急成長する「CtoC EC」とは?参入前に押さえておきたい市場動向

 2019.08.30  株式会社システムインテグレータ

EC(電子商取引)には大きく「BtoB」「BtoC」「CtoC」の3つの種類がありますが、その中でも近年特に注目されているのが「CtoC」です。「BtoB」や「BtoC」に比べてまだまだ市場規模は小さいものの、スマートフォンやタブレット利用者の増加とともに新たな通販ニーズが広がっており、市場は著しく成長を遂げています。

今回は、「CtoC EC」の市場規模や種類、今後の展望などについて見ていきたいと思います。

「CtoC EC」のビジネスモデルとビジネス環境

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CtoCは「Consumer to Consumer」の略称であり、一般消費者同士があくまで個人として行う商取引を指します。

つまり、個人が販売したものを個人が購入するという形態です。
2017年の調査によると、ネットオークション全体の市場規模が1兆1,200億円だったのに対し、そのうちCtoC ECの割合は3,569億円でした。
同年のBtoB ECの市場規模が317 兆 2,110 億円(EC市場全体の95%)だったことを見ても、CtoC ECの市場規模はまだまだ小さいといえるでしょう。

しかし、スマートフォンやタブレット利用者が増加している今、CtoC ECは急速に拡大しており、2018年のネットオークション市場規模は前年比で+95憶円、フリマアプリの市場規模に関しては前年比で+1,557憶円の急増を見せました。

このように、CtoC EC市場は着実に成長しており、特にフリマアプリに関しては急激に拡大していることがわかります。

また、これらの数字を見るとネットオークションの市場をフリマアプリが切り崩しているのではなく、それぞれが独立した市場を作り上げていると考えられます。
このことから、ネットオークションとフリマアプリは新たな市場を開拓しているといえるのです。

CtoC ECの種類

CtoC ECは、主に「フリマアプリ」と「ネットオークション」の2つに分けられます。

どちらも個人間で売買を行うサービスですが、価格の決定方法が大きな違いです。

フリマアプリ

売る側が販売価格を決定し、購入者がその価格に合意すれば取引が成立します。

その際、販売価格の数パーセントを手数料として支払いますが、不用品を手軽に換金できるほか、スマートフォンで簡単に取引できるのが大きな魅力といえるでしょう。

代表的なサービスには「メルカリ」があり、特に若年層や女性、主婦などに人気があります。
また、フリマアプリはパソコンよりもスマートフォンユーザーが多いというのも特徴です。

ネットオークション

オークション形式になるため、競りによって販売価格が決定されます。

出品された商品を購入者が入札していき、期限内に最も高い金額で入札した人が落札できる仕組みなので、「できるだけ高く売りたい」という方に最適です。
また、手数料はフリマアプリ同様、落札額の数パーセントを払う仕組みになっています。

代表的なサービスには「ヤフオク!」があり、年齢や性別に関係なく幅広いユーザー層が利用しています。

CtoC ECの代表的なアプリやサイトを紹介

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代表的なCtoC ECサービスには「メルカリ」「ヤフオク!」がありますが、近年ではCtoC EC市場の著しい成長によりさまざまなサービスが誕生しています。

メルカリ

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https://www.mercari.com/jp/

日本最大級のフリマアプリで、アイテムのジャンルが幅広く出品数が多いのが特徴です。

有名ブランドの洋服やゲーム、お菓子の詰め合わせといったものまで出品されているため、幅広い年代から人気があります。

匿名配送ができるのもメルカリならではの魅力で、個人情報を知られずに取引することも可能です。

ヤフオク!

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https://auctions.yahoo.co.jp/

日本でも最大規模を誇るオークションサイトで、1999年から運営している最大手です。

常に多くの商品が出品されており、スキルや知識も商品にできるという特徴があります。

また、企業が出品している「ストア出品」があるほか、フリマモードとして利用することもできるため、いろいろな使い方が可能です。

ラクマ(旧フリル)

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https://fril.jp/

ECサイト大手の楽天が運営しているフリマアプリ。

楽天ユーザーにとって使いやすいというのが特徴です。

こちらも幅広いジャンルの商品が出品されていますが、メルカリよりも高額なものや女性向け商品が多い傾向にあります。

ブクマ

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https://ブクマ.com

漫画や学術書といった書籍専用のフリマアプリです。

2016年に誕生したアプリですが、すでに25万冊以上の書籍が出品されており、書店などで売買するよりもお得なのが大きな魅力といえるでしょう。

また、出品する際はISBNバーコードを読み込むだけなので、商品説明や写真を準備する必要もありません。

オタマート

ogphttps://otamart.com/

オタク商品に特化したフリマアプリです。アニメはもちろん、アイドルなどの幅広い“オタクグッズ”が出品されています。購入者の中にはコレクターも多いため、出品数が多い商品であっても売れやすいという強みがあります。

minne(旧tetote)

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https://minne.com/

ハンドメイド作品に特化したフリマアプリで、ジャンル別にさまざまな商品が出されています。

自分のアイデアが商品となるため、商品の収益目的だけでなく可能性を広げるために利用している方も多いようです。

Creema

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https://www.creema.jp/

こちらも「ものづくり」をテーマにしたハンドメイド専門のフリマアプリです。

月間300万人を超えるユーザーが利用しており、希望であれば自分のオンラインショップを持つこともできます。

また、サイトと連動したイベントやショップへの参加機会もあり、本格的なクリエイターが多いといえるでしょう。

CtoC ECのこれからの展望

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近年著しい成長を見せているCtoC EC、その市場規模は今後もしばらく伸び続けるでしょう。

「物の所有意欲が減っている」とされる現代では、場所・もの・乗り物・人・お金などの遊休資産を多くの人と共有・交換して利用する「シェアリングエコノミー」が注目されており、関連企業を中心にシェアリングエコノミー協会も設立されています。

また、CtoC ECの成長は海外でも確認されていて、EC市場規模が中国に次ぐ世界2位のアメリカでは、インターネットオークションで世界最多の利用者を持つeBay(イーベイ)の流通総額がここ10年で約2倍に拡大中です。

しかし、なぜ物の所有意識が減っているのでしょうか?

中には「新品でないと嫌」という方もたくさんいると思いますが、「捨てるのがもったいない」という理由でフリマアプリを利用しているのは全体の70%にも及ぶそうです。

他にも「物の有効活用をしたい」「お小遣い稼ぎ」などの理由が多く、これを見ても循環型社会が進んでいることがわかります。

フリマアプリを利用する目的

  • 捨てるのがもったいない・・・70%
  • お小遣い稼ぎのため・・・69.3%
  • 物の有効活用をしたい・・・37.3%
  • 家の片づけをしたい・・・37.0%
  • 手持ちのお金が欲しい・・・32.2%
  • 誰かにもらってほしい・・・23.3%
  • 高く売れるから・お得感があるから・・・19.6%
  • 捨てるのにお金がかかるから・・・17.3%
  • 社会的貢献、環境保護的な意識・・・5.6%
  • その他・・・0.3%

最近では「SNSに投稿する目的で商品を購入し、投稿したらフリマアプリで売る」という方も多いようなので、CtoC ECの拡大にはいくつもの要因があるといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

CtoC ECは個人が販売したものを個人が購入する個人間取引のことで、「メルカリ」や「ヤフオク!」が代表的なサービスです。

市場規模はBtoBやBtoCよりも小さいですが、近年では著しい成長を見せており、ネットオークションやフリマアプリが新たな市場を開拓しているといっても過言ではありません。
またCtoC ECは「シェアリングエコノミー」の一つの形態としても注目を集めており、市場は今後ますます拡大することが予測されます。

CtoC ECに限らず顧客の変化に合わせたサービスの提供を考えていくことが、大きな成功につながるかもしれませんね。

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