仕様変更時に役立つ機能

 2017.05.09  株式会社システムインテグレータ

OBDZは設計書作成作業をシステム化し、設計工程の合理化・標準化を実現できるツールです。
本連載は、設計書ジェネレータ「SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)」を使ってソフトウェアの設計書(仕様書、基本設計書、詳細設計書)を作る講座です。今回では仕様変更時に役立つクロスリファレンス機能についてご紹介いたします。

操作方法を覚えるには、実際に製品を触りながら行うのが一番ですので、
OBDZをお持ちでない方はぜひ評価版をインストールの上、お読みください。
以下のURLよりお申込みいただくと、製品のログインに必要なアカウントを取得いただけます。
https://www.sint.co.jp/products/obdz/trial/trial.html

機能単位で影響範囲を調べる「クロスリファレンス」

クロスリファレンスはSI Object Browserにもある機能で、画面、ロジックなどの機能間の相関関係(呼び出し関係)を調べる機能です。 前回ご紹介した機能(コントロール一覧、カスタムコントロール)はコントロールが変更する際に調べるのに比べ、 今回ご紹介する機能は画面やロジック等の機能単位で影響範囲を調べる機能になります。

では、「カート」という画面を仕様修正することになったと想定して、影響範囲を調べてみましょう。 「ツール」メニューの「クロスリファレンス」を選択することでクロスリファレンスを呼び出します。

下記のような画面が表示されますので、画面左上の種別コンボボックスで「画面」を選択します。次にその右にある「機能」のコンボボックスを開くと画面の一覧がプルダウンされますので「カート」を選択します。これで、カートの影響範囲が表示されます。

crossreference

新規CTA

画面1.クロスリファレンス

検索結果は大きく2つのタブに分かれています。
左の「参照」タブは対象の機能を呼び出す画面が表示されます。今回の例では「カート情報表示」や「お気に入り登録」というロジックが呼び出されていることがわかります。
また、右の「非参照」タブは対象の機能が呼び出す機能になります。今回の例では、商品一覧は「商品関連付け」画面から呼び出されているということがわかります。

既定では、商品一覧を直接呼び出す、または呼び出される機能のみが表示されますが、「全ての階層を表示」にチェックを入れて検索した場合は、呼び出す機能をさらに呼び出す機能…というようにすべての機能を辿って表示されます。 この状態で検索すると、参照タブにある「カート情報表示」というロジックは「商品詳細」テーブルにアクセスしていることがわかります。また、対象が「テーブル」の場合は「RCUD」という列に●マークが表示されます。 これはCRUD表記に対応しており、Rが参照(Read)、Cが生成(Create)、Uが更新(Update)、Dが削除(Delete)という意味になります。 ロジックの場合は、必ず「E(呼び出し、Execute)」に●印がつきます。 今回の例ではRについているので、SELECTしていることがわかかります。 「カート情報表示」ロジックを修正する場合は、これらのテーブルも修正を検討しなければいけないことがわかります。 また、ある行を選択した状態で右下の「対象に変更」ボタンをクリックすると選択した機能の参照、非参照をドリルダウン検索することができます。

[RELATED_POSTS]

以上でクロスリファレンスについてご紹介しました。

img02.png

WordやExcelで基本設計書、詳細設計書を作成する運用では、影響範囲を調べることは大変ですし、確実性がありません。OBDZでシステム化すれば、設計情報がデータベース管理されますので、 今回のクロスリファレンスのような効率よく、また「エビデンス」として使用できる情報が作成できます。

これらの情報は、システム内部では、画面のイベントタブやロジックのアクション欄で関連付けた情報をもとに抽出いたしますので、 これらの設計をきちんと行っていることが前提となります。この作業は一見、従来の運用より生産性が低くなるように見えますが、 きちんと設計することで、後々のメンテナンスで役立ち、品質の確保およびトータルコストの削減につながります。 設計工程だけでなく、テスト、運用保守などトータルのメリットをみこしてOBDZを検討いただければと思います。


出展:ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰 漫画 on web (http://mangaonweb.com) 

新規CTA

RECENT POST「設計書の書き方講座」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!
ブログ購読のお申込み

RANKING人気資料ランキング

RANKING人気記事ランキング

RECENT POST 最新記事

ITだけCAD使ってない不思議