導入事例:株式会社JP情報センター様

「ソースコードジェネレータにはない良さがある」


株式会社JP情報センター

事例のポイント
  • 導入の決め手は「習熟のしやすさ」「ベンダーロックがないこと」「社内システムと連携できること」
  • フレームワークに沿って設計できるので、設計経験の少ない社員でも利用できる

紙業界のIT戦略のシンクタンクとして、お客様ビジネス直結のシステムを提供しているJP情報センター様に2015年3月にSI Object Browser Designer(以下、OBデザイナー)を採用いただきました。導入にあたっての背景や、現在の利用状況についてお話をお伺いしました。

株式会社JP情報センターについて

株式会社JP情報センター様(以下、JPIC)は、36年前に日本紙パルプ商事株式会社の情報処理部門が独立した企業です。紙卸売業システム「PROTS(プロッツ)」、物流統合システム「DTOS(ディートス)」を中心に、全国200社、1200セット以上の導入実績を持つ、紙業界のデファクトスタンダードシステムを開発・販売されているシステムベンダー様です。

導入に至る背景

JPICでは、物流統合システム「DTOS」のバージョンアップでOSや開発言語のオープンソース化という大幅なプラットフォーム移行を実施されています。それに併せ、設計書の見直しも議題に挙がったことが採用のきっかけでした。「もともとの設計書は詳細な記述がないものもあり、項目間の不整合が起きやすいなどの問題がありましたが、パッケージの規模的に1からつくりなおすことは難しい状況でした。そこで良いツールがないか探していたところ、上司にOBデザイナーを紹介されました。」と澵井氏は当初の状況を振り返ります。その後、採用いただくにあたり、澵井氏が評価したポイントは以下の3点でした。

OBデザイナーを導入した理由①:習熟がスムーズであったこと

OBデザイナーを導入した理由①:習熟がスムーズであったこと

最も重要視したのは「習熟の容易さ」と澵井氏は話してくれました。「他社製品の話ですが、以前、あるソースコードジェネレータ(ソースコード自動生成ツール)を導入検証したことがありました。ソースコードジェネレータはプログラミング知識がない人でもアプリケーションが作れることが魅力ですが、独自の関数やフレームワークを理解する必要があったこと、また、やりたいことを実現できても、その操作に違和感を覚えたため、導入は難しいと判断しました。その後、OBデザイナーを検証しましたが、そのような問題がなかったことから採用しました。

OBデザイナーも先にテーブル設計をしてから帳票の各項目と関連付けるなど、決められた手順に沿って操作する必要があります。しかし、基本的には外部設計⇒内部設計という段階的設計の考えに準拠していますので、そうだよね、と納得できます。」SI社も設計者目線で、いかに使いやすいかを心掛けてOBデザイナーを開発しました。

OBデザイナーを導入した理由②:ベンダーロックがないこと

続けて、澵井氏はリスクの観点からもOBデザイナーの優位性を語ってくれました。 「私が検証したソースコードジェネレータは、仮に保守を継続しなかった場合、専用のGUI画面が利用できなくなることから、メンテナンスが実質不可となる「ベンダーロック」の懸念がありました。一方、OBデザイナーのアウトプットはExcelですので、仮に継続利用が難しくなったとしても、Excel運用に切り替えることができると考えました。」

OBデザイナーを導入した理由③:社内システムと連携できること

また、データベースから情報抽出方法をアドバイスする「データベース情報公開サービス」も採用理由でした。「JPICには顧客ごとの提供バージョンを管理する変更管理システムがあります。OBデザイナーと連携すれば、より管理が強化できると考えました。」設計修正時に提供対象の顧客がすぐに把握できるようにすることで、保守作業も効率化したいと澵井氏は話されていました。

現在の導入状況・見えてきた効果

JPICでは現在移行を開始したばかりの状況ですが、はじめに設計書移行のガイドラインを策定する方向で進めているとのことです。「特に、帳票の出力画面および帳票用のデータの抽出プログラム、出力される帳票の関連付け部分については設計の工夫が必要と感じていますので、移行方針をしっかり固めたいと考えています。」SI社でも、設計書をOBデザイナーに移行の前には、旧設計書からの移し方を詳細なドキュメントにまとめて実施しました。はじめに厳格な移行ルールを決めることは大変でしたが、品質を高くする上でベストプラクティスだったと実感しています。

一方、プログラムと関連がない帳票などは設計開始いただいているとのことでしたが、「OBデザイナーの利用者の中には設計書の作成経験があまりない社員もいますが、画面のタブ順序に沿って入力することで設計できる点、関連付けはプルダウン選択できることからスムーズに作業が進められています。」と、経験に依存せず設計できる点を実感いただいていました。

今後の展望

最後に、澵井氏に今後の予定を教えていただきました。「ある程度設計データが入力できれば、社内の変更管理システムとOBデザイナーのデータベース連携をしたいと思っています。また、DTOSで効果が見えれば、紙卸売業システム「PROTS(プロッツ)」への展開もしていきたいと考えています。」と積極的な社内展開を計画されていました。OBデザイナーはドメイン機能に代表される「ノウハウ蓄積」の機能があります。より多くのシステムで導入し、ノウハウを共有することで、設計のさらなる加速が可能となります。社内展開を実現することで、JPICのパッケージビジネスはさらに飛躍することでしょう。

株式会社JP情報センター
(JP Information Center Co.,Ltd.)

企業サイトURL:http://www.jpic.co.jp/
従業員数:95名(2015年4月1日現在、派遣社員含む)
設立:1979年4月2日
事業内容:ソフトウェア開発・販売、ホスティングサービス、システムソリューションサービス、システムコンサルティング、システム運用サービス、コンピュータ関連機器・サプライ用品販売

掲載している企業情報および記事内容は、取材時(2015年5月)のものです。
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