SI Object Browser Designerのマスタ設定をカスタマイズして生産性を高める

 2021.04.09  株式会社システムインテグレータ

SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)は、案件やアプリケーションの種類に応じて様々なカスタマイズができます。本ブログでは自分好みに設定を変えて生産性を高める方法を中心に学んでいきます。

なお、本ブログではトライアル版のサンプルデータをもとに使い方をご説明します。トライアル版は30日間無料でご利用いただけますので、以下よりお申し込みの上、実際に触りながらお読みください。
SI Object Browser Designer トライアル版お申し込み

システムエクスプローラのメニュー

ログイン後のTOP画面左下に、左下にシステム全体に関わる設定や検索などを行うための8つのメニューが表示されます。これらのメニューから様々なカスタマイズ設定が行なえますので各ボタンの機能をご紹介します。

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システム設定

(1)基本情報タブ

「システム設定」をクリックすると、システムコードやシステム名を入力する基本情報タブが表示されます。もし新規にシステムを作るときは、この画面がスタートとなります。
バージョン欄はシステム全体のバージョン履歴を管理するものです。また、開発が終了した際にクローズすることで、通常作業時に表示されないようにできます。少しだけ注意が必要なのが主管部門です。アカウント(ログイン者)の所属部門の外側(他の部門)の場合は右上メニューのシステム一覧に表示されません。dz-system

 

プログラム言語とデータベースも意味を持ちますので、実際に使うものを設定してください。プルダウンにない場合は、マスタ設定で追加できます(詳しくは後述いたします)。

初期画面/帳票

画面や帳票のレイアウトを設計する際にデフォルトサイズを指定します。

システムメンバー

このシステムを参照/更新できるユーザーを登録します。「本人のみ」チェックを付けると、自分が作成者になっている設計書しか参照/更新できなくなります。これは、例えば外部の人に設計作業を委託していて、その人には他の機能の設計書を見せたくないような場合に使える機能となっています。

マスタ

9つのボタンから各種カスタマイズが行なえます。順にご説明します。

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表示項目設定 

コントロールのプロパティのうち、必要のないものを隠すための機能です。画面欄は、画面レイアウトを作成するときのproperty、コントロール欄はコントロール一覧画面に表示される項目です。基本的に設計者が指示すべき項目はON、プログラマーの裁量に任せる項目はOFFにします。なるべく少なくした方が生産性が高くなりますので、このシステムでは横位置、縦位置、幅、高さなどレイアウトに関する項目は非表示にしています。右端の幅は、コントロールタブの列幅です。 「カスタムコントロール」という列がありますが詳しくは後ほど説明します。

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書式表示設定 

書式表示とは、画面レイアウト設計をする際に、入力項目/表示項目、数値のみ/英数のみ/全て、日付/時刻、ゼロサプレスする/しない、などを一目でわかるように表現する方法です。文字のルールを設定することができます。

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予備項目設定 

オリジナルの設計項目を追加できるようになっています。予備項目を設定箇所は以下の5画面となります。

システム この画面で設定した項目名と値が設計書出力(Excel出力)した際に記述されます。
画面・帳票・バッチ 各機能(画面・帳票・バッチ)の基本情報タブに追加する予備項目となります。
コントロール コントロールのプロパティとして追加する予備項目となります。
ロジック ロジックの基本譲歩タブに追加される予備項目となります。
モデル モデルの基本譲歩タブに追加される予備項目となります。

これらの設定箇所は「対象」のプルダウンで切り替えることができます。いずれの場合も10個まで項目を追加できます。例えば、このシステムでは、「コントロール」を対象に次のような項目を追加しています。 

・参照(例えば顧客コードにカーソルがある状態でF5を押すと「顧客検索」ウィンドウを表示 )
・ツールチップ文言(カーソルオーバーでここに書かれている文言を表示 )
・初期値(画面が開いたときの初期値を設定)

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ただし、コントロール単位の予備項目の場合はあわせてさきほどの「表示項目設定」画面で表示する設定も行う必要があります。表示項目画面を開くと追加した予備項目が追加されていますので、表示ONにしてください。設定後は画面・帳票の画面レイアウトタブやコントロールのプロパティ欄として以下のように追加されます。

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イベント設定

コントロールに応じて、どのようなイベントを使うかを設定します。最初にどれとどれを使うか標準化しておくと、プログラマーごとにばらばらのイベントを使ってしまう事態を防ぐことができます。上下ボタンでプロダウンに表示する順番を決め、+-で追加削除できます。

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メッセージ辞書

画面・帳票・ロジックにある「メッセージ」タブで使うメッセージのディクショナリ(辞書)となります。「使用数」をクリックするとどの画面や帳票・ロジックで使用しているかが確認できます。「区分」タブではメッセージの種類、「場所」タブでメッセージの表示場所を指定できますので、システム標準に合わせて設定してください。

プログラムデータ型/DBデータ型

システム設定の基本情報タブでプログラミング言語とデータベースを関連付けますが、さらにプログラミング元とDB型のデータ型一覧をカスタマイズしたい場合にこのマスタからカスタマイズができます。プログラムデータ型は、ロジック画面の「データ型」列、DBデータ型はテーブル画面の「データ型」列のプルダウンに反映されます。

設計書設定

OBDZは、作成した設計データがクラウドのデータベースに格納されています。そして、必要に応じてExcelのテンプレートファイルにデータを流し込んで、Excelファイルを作成することにより設計書印刷することもできます。設計書設定画面は、Excelのテンプレートファイルの一覧です。試しに表紙をクリックし、フォームファイルCover_jp.xlsxをダウンロードして開いてみてください。

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「見出部」や「明細部1」などのタブに切り替えると、セル(行と列)を指定してそこに何を出すか選択できます。自社のロゴを入れたい、この項目は不要、逆にこの項目をここに印字したい、などカスタマイズしたい場合はテンプレートファイルを変更して、印字位置を調整してください。

新規CTA
新規CTA

分類一覧

左上の画面アイコンをクリックしてシステムエクスプローラに戻り、左下の「分類一覧」をクリックしてください。分類とは、システムの機能数が多い場合にサブシステム単位でグルーピングするためのものです。この例では、「01.販売管理」と「02.調達・在庫管理」の2つの分類を作り、4つの機能を「01.販売管理」にグルーピングしています。

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追加した分類はシステムエクスプローラー左メニューに追加されます。クリックするとグルーピングした機能だけが右ペインに表示されるようになります。

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分類の設定は出力設計書(Excel)の表紙にも反映されます。表紙内の「分類」に所属した分類名が表示されます。

データ取込

システムエクスプローラの左下メニューから「データ取込」をクリックし「テーブル取込」を選んでください。チュートリアルでコントロールに「データ元テーブル」と「データ元項目」があったのを思い出してください。
OBDZでは、テーブル定義情報を取り込んで、設計の際にテーブル名と項目名を利用することができます。
テーブル取込画面の上部を見ると、OBERファイル取込(.edm)とテーブル定義書取込(.xlsx)のどちらかのファイルが取り込めるのがわかります。

OBERファイル取込(.edm)

OBERとは、当社のERツール「SI Object Browser ER」の通称です。OBERはOracleやSQL Serverなど主要なデータベースに対応しており、リバース機能によりデータベースのメタ情報(テーブル定義情報)を自動的に取り込むことができます。

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OBERがあればOracleやSQL Serverなどのデータベースに接続してER図としてリバースし、それをOBDZにインポートすることができます。OBDZのトライアル版環境では、システム設定の添付ファイルタブにOBERで作成したERファイル(OBER_ERP_ORCL.edm)を添付しています。興味のある方はダウンロードの上、「テーブル取込」画面でアップロードしてみてください。ERファイルのテーブルがパッと一覧表示されるので、右下の「取込」ボタンで取り込めばOBDZにテーブル定義情報が格納されます。

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テーブル定義書取込(.xlsx)

また、テーブル定義書のExcelをお持ちの方はテーブル定義書取込(.xlsx)からExcelベースのテーブル定義書をアップロードすることもできます。 Excelの取り込みフォーマットは先ほど説明した設計書設定のテーブル定義(フォームファイルTable_ ViewDefinition_jp.xlsx)をダウンロードすれば確認できます。また、取り込み設定により、皆様がお持ちのExcelテーブル定義書のフォーマットに合わせることもできます。

クロスリファレンス

OBDZでは設計情報をデータベースに管理しますので、さまざまな検索が可能と鳴ります。システムエクスプローラの左下メニューから「クロスリファレンス」をクリックしてください。以下の画面が表示されます。

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この画面では「影響度調査」が可能となっています。画面上部のプルダウンや検索ウインドウから、種別:画面、機能:受注入力を選んでください。受注入力画面が参照しているロジックが「受注検索」「受注更新」「受注削除」「商品検索」の4つで、それぞれがどんなテーブルに対してCRUD(作成、参照、更新、削除)しているのかがひと目でわかります。

次にタブを「呼び出し元」に切り替えて、「種別」に「テーブル」、「機能」に「受注データ」を選択してください。今度は、「受注データ」テーブルにアクセスするロジックが「受注検索」「受注削除」「受注更新」「見積検索」の4つで、「受注検索」ロジックは「受注一覧画面」、「受注入力画面」、「発注データ作成バッチ」から呼び出されることが確認できます。

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カスタムコントロール

カスタムコントロールは、よく使うコントロールをテンプレート化する機能です。カスタムコントロール画面からでも新規作成できますが、画面や帳票のレイアウトから生成するほうが簡単です。今回はサンプルデータの「受注一覧」のコントロールをカスタムコントロール化してみましょう。

システムエクスプローラから「受注一覧」画面の「基本」タブを開き、チェックアウトしてください。次に、明細内の「受注番号」コントロールを右クリックして「カスタムコントロール作成」を選択します。10これで、「受注番号」というカスタムコントロールが作成されます。右側にあるメニューから「Custom」というメニューを開いてみましょう。「受注番号」というカスタムコントロールが作成されているのが確認できます。作成したカスタムコントロールは左にドラッグすることで画面に配置することができます。他の画面のCustomタブでもカスタムコントロールが選べますので、簡単にコントロールの再定義ができます。

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また、複数のコントロールをまとめてカスタムコントロールグループを作成することもできます。今度は「受注入力」画面を開いてください。Shiftキーを押しながら画面上部のラベル「得意先」とコントロール「得意先コード」「得意先名」を複数選択し、右クリックでカスタムコントロールグループ作成を選択します。カスタムコントロールグループ名を入れるダイアログが表示されますので「グループ1」と入力してください。これで選択したコントロールがセットとしてカスタムコントロールとして登録できます。

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カスタムコントロール化するメリットは仕様修正が1箇所で済む点です。例えば、部門コードの桁数を10から12に変更するケースで説明しましょう。部門コードはまざまな画面に使われますが、普通に個々にプロパティ設定している場合はそれぞれの画面で桁数を修正する必要があります。このような場合に「部門コード」をカスタムコントロール化していれば、カスタムコントロールの設定画面から修正するだけで全画面で一括反映ができます。

カスタムコントロール設定画面はシステムエクスプローラ左下の「カスタムコントロール」からい開くことができます。先ほど作成したカスタムコントロールやグループが作成されているのがわかります。

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この画面で桁数などのプロパティを変更した場合は、参照している画面のコントロールが一括反映されます。

システム添付

ここからはシステム単位でファイルを添付することができます。例えば「コーディング規約」などのプロジェクト全体で利用するファイルをアップしておくと各メンバーが見れるようになりますので活用しましょう。なお、各画面・帳票・バッチ単位に補足ファイルを添付したい場合は、各画面・帳票・バッチの「補足説明」タブからアップロードすることができます。dz-embeded

インポート/エクスポート

他のシステムに設計したデータをコピーすることができます。例えば委託先などの他のOBDZ環境にデータを移したい場合や、特定の機能だけを他のシステムにうつすという目的にも使えます。(システム全体のコピーであれば、システム一覧という画面からも行うことができますが、ある画面だけを移動するという場合はこちらの画面から行えます。)

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詳しい使い方についてはこちらのブログにまとめていますのでご覧ください。

 

以上でOBDZのさまざまなカスタマイズ機能をご紹介しました。これらの方法を知っていればアプリケーションの種類や案件に応じて様々なカスタマイズができますので、ぜひ案件に応じて使いやすいようにカスタマイズいただけたらと思います。


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