仕様変更時に役立つ機能(Vol.7)

 2017.05.09  株式会社システムインテグレータ

機能紹介

OBDZは設計書作成作業をシステム化し、設計工程の合理化・標準化を実現できるツールです。
本連載は、設計書ジェネレータ「SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)」を使ってソフトウェアの設計書(仕様書、基本設計書、詳細設計書)を作る講座です。

第7回では2014年1月30日にリリースされたVer.2.0の新機能についてご紹介いたします。
OBDZは「設計書の作成効率をシステム化により向上する」をコンセプトに開発された製品です。
例えば、「画面レイアウト設計を行うと、コントロール項目一覧なども自動生成される」機能がこれらの機能にあたります。
Ver.2.0ではさらに踏み込み、「メンテナンス効率を向上」の機能を拡充いたしました。
今回は、その具体的な機能についてご紹介します。

操作方法を覚えるには、実際に製品を触りながら行うのが一番ですので、
OBDZをお持ちでない方はぜひ評価版をインストールの上、お読みください。
以下のURLよりお申込みいただくと、製品のダウンロードURLおよびログインに必要なアカウントが発行されます。
https://www.sint.co.jp/products/obdz/trial/trial.html

設計データ(コントロール)の串刺し検索

例えば、販売管理システムの「受注番号」などのキー項目は、複数の画面で共通コントロールとして使用されています。

このような共通コントロールを後で修正する必要が出た場合、ExcelやWordの運用ですとすべての設計ファイルを確認し、影響箇所を探し出す必要があります。これには作業コストや漏れによる2次不具合のリスクが発生いたします。

繰り返しとなりますが、OBDZは設計のシステム化を実現するツールです。
設計データはすべてデータとして格納されているため、仕様変更の際も、影響箇所を検索することが容易になります。

1-12396.png

図1.仕様変更時のExcel/Word運用・システム運用の違い

では、具体的な方法を、「受注番号」の定義が変更された場合を例にご説明します。

システムエクスプローラ右上にある「コントロール一覧の表示」をクリックすると、コントロールが一覧表示されます。

2-4.png

画面1.コントロール一覧

この画面で全ての画面、また、全システムのコントロールを検索することが可能です。

また、一覧の各列タイトルの箇所をクリックするとアルファベット順に並び替えられますので、同じ設定値をもつコントロールを探すことが可能です。

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画面2.コントロール一覧(コントロール名で並び替えられた状態)

アプリケーション設計に関するお役立ち資料

「コントロール名」でクリックすることで、「受注番号」という名前のコントロールが集まった状態で表示されます。

続けて、「機能名」の列をみると「出荷管理」「受注修正」「受注入金管理」などの画面名が表示されているのがわかります。
これが修正対象の画面となります。
修正する際も、一覧の項目をダブルクリックすると該当の画面が開きますので、続けて修正できます。
今回はコントロール名の例で説明しましたが、他のプロパティでも修正できます!

lights.png一覧の表示項目について
コントロール一覧の表示項目は「システム登録画面」>「表示項目設定」よりカスタマイズ可能となっています。

(下記でご紹介している「カスタムコントロール一覧」も同様の方法で可能です。)

共通コントロールを登録する「カスタムコントロール」

もう1つ、仕様変更に役立つ機能としてカスタムコントロール機能をご紹介します。
カスタムコントロールとは、共通コントロールのテンプレートのことです。

さきほどの例で挙げたような「受注番号」や共通ヘッダー、企業ロゴなど複数画面で使用される共通コントロールを
カスタムコントロールとして登録することで、作成が確実にでき、また、仕様修正の際も簡単に修正が可能です。

4-4.png図2.カスタムコントロールの使用方法

では、まずカスタムコントロールの登録方法からご説明します。

画面または帳票の画面レイアウトタブにて共通にしたいコントロールを選択後、右クリックメニューより「カスタムコントロール作成」を選択することで作成できます。
複数のコントロールをまとめてカスタムコントロールにしたい場合は、それらを選択後「カスタムコントロールグループ作成」でグループ登録も可能です。

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画面3.画面タブ(カスタムコントロール登録)

登録後は、他の画面で再利用が簡単に可能となります。

画面レイアウトタブの左にある「カスタムコントロールを表示する」ボタンをクリックすることで、 登録されたカスタムコントロール一覧が表示されます。この一覧から画面レイアウト内にドラッグ&ドロップすることで、

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画面4.コントロール一覧(コントロール名で並び替えられた状態)

共通コントロールで設定したプロパティがコピーされた状態で、配置されます。

また、仕様修正時も効果を発揮できます。登録したカスタムコントロールの内容を後で変更したい場合は、システムエクスプローラの左上にある「カスタムコントロール一覧」より変更ができます。

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画面5.カスタムコントロール一覧

一覧画面では、左ツリーの一番上にある「カスタムコントロール」をクリックすると、すべてのカスタムコントロールが表示されます。

また、カスタムコントロールグループを作成している場合は左ツリーにそのグループ名も表示されます。
グループ名をクリックするとグループ内で登録された各コントロールのみに絞り込み表示されます。
また、右側の項目をダブルクリックするとカスタムコントロールの編集画面が表示されます。

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画面6.カスタムコントロール登録

当画面のプロパティを変更することで、各画面でカスタムコントロールに関連付けられたコントロールがまとめて変更されます。

実際に仕様変更が発生した場合、上記の「コントロール一覧」のみで対応することも可能ですが、 カスタムコントロールを利用すると1ヶ所変更するのみですべての画面で修正反映でき、さらに便利となっています。 仕様変更に備えるためには、基本的にカスタムコントロールを活用するようにし、 対応漏れの確認など、全体のデータ内容を検索したい場合にコントロール一覧を併用するのが良いでしょう。

しかし、新規システムの設計時などは、最初に共通コントロールを決めて作りこんでいくのが難しい場合もあります。 その場合は、ある程度設計を終えた後で、共通のプロパティ項目を探し出し、カスタムコントロール化していく運用も可能です。

具体的には、コントロール一覧で複数のコントロールの設定内容を確認後、共通コントロールにしたいものをまとめて 選択後、右クリック→「カスタムコントロール作成」を選ぶだけです。 選択した各コントロールのプロパティ内容が全く同じであれば、同一のカスタムコントロールとして関連付けされますので、 (プロパティ内容が異なる場合は別々のカスタムコントロールとなります)以降の仕様修正が1ヶ所で済むようになります。

以上、仕様変更に役立つ機能をご紹介しました。
OBDZでは非常に簡単な手順で、影響箇所の把握や修正ができることがお分かりいただけたかと思います。

仕様変更のコストはプロジェクトの成功可否にかかわるほど大きいものですが、顧客によりよいシステムを提供するためには、 仕様変更は避けて通れない道です。OBDZはそのための非常に強力なツールとなります。 ぜひメンテナンス性の合理化のためにも導入いただければ幸いです。

 

株式会社システムインテグレータ 製品企画室 後迫
出展:ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰 漫画 on web (http://mangaonweb.com)

SI Object Browser Designer カタログ

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