のある対話が可能となります。

  4. 独自の技術的特徴:現在のChatGPTの基盤となる技術「GPT-4」について、詳細な技術情報は不足していますが、以下のような技術的特徴があると言われています。

    (1) Scaling law(スケーリング則)
    (2) Transformer(トランスフォーマーアーキテクチャ)
    (3) Fine-tuning(ファインチューニング) 

ChatGPT の歴史と年表

OpenAIが開発してきた、ChatGPTおよびGPTの進化を理解するために、その歴史と年表を簡単にまとめました。

年度 イベント
2018 言語モデルGPT (Generative Pre-trained Transformer)が初めて発表され、自然言語処理の分野で大きな注目を集める。
2019 GPT-2が発表され、言語生成の精度が向上。一部では、性能があまりにも高いため、悪用の恐れがあると指摘される。
2020 GPT-3が登場。さらに強力な自然言語処理能力を持ち、多くのアプリケーションで実用化が進む。
202211 ChatGPTが公開される。アクティブユーザーは5日間で100万人に。
202212 GoogleがChatGPTに対してコードレッド(緊急事態)を宣言。
20231 アクティブユーザーが1億人を突破。
20232 中国でChatGPTに関する規制を発表する。
2023年3

GPT-4が正式に発表される。
Googleが「Bard」を一般向けに公開する。
イタリアで一時的にChatGPTが停止される。米国でも差し止め運動の動きが起こる。

ChatGPT の活用方法

ChatGPTは、その高度な自然言語処理能力により、幅広い分野で活用が期待されています。以下に、主な活用例をいくつか紹介します。 

活用方法(1) カスタマーサポート

ChatGPTを用いて、顧客からの問い合わせやFAQの作成に対応することができます。これにより、効率的で高品質なカスタマーサポートを提供することが可能になります。

 活用方法(2) コンテンツ作成

ブログ記事やSNS投稿、プレゼンテーション資料など、様々な種類のテキストコンテンツを生成することができます。これにより、コンテンツ制作の効率化や、創造力を高めることが期待できます。

 活用方法(3) 翻訳

ChatGPTは、複数の言語に対応しており、翻訳作業を支援することができます。高度な自然言語処理技術により、より自然で正確な翻訳が可能になります。

 活用方法(4) 教育・学習支援

ChatGPTは、教育・学習分野でも活用されています。例えば、質問に対する解答の提供や、解答を導くまでのステップの解説、論文の要約、課題の添削など、学習者のニーズに応じた支援が期待できます。

 活用方法(5) ビジネスシーンでの業務支援

ビジネスシーンでも、ChatGPTは有用です。例えば、企業内の情報共有や、自動でレポートや議事要旨を作成することができます。また、会議での意見の整理や、アイデアのブレインストーミングを支援することも可能です。

活用方法(6) API連携によるWebサービス開発

ChatGPTは、APIを提供しており、これを利用して独自のWebサービスやアプリケーションを開発できます。ChatGPTAPIを使用することで、ユーザーの質問に回答したり、利用プランなどの文章生成を自動で出力したり、翻訳などの機能を提供したりすることができます。

利用料金:無料プランと有料プラン

ChatGPTの基本料金は無料です!
ただし、月額20ドルの有料プラン(ChatGPT Plus)もあり、最新バージョン(GPT-4、無料版はGPT-3.5)を利用できるため回答の精度が高かったり、サーバーの混雑時に優先的にアクセスできたり、優先的なサポートが受けられたりするとのことです。

ChatGPT の始め方(PC・スマホ共通)

ChatGPTを使い始めるには、基本的に以下のような手順を踏みます。
スムーズにいけば数分で利用開始できますよ。

 ChatGPTの公式ページへアクセス(“TRY CHATGPT”ボタンから登録スタート) 
 https://openai.com/blog/chatgpt
②メールアドレスまたはGoogle/Microsoftで認証する。
③電話番号で認証する。
④チャットを使い始める!

 ちなみに、”ChatGPTの機能を使えるようにした”LINEアプリなどもあるので、お手軽に始めるにはLINEアプリなどを探してみるのもいいかもしれません。※これはChatGPT開発元のOpenAI社のサービスではないことに注意。

まとめ

ChatGPTは、最先端のAI技術を用いた言語処理ツールであり、日常会話からビジネスシーンまで、さまざまなシチュエーションでの活用が期待されています。

企業目線では、ChatGPTはカスタマイズが可能なため、特定の業界やニーズに合わせたAIの構築が容易になっています。これにより企業は、自分たちの目的に合わせた最適なサービスを設計することが可能になります。

ChatGPTの登場は、これまでにない新しいコミュニケーションの形を生み出し、私たちの生活や働き方に大きな変化がもたらされることでしょう。今後のさらなる技術進化から目が離せません。

 

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