ローコード開発とは?〜特徴やおすすめプラットフォームを紹介〜

 2021.12.08  株式会社システムインテグレータ

ローコード開発ができるようになると、ノーコード開発より柔軟に、かつ従来の開発手法よりもスピーディに目当てのシステムを開発できるようになります。

ここではローコードとは何か、そのメリット・デメリットと、おすすめのローコード開発プラットフォームをご紹介します。

ローコード開発とは

ローコード開発は従来のプログラミング言語を使った開発とノーコード(ソースコードを一切書かずにシステム開発する手法のこと)の良いとこどりの開発手法のことです。

従来の開発方法だと全てソースコードを記述する必要があり高いシステム開発能力が求められるのに対し、ローコード開発では独自のGUIツールを使って画面で使う様々な部品を組み合わせてシステム開発を行うので、誰でも比較的容易にアプリケーションを開発できます。

また、ローコード開発と似たものにノーコード開発と呼ばれる手法もあります。その名の通り1つもコードを書かずにアプリ開発できるツールですが、その分柔軟性に欠け、ノーコード開発プラットフォーム内でできることが限定されてしまうのに対し、ローコード開発では必要があればコードを記述して対応できるので拡張性にも優れています。

なぜローコード開発ツールがトレンドなのか

IT技術は常に進歩を続けており、その分素早く成果物を生産してほしいというニーズが高まっています。しかし、IT技術は年々複雑さを増しており、また無数のプログラミング言語が生まれ、それぞれの言語には特色があり、どれを選んで良いかも分からず、複数人で開発する場合は同じ言語を使える人を集める必要もあり、非常に大変です。

その点ローコード開発ではGUIで操作できるので誰でもできてしかも簡単。かつGUIでの開発で手の届かない箇所にはコードを書くことで対応できる点で大きなアドバンテージがあります。
現代のニーズに合っているのはローコード開発なのではないかと考えられており、今後の開発シーンで選ばれる手段の一つになっていくのではないかと思われます。

ローコード開発のメリット

ここでは従来のプログラミング開発およびノーコード開発と比較したローコード開発のメリットをみていきましょう。


短期間でアプリ開発できる

従来の開発に比べパーツをぺたぺたと貼るような感覚でアプリ開発ができるので、短期間かつ低コストでアプリ開発ができる点が大きなメリットです。

高度な知識やスキルを必要としない

ローコード開発は専用のプラットフォームで開発を進めていくので、そのツールの使い方を覚える必要はありますが、それでも一からプログラミング言語覚えるよりは楽なので敷居が低く、開発経験がない方にもおすすめです。


比較的セキュア

ローコード開発プラットフォームを提供しているベンダーがセキュリティ対策を実施しているので、比較的セキュリティ的に安全です。とはいえ自身が実装する部分に関してはセキュリティ対策が必要になります。

コードの記述もできる

ローコードはノーコードと違い、プラットフォームの機能で足りない場合はユーザが独自で機能を拡張できます。ノーコードと比べ、比較的高い汎用性や拡張性を持っており、幅広いアプリケーションの開発が可能です。

ローコード開発のデメリット

次はローコード開発のデメリットをみていきましょう。

従来の開発に比べ、拡張性がない

従来のプログラミング言語での開発に比べると、拡張性や汎用性に乏しいと言えます。
要件が複雑でローコード開発では開発が難しい場合もありますので、作りたいアプリケーションによってはローコードでは対応しきれない場合があります。

ノーコード開発に比べて学習コストが高い

ローコード開発はコードを記述できる点がメリットではありますが、それはつまりコードを記述しない場合はノーコード開発と変わりなくなってしまうということでもあります。
ローコード開発に恩恵を受けるためにはプログラミング言語を扱える必要があるため、学習コストは増大します。ノーコード開発だけで対応できる場合はノーコード開発プラットフォームの使用を検討しましょう。

ローコード開発プラットフォーム

最後にローコード開発が可能なプラットフォームをご紹介します。

Kintone

Kintoneは株式会社サイボウズが提供している業務アプリ構築プラットフォームです。
日々の業務で使用する業務システムをGUI操作で簡単に実装できるので、自社に合った業務管理アプリを容易に開発・運用できます。プロフィールや通知機能、データ検索、サポート機能、システム管理設定などの標準的な機能が揃っています。


またそれだけでなく、Kintoneでは「Kintoneアプリストア」から必要なアプリを簡単にインストールできます。アプリ機能が部署や業種によって分かれているので探しやすく、追加したアプリのデザインや設定の変更も可能です。作った業務アプリはモバイルにも対応しているので、外出先やリモートワークでも活用しやすいです。

ローコードプラットフォームとしてのKintoneは、javascriptやcssを使ってアプリケーションをカスタマイズ可能で、自分でKintoneのアプリを作ることも可能です。

ほぼノーコードでアプリ開発が可能なので、学習コストも低く、どうしても独自開発が必要な部分のみ自身で作ることが可能なので、ローコード開発プラットフォームでありながらノーコード開発の恩恵を享受できるツールであると言えるでしょう。

SalesForce

世界最大級のシェアを誇る顧客管理ソリューションシステムで、主に営業活動や問合せ内容の保存、マーケティングなどの場面で活用できるクラウドサービスです。

クラウドサービスではありますが、足りない機能はSalesforce DXでSalesforce上に機能を追加したり、APIを介して外部アプリを作成することも可能です。

Salesforceは業務別に使える様々なサービスが整っています。例えば営業機能はSales Cloud、マーケティングはMarketing Cloud、モバイルアプリ開発にはSalesforce Platformなどに機能が分かれています。

営業活動をしていく上で必要な部分の多くを最初からカバーしているので、どうしても自社独自の機能が必要な場合以外はノーコードで活用でき、さらに世界最大級のシェアを持つプラットフォームなのでプラットフォーム自体がなくなってしまうことも考えにくく、安定して利用できるサービスであると言えます。

Claris FileMaker

GUI操作で簡単にビジネスアプリケーションを高速に開発できるローコード開発プラットフォームです。

FileMakerが生まれたのは1985年で、当時から提供していたのは少ない開発コードでデータベース機能を内在したアプリケーションの作成ができるプラットフォームでした。
その時代にはローコードという言葉はなかったので、FileMakerはローコードの概念が生まれる前からローコード開発に着目していたということになります。

FileMakerはオンプレ製品とクラウド製品に分かれており、オンプレでもサーバーに配置さえできれば独自に開発したビジネスアプリケーションを複数人で使用できます。
またノーコード部分だけでは機能が足りない場合は簡単なコードを書くことで機能追加でき、さらに本格的な機能を実装したい場合はjavascriptを使うことも可能です。

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まとめ

ローコード開発は一言で言えば「従来の開発とノーコードの良いとこ取りな開発手法」です。または中間に位置する開発方法とも言えます。
従来の開発、ローコード開発、ノーコード開発でできることは段階的に限られてくるので、技術選定の際にはある程度自分が何を作りたいのか、それを作るにはどんな機能が必要なのかを予め把握しておく必要があります。
しかし、適切な開発手法を選ぶことで従来の開発方法よりも高速なアプリ開発が可能になるので、ニーズをいち早く叶えたり、低コストで十分に必要な機能を持たせることも可能です。
今後開発シーンでのスタンダードになる可能性もあるので、チェックしておきましょう。

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