電子商取引システムに求められるもの

 2018.08.20  株式会社システムインテグレータ

ECサイトからの売上を伸ばせるか。そこには、様々な要素が絡んでいます。商品のラインナップ、価格、決済方法、ECサイトのデザインなど表面上の要素に力を入れている企業は多いと思いますが、ECサイトの表示速度やセキュリティなどシステム面に力を入れている企業はそれほど多くはないのではないでしょうか。

その理由はおそらく、表面上の要素の方が売上に直接関わっている“ように感じるから”ではないでしょうか?確かに商品ラインナップを豊富にすることも、低価格で提供することも、決済方法を多様化することもECサイトのデザインを良くすることも売上拡大には大切です。これらはユーザーの目に一番触れる部分なので、改善の効果が表れやすく注力しやすいのもうなずけます。 

しかしシステム面での要素は、これらと同じくらい大切な要件の一つです。そこで今回はECサイトのシステム面であるパフォーマンスとセキュリティに求められるものについてお話します。 

ECサイトの最適な「表示速度」とは?

まずはECサイトのパフォーマンスに関する部分についてお話します。皆さんが運営するECサイトでは、ページごとにどれくらいの表示速度かをご存知でしょうか?表示速度の定義は、ユーザーがリンクをクリックしてからファーストビューが表示されるまでの時間です。ECサイトではページごとに表示速度が違います。これはシステムの様々な要因が絡み合った結果です。

では、ECサイトにてどれくらいの表示速度が最適なのかをご存知でしょうか?一般的には「3秒以内」だとされています。この数値の根拠になっているのが海外諸国で発表されたECサイトの表示速度に関するデータです。 

たとえば米国マーケティング会社のNeil Patelが発表した調査結果(How Loading Time Affects Your Bottom Line)によると、ECサイトユーザーの約50%が2秒以内にページが表示されることを望んでおり、表示速度が3秒以上かかると約40%のユーザーが離脱すると説明しています。 

他にもAmazon.comが2007年に発表した調査結果(Online Experiments:Lessons Learned)によると表示速度が0.1秒下がるごとに売上は1%低下するようです。 

ECサイト構築に関するお役立ち資料

こうした様々な調査データから、一般的にECサイトの最適な表示速度は3秒以内だとされています。 

セキュリティはECサイトの売上に関係するのか?

次にお話するのがECサイトのセキュリティについてです。最近ではセキュリティ体制の甘さから情報漏えいに至ったというニュースをよく見聞きするようになり、ユーザーは自身の個人情報を登録するECサイトのセキュリティに敏感です。もちろん、ECサイト運営者もそれを重々承知しているので、以前よりもセキュリティに対して高い意識を持っています。

しかし、セキュリティ対策の強化が重要とは分かっていても、ユーザーの目に見えない部分に投資をするにはためらいもあり、次第に「ユーザーはセキュリティは目に見えないのであまり気にしていないのではないか?」という思いに至ってしまうかもしれません。そうなるとより一層セキュリティ対策へ力を入れづらくなるので、セキュリティ体制が不十分なECサイトは無数に存在します。そうして、簡単なサイバー攻撃を防ぐことができず情報漏えいに至るのです。 

セキュリティはそもそも「保険的役割」と考えている方が多いかと思います。ただし、セキュリティは“もしもの時”のためだけにお金をかけるだけでなく、実は売上にも大きな影響を与える要素の一つです。 

昨今多発しているセキュリティ事件から、ユーザーがECサイトのセキュリティに対し敏感になっていることは確かです。さらに、ユーザーはECサイトがセキュリティ対策を講じているかどうかを、簡単に確認することができます。その方法の一つがサイトURLの「http://」と「https://」を見分けることです。

このサイトURLの冒頭は上記いずれかになるのですが、前者はSSL暗号化通信に対応していないURLで、後者はSSL暗号化通信に対応しているURLであることを表します。SSL暗号化通信とはユーザーとECサイト間でのやり取りを暗号化して、第三者に盗聴させないための仕組みです。 

SSL暗号化通信に対応しているということは、ECサイトとして最低限のセキュリティを講じていることをアピールできます。ユーザーのITリテラシーは年々高まっているので、SSL暗号化通信を実装しているECサイトしか利用しないというユーザーは非常に多いでしょう。つまり、SSL暗号化通信に対応していないとそれだけ多くのユーザーを逃していることになります。 

ちなみに大手検索エンジンのGoogleは、全ページSSL化を推奨しており、将来的にはSSL暗号化通信に対応していないページにユーザーがアクセスした際に、警告を表示するとしています。これは事実上SSL暗号化通信がSEOに影響を与えているということでもあるため、やはりセキュリティの強化がECサイトの売上に関わっていることは間違いありません。 

SSL暗号化通信以外にも様々なセキュリティ対策があるので、それらを実装しECサイト上でユーザーにアピールすれば、取引への安心感から売上拡大が期待できます。

ECサイトのシステム面を改善するには?

では、ECサイトのパフォーマンスやセキュリティなどのシステム面を改善するには何が必要なのでしょうか?その答えの一つが、パフォーマンスの最適化やセキュリティの強化に繋がるECパッケージを導入することです。 

たとえば当社システムインテグレータが提供するECパッケージ製品の「SI Web Shopping」は、ECサイトのデザインやマーケティング施策など表面上の要素を揃えるだけでなく、パフォーマンスやセキュリティなどユーザーの目に触れない部分も強力に支援します。 

例えば、以下の機能を持つAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)システムを合わせてご採用頂くことでパフォーマンスの改善をご支援することが可能です。 

  • リアルタイム負荷/サービスモニタリング
  • 障害診断/性能低下ボトルネック原因分析
  • 全トランザクション応答時間分布図(X-VIEW)
  • 個別トランザクション詳細プロファイリング
  • アプリケーション/SQLクエリモニタリング
  • メモリリーク追跡
  • サービス急増時、自動負荷制御
  • システム/APサーバのリソースモニタリング

APMを用いてECサイトの様々なパフォーマンスを監視し、負荷が大きいボトルネックを特定し、効率良くECサイト改善に向けて取り組みが行えます。さらに複数のセキュリティソリューションとの親和性も高く、大規模ECサイトを様々な角度からセキュリティによって保護できます。 

まとめ

ECサイトの売上拡大のためには様々な要素が絡んでいます。その中でも意識的に注力していただきたいのがシステム面の要素です。いくら商品ラインナップが豊富で低価格でも、表示速度が10秒もかかっているとユーザーはすぐに離脱します。システム面の要素向上を目指して、適切なECパッケージ製品を選択しましょう。  

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