導入事例:株式会社ワイズマン様

「法改正・パッケージソフト開発の工数予実と進捗状況がわかる」


株式会社ワイズマン
前列:右から 後列:右から
福祉事業本部 福祉開発部 中野 力 様 福祉事業本部 福祉開発部 佐々木 健 様
開発統括課 シニアスタッフ 開発統括課
福祉事業本部 福祉開発部 泉田 明 様 福祉事業本部 福祉サポート部 譽田 貢司 様
開発統括課 課長 サポートセンター シニアスタッフ
    管理本部 情報システム部 部長 俣江 幸治 様
事例のポイント
  • 法改正・パッケージソフト開発(30システム)のプロジェクトの健康状態がわかる。
  • 「今、入れて、今、見える」データがリアルタイムに見えることで、BIも活きる。
  • 時間を効率的に使うために、リーダーとメンバーが考えるようになった。
  • 計画通りにリリースする、予定通りの工数で開発するための、しくみ作りができた。

介護・福祉向けや医療向けシステムをパッケージシステムとして提供している株式会社ワイズマン様(以下、ワイズマン)。パッケージソフト開発のプロジェクト管理の取り組みについて、お話を伺いました。

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会社概要 株式会社ワイズマンについて

介護・福祉システム、38,000ユーザーは実績 No.1

1983年に岩手県で創業。介護施設向けに開発したシステムのノウハウをもとに、1990年、介護・福祉向けパッケージソフトの販売を開始しました。現在では「ワイズマンシステムSP」シリーズとしてASPやオンプレミスで38,000の事業所に導入されており、業界No.1の導入実績を誇っています。医療向けパッケージソフトも含め、本社+全国19支店で、お客様のサポートを行なっています。

「ワイズマンシステムSP」は30以上のサービス(システム)を持ち、また法改正も多いことから、以前から組織的なプロジェクト管理への取り組みは出来ていました。自社開発した社内システムは、工数実績管理システム、プロジェクトEVMモニターシステム、障害管理システム、原価管理システム(以下、社内4システム)と充実しており、「良い製品を計画通りにリリースする」ワイズマンの開発へのこだわりがわかります。

抱える課題

データのありかを知っている人に聞いていた

社内4システムは非常に良いシステムでしたが、問題がありました。データはそれぞれバラバラに存在するため、工数予実など俯瞰的に見たいときは、BIツールを使い、時間と手間をかけて集計をしていました。データ集計はBIツールのライセンスも持っている人に限定され、あちこちに散らばっているデータのありかを探すことも大変で、限られた人だけが集計できる状態でした。また社内4システムとBIツールは夜間バッチでデータを生成していたため、現状把握に1日待たなければならない状態でした。

介護・福祉・医療は、多くの法改正があり、国が新しいサービスを始めることもあります。毎年3月前後は、この法改正対応を中心とした開発が集中するため、現状把握におけるタイムラグが大きな課題となっていました。また、慣れ親しんだ社内4システムのOS対応などの老朽化問題も迫っており、もう一度、自社開発をすべきか・・と考え始めている時でした。

課題解決のために

OBPMなら、もう一度、自社開発しなくてもよい!

株式会社ワイズマン

次のプロジェクト管理システムは統合的にすべてのプロジェクトを横串で見えるものしたいと考えていた情報システム部部長の俣江氏は、Web検索でOBPMを見つけ「 ‘統合型’ というキーワードが印象的で、イメージしていたものにとても近いと感じた」と当時を振り返ります。その後、集計で苦労している課長やリーダークラスをすぐに集め、OBPMのデモを実施、「イメージしていた通り、工数原価、進捗、品質、要員管理が見事に統合化されており、PMBOKベースの考え方にも共感が持てた。

また、画面で予実データを参照できるだけでなく、自分たちで自由にデータの抽出や加工が出来る汎用データ出力機能も運用を考慮した良い機能だ。」と高い評価を頂きました。

現状把握までのタイムラグの課題もOBPMであれば「今、入れて、今、見える」が実現でき、全てのプロジェクト、全ての部門を横断的に見られることから、「このツールなら、もう一度自社開発をしなくてよい」とOBPMの導入を決断されました。

見えてきた効果①

プロジェクトの健康状態がすぐにわかる

2016年に福祉事業部からOBPMの稼動を開始、狙い通り導入効果はすぐに現れました。

導入効果

  • 課長とリーダーがプロジェクトの進捗状況を共有できる。進捗状況をガントチャートで視覚的に捉えられる。
  • メンバーのアサイン状況を俯瞰でき、負荷や空き状況が把握しやすい。(MSProject利用時は一つ一つファイルを開く必要があり、大きな手間がかかっていた。)
  • プロジェクトと部門の全体が横断的に見える。異常プロジェクトへのアラートも自分たちで基準を設定出来るため、効率的に改善プロジェクトを捉えられる。
  • 統合管理により、工数と進捗を正確に捉えられるため、プロジェクトの健康状態がわかる。

見えてきた効果②

開発のために、どうすれば効率的に時間を使えるか
組織と個人が考えるようになった

「プロジェクトのデータ集計に時間がかからなくなったことは狙い通りでしたが、それに加えOBPMのデータを使い、チームに情報発信ができるようになった」と泉田課長は語ります。

これまではデータ収集と集計をするだけで一苦労でしたが、OBPMのデータ集計とBIを組み合わせることで、新しい分析を実現しました。例えば、個人別に直接プロジェクト(開発など)と間接プロジェクト(会議など)の時間の使い方を分析し、メンバーにアドバイスを行なったり、それ以外にも計画と実績データの乖離を分析をしてみたりと、情報発信が増えたことで「どうすれば時間を効率的に使えるだろう?」と考える組織に変わってきました。開発プロセスを改善し、コスト超過やリリース日の変更がないオンスケでのパッケージソフト開発につなげています。

今後、取り組んでいくこと

福祉開発部で成功したことをMP開発部(医療)へ広げる

株式会社ワイズマン

2016年秋にはMP開発部(医療)にOBPM活用を広げ、全社利用をしていく予定です。MP開発もパッケージソフト開発のプロジェクト管理はとても重要で、福祉以上に医療は、法改正が多いことも特徴です。福祉開発部のみなさまが「現在、こんな風にOBPMを使っている」と良いところを共有され、進めていっている姿を見て、MP開発部のパッケージソフト開発でも成功するだろうと実感しました。

OBPMのすべての機能を使っているわけではないので、今後は、まだ使っていない品質管理機能にも活用を広げ、品質向上のための管理や分析に役立てていきたいということです。

今後、少子高齢化社会に突入していく日本。そんな日本を支えるサービスは、まさに介護・福祉・医療です。ワイズマンはパッケージソフトとサービス、そしてしっかりとしたプロジェクト管理で、これからの日本をITで支えていくことでしょう。

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プロジェクト管理ツール:OBPM導入事例集