単体テスト仕様書を自動生成する(Vol.11)

 2017.05.09  株式会社システムインテグレータ

機能紹介

OBDZは設計書作成作業をシステム化し、設計工程の合理化・標準化を実現できるツールです。
本連載は、設計書ジェネレータ「SI Object Browser Designer(以下、OBDZ)」を使って設計書を作る講座です。
第11回は、最新バージョンV3.0の新機能「単体テスト仕様書自動生成」をご紹介します。

操作方法を覚えるには、実際に製品を触りながら行うのが一番ですので、 OBDZをお持ちでない方はぜひ評価版をインストールの上、お読みください。 以下のURLよりお申込みいただくと、製品のダウンロードURLおよびログインに必要なアカウントが発行されます。https://www.sint.co.jp/products/obdz/trial/trial.html

OBDZの単体テスト仕様書自動生成機能概要

OBDZの単体テスト仕様書は、設計書データを加工して作成します。
従来の運用では、単体テスト仕様書は設計書と別々に作られている方も多いと思いますが、
下図で示すように、本来は詳細設計で設計した内容を確認することが単体テストの役割となります。

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図.V字モデル

OBDZは当V字モデル理論に基づき、データベースで記録された設計データを加工して単体テスト仕様書を生成します。
つまり、ユーザーにとっては、これまでとインプットデータは同様で、生産性が倍になります。

上記仕組により、何もしなくても単体テスト仕様書を生成できますが、必要に応じて、
テスト結果をOBDZ上に記録したり、単体テスト仕様書のフォーマットを変更も可能です。

単体テスト仕様書生成機能の使い方(準備ステップ)

では、単体テスト仕様書を自動生成してみましょう。大きく、「準備、実施、レポート生成」の3ステップに分かれますので、 「準備」ステップから説明いたします。まず、システム登録画面に移動します。システム一覧から「新規」ボタン、 既存システムであればシステム一覧で対象システムをダブルクリック、またはログイン後のシステムエクスプローラ画面で システムを右クリック>「システム詳細」でも表示できます。

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 画面1.システム登録画面

 

最新バージョンでは「テスト項目設定」「テスト原因分類」「テスト難易度設定」3つのマスタ設定ボタンが追加されていますので、こちらをシステム(プロジェクト)毎に設定します。それぞれの詳細は以下の通りです。

①テスト項目設定

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画面2.テスト項目設定

 

テストの対象項目を設定するマスタです。「種別」のコンボボックスはレイアウト、コントロール、ロジックなどがプルダウン選択できます。 これは画面、帳票、バッチの各タブおよびロジック画面に対応していますので、選択後、テスト対象とする項目をチェックONにします。 また、「説明」欄は次の実施ステップの際に画面に表示される情報となります。テストの方法、合格基準などを入力します。

既定ではコントロールタブで表示されている項目がチェックONになっていますが、例えば、物理名は入力していないので対象外にしたい という場合はOFFにします。なお、種別が「コントロール」の場合は、コントロールタブで表示している項目のみテスト対象に設定できます。 テスト項目に設定できない場合は、同じくシステム登録画面にある「表示項目設定」ボタンよりあらかじめ表示対象に設定してください。

②テスト原因分類設定

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画面3.テスト原因分類設定

テスト結果がNGの場合にあわせて記録する、エラー原因分類のマスタです。

初期値では画面3の通りになっていますが、必要に応じて設定を変更してください。

③テスト難易度設定

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アプリケーション設計に関するお役立ち資料

画面4.テスト難易度設定

「定義」タブではテストの難易度マスタを設定します。

各難易度には「係数」が設定されています。これは後述のテストサマリ画面での「想定バグ数」の算出に利用されます。
テストサマリ画面を利用しない場合、当マスタは初期値のままでかまいません。

また、あわせて「設定」タブにて各機能(画面・帳票・バッチ・ロジック)に難易度を割り当てます。
「難易度が大きいほど不具合が大きく見つかる」という意味になりますので、一般的には機能の規模が大きいものほど高い難易度を設定します。 まだ機能を作成していない場合は後ほど設定してください。関連付けしない場合、定義タブの「デフォルト」で設定した難易度が自動で関連付けられます。

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マスタの設定範囲について
なお、当マスタの設定も他のマスタ設定と同様、システム(プロジェクト)ごとに設定可能です。
また、システムをコピーした際や、ドメイン(テンプレート)機能でテンプレート化した場合、当マスタの設定も同様にコピーされます。

単体テスト仕様書生成機能の使い方(実施ステップ)

 準備ができた後は、テストを実施しましょう。V3.0では、各機能(画面、帳票、バッチ、ロジック)に 「テスト開始」ボタンが追加されています。

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画面5.画面(テスト開始ボタンが追加されている) 

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画面6.テスト開始ダイアログ

「テスト開始」」ボタンを押すと画面6のようなダイアログが表示されますので、続けて「開始」ボタンを押すと 画面がテストモードとなり、テスト結果が記録できます。なお、2回目以降にテスト開始ボタンを押した場合は 下部のコンボボックスにテスト実施日とユーザーがプルダウン表示されます。選択して開始した場合は再テストとなり、 前回のテスト結果を引き継いでのテストが可能となります。 

テストモードになると、設計内容は変更できないかわりに、テスト結果の記録が可能となります。 例えば、画面の「画面」タブでは上部に「未実施」というテキストボックスが表示されます。

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画面7.画面の「画面」タブ(テストモード時)

画面タブのレイアウト内容を確認し、問題なければ当テキストボックスを左クリックします。テキストが青色となり、OKと表示されます。 問題があれば右クリックします。「テスト原因分類設定」でポップアップ表示されますので、続けて原因分類を選択します。 右クリックした場合は赤色表示となり、その原因分類が表示されます。また、NGとした理由など、備考情報を入れたい場合は 右クリックして「備考の入力」を選択します。テキスト入力することができます。 


画面タブではレイアウト内容が正しいかどうかを一括で記録するかたちとなりますが、各コントロールの詳細なテスト結果は 「コントロール」タブで記録します。「コントロール」タブでは、各グリッドのセルに対してOKかNGを記録できるようになっていますので、同手順で記録します。 グリッドの列の箇所をマウスオーバーすると準備ステップの「テスト項目設定」で指定した説明欄が表示されます。 テスト対象外の列か、値が空白のセルの場合はグレーとなっており、テスト結果を記録することはできませんのでご注意ください。

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 画面8.画面の「コントロール」タブ(テストモード時)

同手順で、すべてのタブの全ての項目にOKかNGを記録し、最後に「テスト終了」ボタンを押します。 1画面のテストが終了します。これをシステム内の全画面に対して行えばテストは完了です。

単体テスト仕様書生成機能の使い方(レポート出力ステップ)

テスト実施後は、最後に単体テスト仕様書を生成しましょう。
ツールバーにある「レポート出力」アイコン(左上のExcelアイコン)より、レポート出力画面を開きます。

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画面9.レポート出力画面

3.0では「テスト仕様書」タブが追加されています。

設計書と同様、左側でテスト仕様書のシートの種類、右側で対象の画面を選択して 出力ボタンを押すことで単体テスト仕様書が生成されます。

既定のフォーマットでは設計書に「テスト結果」欄が挿入されたかたちで表示されますが、 設計書と同様、フォーマットはカスタマイズ可能です。(詳しくは「第3回 設計書をカスタマイズする」をご覧ください。) また、NGの場合の原因分類や備考についてはコメントとして表示されます。

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画面10.出力した単体テスト仕様書

また、ツールバーのアイコンの右にあります「テストサマリ」をクリックしますと、 システム内の全画面のテスト結果統計が表示されます。 各タブごとのテスト項目数やOK/NG数、想定バグ数やその差異がサマリー表示されます。

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画面11.テストサマリ画面

右端にある判定列を記録することで、テスト後のレビューとして利用や、テスト結果の分析に利用することができます。

「出力」ボタンを押すことにより当サマリをExcel出力することもできます。

白紙で出力する運用についてlights.png

なお、OBDZ上にテスト結果を記録せずにレポート出力画面を呼び出し、白紙で単体テスト仕様書を出力する運用も可能です。 例えば、テスト結果欄を白紙のまま印刷し、紙上でテスト結果を記録したい場合に利用できます。 テストサマリについてはOBDZのテスト結果を記録しないと利用することはできません。

以上で最新バージョン3.0の単体テスト仕様書生成機能についてご紹介しました。 当新機能により設計工程だけでなくテスト工程もカバーすることとなり、生産性が倍増します。 また、テスト仕様書を自動化することはテスト品質向上にもなりますので、ぜひ既存ユーザーの方もご活用いただきたいと思います。

株式会社システムインテグレータ 製品企画室 後迫

SI Object Browser Designer カタログ

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