【シーケンス図の作成ツール5選】脱Excelで効率的な作成・管理を実現?

 2021.06.18  株式会社システムインテグレータ

システム・プログラムの概要や処理の流れを視覚化した「シーケンス図」は、システム開発の詳細設計フェーズにおいて重要な成果物です。
シーケンス図の作成に使用するツールには、共通の決まりが無いため、Excel等の汎用ツールを使用している企業は多いでしょう。しかし、作業効率や管理の利便性を考慮すると、専用ツールを使用することがおすすめです。
当記事では、汎用ツールでシーケンス図を作成することによる問題点から、シーケンス図作成におすすめの専用ツール、専用ツール導入にあたっての比較検討のポイントまでをご紹介します。
Excel等の汎用ツールでのシーケンス図作成に疑問を感じている方や、シーケンス図作成及び管理の業務効率化を図りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

シーケンス図とは?

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シーケンス図とは、UML(統一モデリング言語図)の相互作用図の一種で、システムの概要・動作方法・動作順序を示した図です。主に、新規に開発するシステムやソフトウェアの要件や仕様を整理・理解するために、システムやソフトウェアの設計を行う際に使用されます。
シーケンス図にはUML図とコードベース図の2つの種類がありますが、一般的に言われているシーケンス図は視覚的にシステムの概要・動作を把握できる前者のことを指します。
シーケンス図の必要性やメリットについては、次章で見ていきましょう。
シーケンス図についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
シーケンス図とは?必要性や構成要素、作成時のポイントまでご紹介

シーケンス図の必要性

シーケンス図は、システム開発・ソフトウェア開発において必要性が高いとされていますが、その理由は多くのメリットがあるためです。

  • システムの概要や処理の流れを視覚的に理解できる
  • ITに明るくない顧客へのプレゼンや説明に活用できる
  • システムの概要・仕様をチームメンバーで共有できる
  • システムの概要・仕様を後からでもスムーズに確認できる
  • システムのロジックが分かりやすいため、ミスや抜け漏れを見つけやすい

上記のようなさまざまなメリットがあるため、システム開発・ソフトウェア開発において、シーケンス図を作成することはマストとなっています。

シーケンス図をExcelで作成する際の問題点

シーケンス図は、「このツールで作成すべき」という、明確な決まりはありません。実際に、専用ツールを用意せず身近にあるExcelやPowerPoint等の汎用ツールで作成している企業も多いです。
しかし、Excelをはじめとした汎用ツールでシーケンス図を作成することは、実はいくつか懸念される点があります。現に汎用ツールを使用している方は体感している方もいるのではないでしょうか。
ここでは、汎用ツールでシーケンス図を作成する際に問題となる点を3つ解説します。

属人化する

シーケンス図は構成要素や複合フラグメントの記述方法など、書き方のルールがある程度決まっています。しかし、フォーマットが決まっていない汎用ツールで作成を行うと、作成者が自由に作図を行うこととなるため、属人化の発生が懸念されます。
シーケンス図で属人化が発生すると、図のクオリティや作り込み度合いにバラつきが生じたり、作成者でないと分からない部分が発生したりするなど、チームでの設計・開発業務に支障をきたす恐れがあるのです。
毎回同じ作成者がシーケンス図を作成すれば良いのですが、複数プロジェクトを抱える企業においては現実的ではありません。
汎用ツール使用による属人化は多くの企業で起こっている現象であるため、不便さや煩雑さを感じている場合は、当たり前と思っている現状を疑ってみることも必要です。

作成に時間がかかる

シーケンス図は、システム全体の構成や処理を分かりやすくするために、図形や矢印などを多数使用する性質を持ちます。
汎用ツールは、操作が簡単で図形や矢印等の挿入も容易に行うことができますが、一つひとつ手作業で挿入する必要があるため、非常に手間と時間がかかる点がネックです。
また、シーケンス図に適したテンプレート等も無いため、毎回イチから作図しなければならないというデメリットもあります。
実際にExcel等の汎用ツールでのシーケンス図の作成を苦痛に感じているエンジニアの方は多く、作業の煩雑さが専用ツールの導入に踏み切るキッカケになることも多くあります。

リアルタイムで更新されない

シーケンス図はチームで知見を共有したり後からシステムの仕様を確認したりすることが主な活用目的であるため、常に最新の情報を共有することが重要となります。
ところが、シーケンス図の作成に使用される汎用ツールの多くは、ローカル環境で動作することが多いため、リアルタイムで更新を行うことができません。シーケンス図の作成や更新があるごとにファイルを共有せねばならず、頻繁な修正や更新があれば古いファイルと新しいファイルが混在してしまう可能性があります。
リアルタイムで更新されない点は、システム開発の業務進行上大きなデメリットと言えるでしょう。
どうしても汎用ツールを使用する場合は、クラウドで動作するGoogleスプレッドシートなどを利用することで、リアルタイム更新のデメリットに限ってはある程度回避できます。

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シーケンス図は専用ツールで作成すべき?

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上述のシーケンス図作成にともない発生する課題は、シーケンス図専用ツールを活用することで大幅に改善することができます。
ここでは、使い勝手が良くスムーズにシーケンス図を作成できるおすすめのツールを、厳選して5つご紹介します。
シーケンス図の作成業務にお悩みの方は、ぜひ導入を検討してみて下さい。

Lucidchart

Lucidchartは、世界中で2000万人以上のユーザーが愛用する、あらゆる情報・業務内容を見える化できるグループウェアです。あらゆるデバイス・外部アプリ連携に対応しているため、Lucidchartさえあれば企業内で必要な情報を一元管理することができます。
シーケンス図の作成機能ももちろん搭載されており、驚くほど簡単に分かりやすいシーケンス図作成することが可能です。また、作成した図は仕様書内の他の資料と一緒に表示・管理できるため、チームでの情報共有や共同作業も非常に効率的に行うことができます。
無料版では3ドキュメントまで作成可能で、利用する機能の充実度やユーザー数に応じて課金することで、目的・用途に即したパフォーマンスを発揮することが可能です。
システム開発の設計のみならず、一連の開発業務からビジネス全体を包括的に管理したい場合には、Lucidchartの導入を検討してみて下さい。

Edraw max

Edraw maxは、Edraw社が提供するシェアウェアの作図ツールです。
ソフトウェア開発・データベース設計・ワイヤーフレーム・ネットワーク・エンジニアリングなどのIT分野に限らず、ビジネス・フローチャート・マーケティング・マインドマップ・組織図・管理図・戦略図・計画図からグラフィックデザインまで、あらゆる分野の作図がEdraw maxひとつあれば実現可能となります。
無料テンプレートや、デフォルトで用意されている図形も豊富なため、作図の効率や利便性に関しても秀逸なソフトウェアです。シーケンス図の作成も、容易となるでしょう。
シーケンス図に限らず、ビジネスに必要となるあらゆる作図をひとつのソフトウェアで行いたい方は、Edraw maxを導入することがおすすめです。

GitMind

GitMindは、無料で利用できるブラウザ上で動作するフローチャート・マインドマップ作図ツールです。
このツールの特徴は、抜群の操作性とUI(ユーザーインターフェース)の分かりやすさにあります。図の作成に必要なアイコンや図形が豊富に用意されており、ほとんどの動作をドラッグ&ドロップで完了できるため、作図初心者の方でも手軽に作図を行うことが可能です。
簡単な作図だけでなく、シーケンス図をはじめとしたクラス図・分析図など各種UML図の作成にも適用できる性能を秘めています。
公式ページからアカウント登録を行なえばすぐにでも利用できるため、これから作図ツールの活用を始める方は気軽に試してみることをおすすめします。

draw.io

draw.ioは、システム開発に必要な設計図をはじめ、フローチャート・マインドマップ・組織図まであらゆる図面が作成可能な、非常に多機能・高機能なツールです。
アカウント登録不要でブラウザ上で手軽に操作できるだけでなく、豊富なテンプレート・ショートカット・外部連携など使えば使うほど便利さを感じるツールとなっており、熟練のエンジニアにも愛用者が多くいます。
図形描画の操作性にも優れており、シーケンス図を作成する際にも非常に便利です。
海外のツールとなりますが日本語化が可能であり、無料で利用できるため、長期的に愛用できる作図ツールをお探しの方は、ぜひdraw.ioを利用してみて下さい。

Cacoo

Cacooは、株式会社ヌーラボが提供する各種UMLを作成するためのオンラインサービスです。
基本構成や頻繁に使用される構成図はテンプレートとして用意されており、複数人での共同編集やコメント付与も可能であるため、チームでの設計・開発業務をスムーズに行うことができます。
テンプレートをベースに修正を加えることで、シーケンス図の作成業務も効率的に行えるだけでなく、複数メンバーが編集を行ってもフォーマットをある程度統一することが可能です。
フリープランでもシート6枚まで使用できるため、無料でもある程度実務に活用することができます。
チームでの設計・開発業務を行う方や、属人化・作業効率にお悩みの方は、ぜひ無料トライアル版を試してみることをおすすめします。

シーケンス図作成ツールの比較ポイント

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シーケンス図作成ツールはただ導入すれば良いのではなく、自社の業務内容と照らし合わせて、目的や用途を満たせるツールを導入することがポイントです。
また、有料で高機能・多機能なツールを導入しても使いこなせない場合や持て余す場合もあるため、ツールを使うメンバーのスキルや利用する機能を考慮してツールを選定することも重要です。
ツールの導入にあたっては、実際に操作してシーケンス図を作図してみないと分からない部分も多いため、必ず複数のツールを比較検討したうえで、導入するツールを選定するようにしましょう。
ここでは、シーケンス図作成ツールを比較検討する際に欠かせないポイントについて解説します。

無料トライアルを試してみる

シーケンス図作成ツールには、有料のツールと無料のツールがあります。
有料ツールを比較検討することはコストが必要であるため避けている方もいますが、多くの有料ツールは無料トライアル版が用意されています。
機能の制限はありますが、ツールの使用や使い勝手を把握することは十分に可能であるため、ツールを比較検討する場合は無料トライアル版を必ず試してみるようにしましょう。
いくら評判が良く高機能・高性能な有料ツールであっても、自社の業務に適しているかは触ってみないと判断できない部分があるため、実際に触って所見を得てから導入することが重要です。

日本語に対応しているか

シーケンス図作成ツールは、日本製のツールだけでなく海外製のツールにも優秀なツールがあります。設計を担当するエンジニアの方のなかには、海外製のツールに惹かれて導入したいケースもあるでしょう。
海外製のツールを導入する際に必ず確認すべきことが、「日本語対応しているか」または「日本語化が可能であるか」という点です。
いくら優秀なツールでも、UIが外国語(英語)で表示されていると、使い勝手や作業効率は大幅に低下してしまいます。
また、日本語対応・日本語化が可能な海外製ツールであっても、何かしらの不具合が発生するケースも考えられるため、日本国内での評判・レビューなどをチェックして、大きなリスクが無いかを事前に確認しておくと安心です。

まとめ

シーケンス図の作成はExcel等の汎用ツールでも可能ですが、さまざまな懸念される点があるため、シーケンス図作成専用ツールの使用がおすすめであることをご紹介しました。
シーケンス図の作成や管理を効率化したい方、現在の業務に負担を感じている方は、今回ご紹介した専用ツールをぜひ試してみて下さい。自社の状況と照らし合わせて比較検討を行うと、最適なツール選定を行うことができます。
また、システムやソフトウェアの設計・開発にはシーケンス図以外にもさまざまなドキュメントが必要となりますが、これらすべてを自力で一元管理することは多大な労力を取られます。
弊社の「SI Object Browser Designer」であれば、システム開発におけるさまざまなドキュメントを効率的に作成・一元管理できるため、設計業務の大幅な改善を図っていただけます。設計業務に課題をお持ちなら、ぜひチェックしてみてください。

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