本連載は、設計書ジェネレータ「SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)」を使ってソフトウェアの設計書(仕様書、基本設計書、詳細設計書)を作る講座です。
設計を進めていくと、画面、帳票、テーブルなど、どうしても設計書の数が多くなってしまいます。
OBDZでは、システムエクスプローラで設計書を一元管理できるので、目的の設計書にたどり着きやすくなっていますが、さらに作業効率を上げるため「分類」を利用しましょう。
OBDZの分類とは
作成した設計書を、任意の分類にグルーピングできる機能です。設計書の管理が簡単になり、関連する設計書が見やすくなります。散乱した設計書を整理するときにも役立ちます。
分類の使い方(作成/変更/削除)
分類の作成はシステムエクスプローラから行います。
システムエクスプローラの左下にある「分類一覧」を選択します。
画面1. システムエクスプローラ
分類一覧画面が表示されますので「新規作成」をクリックします。
画面2. 分類一覧画面
分類名を入力して、「分類に追加」をクリックします。
画面3. 分類の新規登録画面
以下のダイアログが表示されます。システムの画面や帳票が一覧表示されますので、この分類に含めたい項目をチェックします。設定できれば「OK」ボタンをクリックします。
画面4. 分類に追加
これで、分類作成は完了です。作成した分類は、システムエクスプローラの機能ツリーに表示されるようになります。クリックすると設定した項目だけに絞り込み表示ができます。
画面5. システムエクスプローラ(分類作成後)
[RELATED_POSTS]分類を活用した設計書管理
分類を活用した設計書管理の例をご紹介します。
画面単位で分ける
まずは、「ユーザーサイド」「管理側サイド」など、画面の種別で分ける方法です。ECサイトの開発などに向いており、実際に開発するグループで分割して設計することができます。
業務で分割する
次は「買掛」「売掛」「経理」「人事」など、業務に特化して分ける方法です。ERPのような大規模システムの開発などに向いており、サブモジュールごとに分割して設計をすることができます。
分類を活用して作業効率を上げるということ
分類を活用することで、関連する設計書を意識できると共に、その設計書を検索する手間を省くことができます。
これにより、設計フェーズの時間を有効活用し、作業効率を上げることができます。
また、関連する設計書の管理をおろそかにすると、設計フェーズでは設計漏れを起こし、製造フェーズでも考慮漏れに繋がります。
設計フェーズ、更には製造フェーズのためにもなる分類を活用した設計を、ぜひOBDZで行ってください。
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