導入事例: 株式会社システムインテグレータ

「"IT業界のCAD"でソフトウェア設計を合理化する」


株式会社システムインテグレータ

事例のポイント
  • OBデザイナーはソースコードジェネレータと異なり、最低限の入力で「実用的」な設計書ができる
  • 既存設計書からOBデザイナーへの移行においては「移行方針」を固めることが重要
  • OBデザイナーは大規模ウォーターフォール案件だけでなく、アジャイル案件でも活用できる

「SI Object Browser」シリーズを開発販売するシステムインテグレータでは、社長自らが製品の企画・プロデュースを行っています。社長の梅田にSI Object Browser Designer(以下、OBデザイナー)誕生の背景、また本格的に社内導入チームした「GRANDIT生産管理アドオンチーム」に導入状況をお伺いしました。

OBデザイナーは「IT業界のCAD」

OBデザイナーは「IT業界のCAD」

まず、梅田に企画の背景を教えていただきました。

「ソフトウェア業界では、開発の合理化・近代化のため積極的にソフトウェアを導入して合理化をしています。

しかし、設計工程に関してはそれが不十分と感じます。建築や工業の世界では専用のCADツールを使っているのに、我々IT業界ではいまだにExcelやWordなどのワープロソフトで非効率な設計書作成を行っています。

この課題を解決したいと思って開発した製品がOBデザイナーです。」IT業界でも昔から4GLやCASEツール、最近ではソースコードジェネレータなどのツールが登場していますが、「どれも普及されていないのが実情」と梅田は言います。その理由を2つ述べてくれました。

ソースコードジェネレータが普及しない理由①:
「入力が膨大であること」

ソースコードジェネレータは細かなアルゴリズムや変数定義など、本来、プログラマの裁量に任せられる部分まで設計者が定義しなければならず、逆に設計作業の効率が悪くなります。

ソースコードジェネレータが普及しない理由②:
「実用的なソースが出せないこと」

そのまま業務アプリケーションとして使えるレベルのソースコード自動生成は難しく、カスタマイズが前提となっています。ユーザーは、「それならすべて自前で作ってしまおう」と思ってしまうのではないでしょうか。 OBデザイナーはこれらの問題点を解決するために、発想を変えました。「”設計をシステム化したらコードまで生成できる”は難しくても、”設計をシステム化して設計書を生成する”なら可能です。通常、プログラミング作業より設計作業の方に工数がかかるので、これだけでも大幅にコスト削減や設計品質向上ができます。」と梅田は熱く語ってくれました。

社内導入の苦労話

生産管理アドオンの設計画面
生産管理アドオンの設計画面
200を超えるExcel設計書をオフショアですべて移行した

「OBデザイナーに限らず、開発したものは自社導入し、フィードバック⇒改善するアプローチをとっています。ときにはトップダウンで導入させることもあります。」これは梅田のポリシーであり、システムインテグレータ社の文化です。

OBデザイナーを社内導入している「GRANDIT 生産管理アドオンモジュール(以下、生産管理アドオン)」では、既にExcelの設計書が数百あったため、オフショアでOBデザイナー移行を実施しました。

しかし、移行方針にするルールを厳格に決めていなかったことに大変な苦労がありました。具体的には共通で使われているプログラムを個別のロジックとして移行してしまっていたこと、ストアドのパラメータなどの標準フォームに入れるべき項目を補足説明(Excel入力欄)に書いていたことなどが挙げられます。特にロジックデータの移行の際にルール決めが重要とのことでした。

OBデザイナーに「向く案件」とは

社内で設計工程の改善を目的に導入しましたが、既存設計書のOBデザイナー移行に苦労したのも事実です。そこで、梅田にOBデザイナーを入れてほしい案件・導入メリットが大きい案件はどのような案件なのか聞きました。

「1つは新規案件。既存設計書の移行が必要ない分導入がスムーズです。もう1つは大規模であること。建築業界のCADソフトで犬小屋も設計できますが、そのためにCADを使う人はいませんね。それと同じで、小規模なシステムで無理やりOBデザイナーを入れる必要はないでしょう。」

最近では、設計書をほとんど作らず製造から着手したり、完成した画面をはりつけて後付けの設計書を作るアジャイル型の案件も増えてきています。このような案件でOBデザイナーの導入は難しいのでしょうか?

「設計書を作らない運用となったのも、良い設計ツールがなかったから」と梅田は断言します。アジャイル型の案件でも品質の良い設計が必要であることは同じであり、「OBデザイナーを使って設計することでメリットを出せる」と自信をもって答えていました。

当社でも、スマホアプリである花の名前ダウトやSOCSなどのパッケージではOBデザイナーも使ったアジャイル開発も取り入れていますので、積極的に展開しています。 これらの運用事例は、今後導入を検討するお客様の参考になることでしょう。

今後のロードマップ

最後に、梅田に今後のバージョンアップ予定を伺いました。 「ツールはまず好きになってもらえることが重要。そのために使い勝手をもっと良くしたいですね。WordやExcelと比べて使い勝手が良くなれば、一元管理による串刺し検索や、バージョン管理などのメリットだけが享受できます。」また、生産管理アドオンチームでは、レポートフォーマットを内向けと外向けで出しわけできる点、WordやExcelではできない点を高く評価をいただきました。OBデザイナーの導入メリットや機能についてはWeb連載コラムでも紹介していますので参考にいただければと思います。

株式会社システムインテグレータ
(System Integrator Corp. )

企業サイトURL:http://www.sint.co.jp/
従業員数:150名(2016年7月1日現在)
設立:1995年3月
事業内容:パッケージソフトウェアの開発・販売、コンサルティング (EC、ERP、プロジェクト管理、データベース開発支援ツール、データベース設計支援ツール、アプリケーション設計書作成支援ツール、e-learning、O2Oマーケティング等)

掲載している企業情報および記事内容は、取材時(2016年7月)のものです。
記載されている社名・商品名などは各社の商標登録です。内容の無断複製・転載の一切を禁じます。

SI Object Browser Designer カタログ