設計書の様式はExcelでも問題なし テーブル取込の活用
2018.05.14 株式会社システムインテグレータ
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2018.05.14 株式会社システムインテグレータ
本連載は、設計書ジェネレータ「SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)」を使ってソフトウェアの設計書(仕様書、基本設計書、詳細設計書)を作る講座です。こちらでも紹介しましたが、最新バージョンではExcelのテーブル定義書からも取り込みできるようになりましたので、改めてテーブル取込機能を紹介します。
OBDZではテーブル設計を行うことができますが、テーブル取込を利用するとさらに簡単に設計することができます。
テーブル取込とは、外部の設計ファイルから情報を取得し、OBDZのテーブル設計で用いる「テーブル/ビュー」を自動作成するための機能です。取込方法は、2種類を用意しています。
・データベース設計支援ツール「SI Object Browser ER(以下、OBER)」で作成したER図
・Excelで作成したテーブル定義書
これにより、OBERで行うデータベース設計との連携で、更なる設計の効率アップに繋がります。
さらに、Excelのテーブル定義書も取り込むことが可能となっており、既に作成しているExcelも無駄にはならず、移行の手間も削減できます。
では、テーブル取込の実際の使い方を見ていきましょう。
まずは取り込むためのファイルを用意しましょう。
OBERで作成したER図は、保存時に作成される「.edm」の拡張子が付いたファイルが対象になります。
次にOBDZでテーブル取込を呼び出しましょう。
ログイン直後に表示されるシステムエクスプローラの、左下にある「データ取込」をクリックします。ポップメニューが表示されますので「テーブル取込」を選択します。
テーブル取込の呼び出し
テーブル取込画面が表示されますので、「アップロード」ボタンをクリックし、OBERで作成したER図ファイル(edmファイル)を選択します。
対象ファイルの選択
ER図を選択すると以下のようにリストが表示されます。
あとは必要なテーブル/ビューを選択して「取込」ボタンをクリックするだけです。
対象テーブル/ビューの選択
取り込み完了です。システムエクスプローラ左側の「テーブル」をクリックすると作成されていることが確認できます。
自動作成されたテーブル
続いてExcelの取込ですが、手順はほとんど変わりません。
同様にテーブル取込画面を表示し、「テーブル定義取込(.xlsx)」タブをクリックします。その後は同様に「アップロード」ボタンでExcelファイルを指定すれば取り込みできます。
対象ファイルの選択
既定では、OBDZで出力したテーブル定義書を取り込むことが可能ですが、フォーマットが異なる場合は、「AISIA DR取込設定」よりフォーマットの設定が可能です。
レポート取込設定
例えば「明細部1」をクリックすると、列構成が確認できます。こちらを取り込みたいテーブル定義書の列構成と同じにします。 既に作成しているテーブル定義書(Excel)に沿って、設定を変更しましょう。
例1.AISIA DR取込設定
テーブル取込を行う際の注意点も挙げておきます。
・テーブルの論理名/物理名がセットされていること。
見出部に設定するテーブルの論理名/物理名は必ず設定する必要があります。
・明細部が1行以上存在すること。
カラムが存在しないテーブルは正しく作成されません。
・Excelの取込はファイルの拡張子が「.xlsx」となっていること。
拡張子「.xls」は対象外となります。
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テーブル設計というと、必要なテーブルや属性の考察など、1から作成していくとかなりの手間がかかります。
そこでテーブル取込を使えば、「既存システムが存在する」「同じようなシステムを踏襲する」などといった場合に、すでに手元にあるテーブル設計の資料を活用することで効率アップに繋がります。
また、OBDZではこのテーブル設計を用いて、データを利用する画面、ロジックの設計などを行うことができるので、テーブル設計をダイレクトにアプリケーション設計に生かすこともできます。
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