フォワードエンジニアリングの実行

前章でER図を作成する方法についてご説明しましたが、 製造フェーズ以降においては、テーブル設計情報を元に物理データベース上にテーブルを構築する必要があります。 SI Object Browser ERではフォワードエンジニアリング機能を使用することで、データベースに接続し、自動的にテーブルを作成することができます。本章ではフォワードエンジニアリング機能の操作方法についてご説明します。

■フォワードエンジニアリングの事前準備

フォワードエンジニアリング機能を使用するためには、SI Object Browse ERをインストールしたPCにて、対応するデータベースのクライアントソフトが必要です。詳細は以下の通りです。

・Oracle Database
Oracle Database ServerまたはClientがインストールされている必要があります。

・SQL Server
SQL Server Native Client 11がインストールされている必要があります。
(SQL Server Native Client 11は無償でダウンロードできます。)

・PostgreSQL
製品同梱のDLLを使用するためクライアントソフトは不要です。

・MySQL
製品同梱のDLLを使用するためクライアントソフトは不要です。

・HiRDB
HiRDB付属の「HiRDB Runtime」がインストールされている必要があります。

もし必要なクライアントがインストールされていない場合、物理データベースにテーブルを構築することはできませんが、テーブル生成用のスクリプト(DDL)を出力することは可能です。詳細については下記「スクリプトのプレビュー表示」をご覧ください。

また、次章で紹介するリバースエンジニアリング機能データベース同期機能についても同様となります。

■フォワードエンジニアリングの実行

 
フォワードエンジニアリングを実行するにはツールバーにあるフォワードエンジニアリングのアイコン、または「データベース」メニューの中にある「フォワードエンジニアリング」をクリックします。

以下の画面が表示されますので、対象のエンティティを選択します。既定ではER図上にあるすべてのエンティティが対象となっていますが、各エンティティの左にあるチェックボックスを変更することで任意のエンティティのみ対象にすることができます。設定後は、[生成]ボタンをクリックします。
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データベース未接続の場合、ログオン画面が開きます。 「データベースタイプ」から接続するデータベースを選択し、 ユーザID、パスワード、接続モード(Oracleの場合)、サーバー(SQLServer/PostgreSQL/MySQLの場合)、ポート番号(PostgreSQL/MySQLの場合)を入力し、「接続」ボタンをクリックします。
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「接続先リストに登録する」のチェックをONにした上で接続すると、当画面上部にある接続先リストに登録されます。接続先リストに登録しておくと、次回からはパスワード等の入力なく接続先リストをクリックするだけですぐに接続が可能になります。

※既にデータベース接続済の場合はログオン画面は表示されず、前回のログオン情報が使用されます。ログオン画面を再表示して別のデータベースン接続したい場合は、「データベース」メニュー→「データベース切断」よりデータベースを切断するか、製品を終了してください。

 
データベース接続後はスクリプト(DDL)が実行され、テーブルが作成されます。
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■その他の機能

・スクリプトのプレビュー表示
また、「生成」ボタンのかわりに 「プレビュー」ボタンを押すと、プレビュー画面が表示され、実行されるスクリプト内容を確認できます。「SQL出力」ボタンを押すことで、スクリプトの内容をスクリプトファイルとして保存することも可能です。(もし、データベースクライアントがインストールされていない等の理由により物理データベースに接続できない場合は、当画面からスクリプトファイルを保存し、別途、データベース接続可能なPCよりスクリプトを実行する運用が可能です。)
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・フォワードエンジニアリングのオプションについて

また、「生成」ボタンを押す前に「オプション」タブの「テーブルコメントの設定方法」「カラムコメントの設定方法」を設定しておくことにより、 エンティティに設定されている論理名、もしくは定義内容をコメント句としてスクリプトに出力することができます。

下記赤枠の設定で「論理名をセット」にした場合は論理名、「定義情報をセット」にした場合は、定義情報の内容がコメント句に設定されます。「論理名と定義情報をセット」を選択することで論議名、定義情報の両方の情報を埋め込むことも可能です。
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また、「オプション」タブにある「外部キー(FK)」をONにした場合かつ、ER図に物理モデルを対象としたリレーションシップを設定している場合は、あわせて外部キー制約(参照整合性制約)が生成されます。

※「物理モデルを対象としたリレーションシップ」とは、ER図上で黒色、または赤色のリレーションシップとなります(既定の色設定の場合)。青色のリレーションシップは論理モデルのみのリレーションシップとなるため、当オプションがONの場合も外部キー制約は生成されません。

その他、「オプション」タブにおいては、テーブルの再作成用にDROP文を出力する設定等が可能です。オプション項目の詳細についてはフォワードエンジニアリングの画面説明をご覧ください。