導入事例:株式会社テスク様

「トップダウンとOBPMの活用」


株式会社テスク
後列:右から 前列:右から
小売第2システム部 システムエンジニア 中島 正樹 様 流通システム部 部長 山田 正明 様
製品企画・プロジェクト支援部 主任システムエンジニア 角田 素樹 様 小売第2システム部 システムエンジニア 守屋 直也 様
代表取締役社長 梅田 源 様 製品企画・プロジェクト支援部 部長 吉澤 博之 様
㈱システムインテグレータ代表取締役会長 梅田 弘之 小売第2システム部 部長 伊藤 紀人 様
事例のポイント
  • 勤怠/工数/原価管理中心の基幹システムの問題点を、OBPM進捗管理/要因管理との連携で解決。
  • 浸透・定着のために「ちゃんと使える人・組織」を目指し、様々な取組みを実施。
  • リソースの見える化により、BESTな外注管理ができるようになった。
  • トップダウンとトップの関与による浸透活用度はOBPMユーザーの中でもトップクラス!赤字プロジェクトを減らせた成果にも納得!

流通業向けにソリューションを提供している、名証2部上場企業:株式会社テスク様(以下、テスク)。「ちゃんと使っている部門と、ちゃんと使っていない部門で、成果が明らかに違う」という興味深いお話を伺いました。

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会社概要 株式会社テスクについて

小売業・流通業向けパッケージソフト

株式会社テスク

1974年に小売業向けの受託計算コンサルティング事業で創業したテスクは、企業にコンピュ-タが導入され始めた1980年台後半から、長年流通業で培ってきたノウハウを活かし、小売業(チェーンストア)向け基幹MDシステム「CHAINS」シリーズや、流通業向け販売・物流管理システム「GROWBS」シリーズを展開しています。梅田社長は「これからも小売・卸一本でやっていく」と、テスクのノウハウや実績のある業種+顧客のより近くで事業を展開していくとおっしゃいました。

抱える課題

コスト管理はでき始めたところだったが、それ以外のプロジェクト管理は
「個人に依存+属人的+管理者の頭の中」だった…。

2011年に社長に就任、営業提案改善や、開発のQC活動の改善、社員の育成強化など、様々な社内改革を進めてきた梅田社長は、2012年に勤怠・工数・原価を中心とした販売管理システムを導入しました。導入により、年間で100以上あるプロジェクトのそれぞれの労務費がいくらなのかを把握出来るようになったものの、プロジェクト管理と呼ぶには程遠い状況でした。プロジェクトの詳細は、結局、部長やPM/PLに「聞かないとわからない」という状況が改善されておらず、進捗管理や要員管理も改善しなければならないと考え始めていました。

課題解決のために

OBPMなら、やりたいことが出来る!見えなかったものが見える!

㈱システムインテグレータ(以下SI)主催のプロジェクト管理セミナーに参加した梅田社長は、OBPMを見て「これならやりたいことができる!」と感じ、さっそく、名古屋本社で流通システム部:山田部長以下主要メンバー数十名にOBPMを紹介しました。メンバーのOBPMへのコメントは次のようなものでした。

OBPMの良いところ

  1. 見えなかったプロジェクトの進捗が全社で見えるようになる。
  2. 工数とコストがはっきり見える。原価や要員計画・実績も一元化されているので、便利。
  3. メンバーは自分の予定しかわからないが、他のメンバーの予定もわかるので、製造工程などはとても進めやすい。メンバーとの情報共有もスムーズにできる。
  4. PM/PLの考えていることがわかる。ベテランにノウハウを聞かなくてもツールに答えがある。

見えてきた効果

ちゃんと使っている部門と、ちゃんと使っていない部門で
成果が明らかに違う!

株式会社テスク

2014年春にOBPMの稼動を開始し、いきなり全員の足並みが揃ったわけではありません。「これは便利だ!」と機能を積極的に覚えてOBPMを活用するメンバーもいれば、これまでの自分のやり方を変えず、「カタチだけ」OBPMに入力しているメンバーもいました。活用しないメンバーは「時間がないから」「忙しいから」と使わない理由を並べていました。その状況を打開するべく梅田社長自ら、入力をするようにメッセージを出し続け、組織に定着するための支援を実施しました。

その結果、早くにOBPMを理解・習得した若手社員が、活用していないメンバーにOBPMのメリットを伝えていったことで、活用の輪が広がっていきました。現在でも活用度合にバラツキは残っているものの、「OBPMの定着・浸透はまずまずの状況です。」とテスク梅田社長は言います。ちゃんと使っている部門では赤字プロジェクトが減少し、ちゃんと使っていない部門では、赤字プロジェクトがまだ出ています。OBPM導入により予兆がわかるようになり「悪いプロジェクトの途中で、相談ができるようになった。開発ロスが減ったのは大きい」と、小売第二システム部:伊藤部長は語ってくれました。

取り組んできたこと

トップがプロジェクト管理に関与する、トップダウンで推進

「プロジェクトをしっかり見ていくと言いながら、実は見ていない社長は多い」とSI梅田社長は言います。テスク梅田社長はツールの選定から立ち上げ、浸透活動にも関与し、さらに「トップとして見るべきポイントを見る」ためのOBPMの機能を熟知されています。例えばプロジェクトを抽出して、実行予算や計画を立てていないPLや更新が滞っているメンバーを注意・改善をしています。また開発メンバーアサイン状況機能を使い、稼働率をしっかり確認することや、現在の外注が適正かどうかを判断しています。このように「TOP自らが見ているんだぞ!」ということを現場に伝え、コミュニケーションを取っている点は、素晴らしいトップダウンによるOBPM活用だと思います。

今後の目指すべき姿

これからも流通業のお客様のために
「当たり前のことを、きちんとやり続けていく」

流通業界は合理化の課題も多く、 2017年4月に想定される消費税軽減税率の適用をはじめ、2016年には様々な対応を控えています。会社の方針である「下請けにならない」「派遣で人を出さない」ことは、お客様を見て会社経営をするという梅田社長の強いメッセージだと感じました。成功プロジェクトの利益で、流通業のためになるパッケージシステム開発を継続し、皆様に素晴らしいソリューションを提供していくことでしょう。テスク梅田社長のリーダーシップと業種特化したノウハウ+OBPM活用で、テスクはますます成長をし続けていくと実感しました。

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