導入事例:ベニックソリューション株式会社様

「プロジェクト・部門・人の見える化」


ベニックソリューション株式会社
前列:右から 後列:右から
管理本部 総務部 青木 恭子 様 管理本部 総務部 関根 忠明 様
GRANDITソリューションサービス部グループ長 三原 健 様 管理本部 総務部 副部長 藤川 孝則 様
GRANDITソリューションサービス部 上田 菜々恵 様 代表取締役社長 宇野 知之 様
サービス管理部 山本 洋介 様 GRANDITソリューションサービス部 部長 西川 武志 様
    GRANDITソリューションサービス部 堀川 雅人 様
事例のポイント
  • プロジェクト:簡単にデータを集め、状況を把握できることで、迅速な対応ができる
  • 部門:未受注プロジェクトを入力して、事業計画(部門別の収支管理)や全体リソース管理にも展開していく
  • 人:見えにくい要員リソースの空き状況や、作業進捗状況が見えるようになった
  • Notesワークフロー、グループ勤怠、ERP:SAPと、OBPMの整合の取れた連携を実現

川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)のグループ企業として、ERP、Tivoliなどを主軸に、基幹システム開発から保守、運用に至るまで総合的なソリューションを提供するベニックソリューション株式会社様(以下、ベニック)。「プロジェクトの見える化を進化させていく」組織の取り組みについて、お話を伺いました。

新規CTA

会社概要 ベニックソリューション株式会社について

川崎重工グループのノウハウ提供と新しい技術の習得

宇野社長
宇野社長

航空宇宙関連から船舶、鉄道車両、オートバイに至るまで多岐にわたる事業の情報化を通して培った、豊富なソリューション/ノウハウを外販で活かし、外販で得た新しい技術をグループへ展開していくことを目的として2001年に川崎重工のIT部門が分社化してスタートしました。 現在ではソリューション本部と、IT基盤本部とに事業部門を分け、お客様のニーズに合わせたシステム構築、保守、運用に至るまで総合的なソリューションを提供しています。

抱える課題

バラバラの報告内容は「時に誤解」を生む

プロジェクト見える化の取り組みは組織としてスタートしており、SAPとEXCELにより収支管理はできていましたが、プロジェクト管理とプロジェクトの報告内容には大きな課題がありました。

プロジェクト管理はEXCELで作成されておりましたが、プロジェクトマネージャーごとに管理手法が異なり、また管理フォーマットも複数のバージョンが存在しバラバラでした。報告書も部門によって表現方法や粒度が異なり、報告を受ける立場の宇野社長は、「言葉の違いや見え方の違いは、時に誤解を生むような捉え方をしたこともあった」と語ってくれました。報告者の表現により、見え方が変わってしまうことは大きな問題であり、そんな課題を改善したいと考え始めていました。

課題解決のために

責任者が「これは良いツールです」と推薦してきた
OBPMなら、見える化が出来る!

ソリューション本部の責任者が「このツールはIT会社への導入実績も多く、見える化が出来ます」とOBPMを推薦してきた際に、プロジェクトの見える化ができると感じた宇野社長は、すぐにOBPMの検討を指示し、検討チームが構成されました。 管理本部の視点で見た関根様は「ベニックの原価計算とのギャップを埋める必要はあるが、プロジェクトに必要な要素が統合化されているのが良い」と感じました。ソリューション本部の視点で見た西川部長、三原グループ長は『現在、EXCELでやっていることをOBPMに入力するだけで、バラバラに管理している「工数」「収支管理」「WBS」「ガントチャート」をひとつにできる』と確信しました。IT基盤本部の山本様は「見えづらい運用保守の工数管理がしっかり見えるようになる」ところを評価されました。

Windows2003 Serverのサポート切れによる、古い工数管理システムの入替検討もきっかけとなり、OBPM導入がスタートしました。

見えてきた効果

見える化の効果は、それぞれの部門によって違う

2015年夏にOBPMの稼動を開始し、徐々に効果が出てきました。

ソリューション本部

  • プロジェクトに問題がないか、同じ視点でハッキリわかる。
  • ガントチャートやEVMでパッと見て、すぐに進捗状況がわかる。
  • WBSの管理やプロジェクトの報告書が統一できた。
  • EXCELと工数システムの二重入力がなくなった。

IT基盤本部

  • プロジェクト毎に異なる報告フォーム(EXCEL)を標準化できる。
  • 自分の担当しているプロジェクトのみが表示されるため、工数計上時の入力ミスが減った。
  • 運用保守作業の工数入力をタスクで細分化することで、
    定常運用とそれ以外(改善活動など)の工数が分けて見えるようになる。

管理本部

  • 工数入力ミスが減ったことにより工数振替業務の負担が削減された。
  • Notes、グループ勤怠、SAPとの整合が取れる。

まだまだ活用度を上げていかなければならないとおっしゃるベニックですが、稼動半年でプロジェクト管理の効果は出てきています。

ベニックソリューション株式会社

今後、取り組んでいくこと

もっと見える化を進化させたい

各本部別に出来てきた見える化や効果を、2016年度は、さらに進化させて、良い取り組みにしていきたいと考えておられます。

管理本部

  • 受注プロジェクトだけでなく未受注のプロジェクトも入力して、
    事業計画(部門別の収支管理)にも展開をしていきたい。
  • スケジュール・コスト以外の機能でも活用度合いを上げていってほしい。

ソリューション本部

  • ドメイン作りに取り組んで、標準化をもっと浸透させたい。
  • 一定規模以上のプロジェクトを対象にしていたが、すべてのプロジェクトを対象にして
    部門全体のリソース管理を実現したい。

IT基盤本部

  • 人の見える化を進化させ、パフォーマンスを見ていきたい。
  • 細かなタスク管理や、大きなプロジェクトで活用したい。

今後の目指すべき姿

2016年 中期経営計画(3ヶ年)の狙いは、
グループのサービス強化と新事業創出

2016年は新しい中期経営計画がスタートします。川崎重工の情報企画部門とも連携して川重グループが必要とする新しいサービスを創出し、また内販で培ったサービスを新事業として外販していきたいと宇野社長は熱く語ってくれました。組織で取り組み続ける「見える化の進化」は、OBPM活用と共に、事業の進化へつながっていくことでしょう。

新規CTA

ベニックソリューション株式会社

プロジェクト管理ツール:OBPM導入事例集