30分で理解できる!OBDZチュートリアル Part2 ~設定をカスタマイズして生産性を高める~

 2020.04.17  株式会社システムインテグレータ

OBDZは、ユーザーに応じたカスタマイズができます。Part2 では、自分好みに設定を変えて生産性をぐんぐん高める方法を中心に学んでいきます。

1.システムエクスプローラの6つのメニュー

画面左上のアイコン「画面」をクリックすると、左下にシステム「(サンプル)販売管理システム」全体に関わる設定を行う6つのメニューが表示されます。これらのメニューを使いこなすと生産性がグーンと上がるんですよ。

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2.システム設定

(1)基本情報タブ

「システム設定」をクリックすると、システムコードやシステム名を入力する基本情報タブが表示されます。はい、もうお分かりのように新規にシステムを作るときは、この画面がスタートになるわけです。
バージョン欄はシステム全体のバージョン履歴を管理するものです。また、開発が終了した際にクローズすることで、通常作業時に表示されないようにできます。少しだけ注意が必要なのが主管部門です。アカウント(ログイン者)の所属部門の外側(他の部門)だと右上メニューのシステム一覧に表示されません。

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プログラム言語とデータベースも意味を持ちますので、実際に使うものを設定してください。プルダウンにない場合は、マスタ設定で追加できます(後で説明します)

(2)初期画面/帳票

画面や帳票のレイアウトを設計する際にデフォルトサイズを指定します。

(3)システムメンバー

このシステムを参照/更新できるユーザーを登録します。「本人のみ」チェックを付けると、自分が作成者になっている設計書しか参照/更新できなくなります。これは、例えば外部の人に設計作業を委託していて、その人には他の機能の設計書を見せたくないようなときに使える機能です。

(4)マスタ(ここが重要です!)

マスタの9つのメニューの切り替えは、上部パンくずリストをクリックして行ってください(もっとダイレクトに切り替えられるように改良する予定です)。

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表示項目設定 

コントロールのプロパティのうち、必要のないものを隠すための機能です。画面欄は、画面レイアウトを作成するときのproperty、コントロール欄はコントロール一覧画面に表示される項目です。基本的に設計者が指示すべき項目はON、プログラマーの裁量にまかして良しって項目はOFFにします。なるべく少なくした方が生産性が高くなりますので、このシステムでは横位置、縦位置、幅、高さなどレイアウトに関する項目は非表示にしています。右端の幅は、コントロールタブの列幅です。 

あ、カスタムコントロール欄ってなんでしょうね。これについては後ほど説明します。また、一番最後に「参照(F5)」「ツールチップ文言」「初期値」という3つの項目がありますが、これはユーザー設定機能で追加したやつです(詳細は後で説明します)。 

書式表示設定 

画面レイアウト設計をする際に、入力項目/表示項目、数値のみ/英数のみ/全て、日付/時刻、ゼロサプレスする/しない、などを一目でわかるように表現する方法があるのですが、これがなかなか生産性が高まるので取り入れています。 

予備項目設定 

システム単位で予備項目を設定できるようになっています。予備項目を設定できる対象は次の3つです(プルダウンで切り替え) 

a.システム…ここで設定した項目名と値が設計書出力(Excel出力)した際に記述されています。 
b.画面・帳票・バッチ…機能ごとに10個まで項目を追加できます(基本情報タブに表示されます)。 
c.コントロール…コントロールのプロパティに10個まで項目を追加できます。 

例えば、このシステムでは、次のような項目を追加しています。 
参照(F5):例えば顧客コードにカーソルがあるとき、F5を押すと「顧客検索」ウィンドウが表示 
ツールチップ文言:カーソルオーバーでここに書かれている文言を表示 
初期値:画面が開いたときの初期値を設定 

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イベント設定(重要!)

コントロールに応じて、どのようなイベントを使うかを設定します。最初にどれとどれを使うか標準化しておくと、プログラマーごとにばらばらのイベントを使ってしまう事態を防ぐことができます。上下ボタンでプロダウンに表示する順番を決め、+-で追加削除できます。

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メッセージ辞書

システムで使うメッセージをディクショナリ(辞書)として一元管理できます。メッセージタブでは、使用するメッセージが一覧でき、使用数うをクリックするとどこで使用しているかも表示できます。メッセージには{0}や{1}という表現でパラメータを入れられるようになっています。
区分タブではメッセージの種類、場所タブでメッセージの表示場所を指定できますので、システム標準に合わせて設定してください。

プログラムデータ型/DBデータ型(重要!)

先ほど、システム設定の基本情報タブでプログラミング言語とデータベースを設定したのに関連するマスタです。プログラムデータ型では、ロジックの入出力パラメータの種類を決めます。システムの標準化により使うパラメータの型名を絞るとプログラマーごとの揺れを防止できます。また、DBのデータ型も標準化により使うものだけに絞っておくと効率よく設計作業ができます。

設計書設定

OBDZは、作成した設計データがクラウドのデータベースに格納されています。そして、必要に応じてExcelのテンプレートファイルにデータを流し込んで、Excelファイルを作成することにより設計書印刷することもできます。設計書設定画面は、Excelのテンプレートファイルの一覧です。試しに表紙をクリックし、フォームファイルCover.xlsxをダウンロードして開いてみてください。

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「見出部」や「明細部1」などのタブに切り替えると、セル(行と列)を指定してそこに何を出すか選択できます。自社のロゴを入れたい、この項目は不要、逆にこの項目をここに印字したい、などカスタマイズしたい場合はテンプレートファイルを変更して、印字位置を調整してください。

AISIA-DR取込設定/学習データ設定

OBDZでは、既存システムの画面キャプチャ―をAIが画像認識して「画面レイアウト」と「コントロール一覧」を自動生成するリバースエンジニアリング機能がオプションで用意されています。設計書がない、あるけど古くて信用できない、といったシステムの保守・運用コストを低減したい方はぜひご検討ください(これを説明すると30分では終わらないので、ここでは省略します)。

3.分類一覧

左上の画面アイコンをクリックしてシステムエクスプローラに戻り、左下の「分類一覧」をクリックしてください。分類とは、システムの機能数が多い場合にサブシステム単位でグルーピングするためのものです。この例では、「01.販売管理」と「02.調達・在庫管理」の2つの分類を作り、4つの機能を「01.販売管理」にグルーピングしています。

4.データ取込

システムエクスプローラの左下メニューから「データ取込」をクリックし「テーブル取込」を選んでください。チュートリアル1でコントロールに「データ元テーブル」と「データ元項目」があったのを思い出してください。
OBDZでは、テーブル定義情報を取り込んで、設計の際にテーブル名と項目名を利用することができます。
テーブル取込画面の上部を見ると、OBERファイル取込(.edm)とテーブル定義書取込(.xlsx)のどちらかのファイルが取り込めるのがわかります。

OBERファイル取込(.edm)

OBERとは、当社のERツール「SI Object Browser ER」の通称です。OBERはOracleやSQL Serverなど主要なデータベースに対応しており、リバース機能によりデータベースのメタ情報(テーブル定義情報)を自動的に取り込むことができます。

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え、OBER使ってないですか。う~ん、残念。OBERがあればデータベースに接続してあっという間に定義情報をリバースし、それをOBDZにインポートすることができるのに…。実はシステム設定の添付ファイルタブにOBERで作成したERファイル(OBER_ERP_ORCL.edm)を添付していますので、興味のある方はこれをダウンロードして、「テーブル取込」画面でアップロードしてみてください。ERファイルのテーブルがパッと一覧表示されるので、右下の「取込」ボタンで取り込めばOBDZにテーブル定義情報が格納されます。

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テーブル定義書取込(.xlsx)

OBERはデータベース設計を効率化して生産性を高められる便利なツールなのでこれを機会に買ってもらえたらなぁ…なんて思っています。でも、予算がないとか自分はExcelでいいやって方は、テーブル定義書取込(.xlsx)を選択してExcelベースのテーブル定義書をアップロードすることもできます。
うん?そうは言っても、どんなExcelのフォーマットなの?
はい、もちろんそう思いますね。標準で用意しているExcelフォーマットは、先ほど説明した設計書設定のテーブル定義(フォームファイルTable_ ViewDefinition_jp.xlsx)をダウンロードすれば確認できます。みなさんが使用しているExcelテーブル定義書のフォーマットに合わせることもできますので、設計書設定画面でカスタマイズしてみてください。

5.クロスリファレンス(これは重宝します!)

設計書をCADで作成する最大のメリットは、影響度調査が簡単ってことです。OBDZは古くからあるCRUD図も出力できますが、よりアドホック(臨機応変)に検索できる機能がクロスリファレンスです。

a.参照先

画面上部のプルダウンや検索ウインドウから、種別:画面、機能:受注入力を選んでください。受注入力画面が参照しているロジックが「受注検索」「受注更新」「受注削除」「商品検索」の4つで、それぞれがどんなテーブルに対してCRUD(作成、参照、更新、削除)しているのかがパッとわかります。チュートリアル1で「ロジック関連図」が自動作成されるのを確認しましたが、それをシステム全体で束ねるとこのようなクロスリファレンスがわかるのです。

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b.呼び出し元

次にタブを「呼び出し元」に切り替えて、種別:テーブル、機能:受注データとしてください。今度は、受注データ」テーブルにアクセスするロジックが「受注検索」「受注削除」「受注更新」の3つで、「受注検索」ロジックは「受注一覧画面」、「受注入力画面」、「発注データ作成バッチ」から呼び出されることが確認できます。

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6.カスタムコントロール(これも重宝します)

a.シングル

カスタムコントロールは、コントロールのディクショナリ(辞書化)です。例えば、部門コードの桁数を10から12に変更するケースで説明しましょう。部門コードはまざまな画面に使われますが、普通に個々にプロパティ設定している場合はそれぞれの画面で桁数変更する必要があります。
一方、カスタムコントロールを使っていれば、カスタムコントロールだけ変更すればすべての画面で変更され、また、画面によってプロパティの定義が食い違ってしまうミスも防止できるのです。

カスタムコントロールは、上記のカスタムコントロール画面からも新規作成できますが、通常は画面レイアウトから生成します。ちょっとやってみましょう。

左上の画面アイコンをクリックし、受注一覧を開いてください。明細の受注番号を右クリックして「カスタマーコントロール作成」を選択し、「受注番号」というカスタマーコントロールを作成してみましょう。もう1つ作りましょう。すぐ下にある受注日を右クリックして「受注日」というカスタマーコントロールも作成し、画面右上の「更新」ボタンを押してください。

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さて、確認です。左上の画面アイコンをクリックし、左下メニューのカスタムコントロールをクリックすると「受注番号」、「部門コード」という2つのカスタムコントロールが作成されているのが確認できます。

カスタムコントロールのプロパティはどうなっているのでしょうか。もう一度、左上の画面アイコンをクリックして「受注一覧」を開き、「受注番号」のPropertyを見るとカスタムコントロール欄に「受注番号」が紐付いているのが確認できます。

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この状態だと、桁数や値形式、全角/半角などが変更できないのを確認してください。これらの値を変更したい場合は、カスタムコントロール欄をクリアすると変更可能になります。

b.カスタムコントロールグループ

複数のコントロールをまとめてカスタムコントロールグループを作成することもできますので、ちょっとやってみましょう。左上の画面アイコンをクリックし、今度は「受注入力」画面を開いてください。Shiftキーを押しながら画面上部のラベル「得意先」とコントロール「得意先コード」「得意先名」を複数選択し、右クリックでカスタムコントロールグループ「得意先コード&名称」を作成してください。

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画面を更新してシステムエクスプローラに戻り、カスタムコントロール一覧を開くと「得意先コード&名称」というカスタムコントロールグループが作成されていますね。

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これをどのように使うのでしょうか。もう一度、「受注一覧」画面に戻って、右側のcustomというプロパティを選び、カスタムコントロールグループ「得意先コード&名称」を「コピー」ボタンの左にドラッグ配置してみてください。コントロール3つが一括でセットされるのが確認できますね。

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もう1つ、応用編です。「受注入力」画面上部のラベル「部門」とコントロール「部門コード」「部門名」を選択して「ラベル&コード&名称」というカスタムコントロールグループを作成してみてください。そして、画面右のcustomからこのカスタムコントロールグループをドラッグすると、ラベル「label1」と2つのコントロール「textbox1」がセットで作成されます。それぞれのプロパティのカスタムコントロール欄をクリアすれば、例えばラベル「仕入先」、コントロール「仕入先コード」「仕入先名」というように自由に設定できます。カスタマーコントロールグループを”コントロールの組合せパターンのテンプレート”として使うわけです。

7.設計書出力

あ、カスタムコントロールの説明に熱が入って、お約束の30分が迫ってきました。最後に設計書出力のやり方について説明しましょう。
画面右上のドキュメントアイコン「設計書出力」をクリックして「設計書出力画面」を表示してください。

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次のように対象を選択して、画面右下の「出力」ボタンを押して設計書を出力してください。設計書_受注一覧.xlsxという設計書ファイルがダウンロードされますので、そのExcelを開いて内容を確認してみてください。
出力種別:設計書
出力設計書:表紙からモジュール関連図までを選択
出力対象:受注一覧

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おわりです

はい、そろそろお約束の30分が経ちましたね。ここまで学習したら、もう、かなり効率的に設計作業ができると思いますので、ぜひ、設計を楽しんでください。

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