これからのソフトウェア設計書に求められる書き方とは?
2019.10.29 株式会社システムインテグレータ
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2019.10.29 株式会社システムインテグレータ
現在はスピード重視であまり設計書を書かないスタイルも流行っていますが、大規模案件においてはやはりしっかりとした設計書を書くことが大事です。
どのように書けば後工程でミスが起きないのか、設計書の書き方についてお悩みの方も多いと思います。そこで今回はいろいろな統計を交えながらソフトウェア設計書の効率化や品質強化を行うために必要なことを考えたいと思います。
突然ですが、質問です。
A.設計
B.プログラミング
C.ほぼ同じ
正解は「Cほぼ同じ」です。以下は弊社のウォーターフォール案件の例です。
図1.システムインテグレータのウォーターフォール案件の工数割合
他社も概ね似た配分ではないかと思います。では、なぜそこまで設計に時間をかけるのでしょうか?そこで次の質問です。
A.新規開発
B.運用保守
C.ほぼ同じ
正解は「B.運用保守」。割合で言うと運用45%、保守30%、新規開発25%となっています。多くの割合で運用保守を占めているのがわかると思います。
図2.IT投資に占めるビジネス成長に資する投資
(DIAMOND onlineの記事:https://diamond.jp/articles/-/141935)
図3.ユーザー企業のIT予算の配分比率
(IT Leadersの記事:https://it.impressbm.co.jp/articles/-/18036)
つまり、今、求められる設計書は、新規開発の時だけでなくあとあとの運用・保守に役立つという観点で作成される設計書と言えるのではないでしょうか。長期の視点で役立つ設計書を書くためには非常に品質の高い設計書が必要になります。そこで、次の質問です。
A.設計スキルを教育する
B.設計の標準化を進める
C.設計ツールを導入する
これはいずれも大切ですので3つとも正解です。しかし、多くの企業ではAとBは行っていますが、Cに関しては未着手でいまだにExcelやWordの手作業で設計書を作成していると思います。これ、考えてみると不思議ですよね。機械や建築の設計はもとより、ファッションの世界でもCADを使って設計しているのに、本家本元のIT業界がいまだにExcelやWordなどで非効率な設計書作成を行っているのです。
このおかしな現状を改革するために登場したのが、弊社のソフトウェア開発のCADツール「SI Object Browser Designer(OBDZ)」です。
これはシステム開発の設計書をGUI操作で定義・作成するためのCADツールで、従来のワープロによる手作業に比べて大幅に設計効率を高め、開発生産性とメンテナンス性を向上させることができます。使い慣れたExcelから、OBDZへの操作の習熟も必要となりますが、長期的な設計の品質が担保できるツールですのでまずはお気軽に資料をご覧ください。
これからも非合理な設計を続けますか?これからのために設計ツールを導入しませんか?
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