CTO・CIOとは?それぞれの役割、必要な能力やバックグラウンドを解説

 2021.04.22  株式会社システムインテグレータ

「最近よく聞くCTOやCIOとはなに?」
「それぞれの違いがわからない」 

このような疑問に答えるべく、CTOやCIOの概要からそれぞれの違い・役割を解説する記事です。CTOやCIOについて一通り理解しておきたいという方向けの記事です。 

CTOやCIOとは?

CEOをはじめ、CTOやCIOなど似たような役職の略称を目にする機会が増えてきました。よく見るものの詳細については詳しく知らないという方も多いでしょう。ここでは、CTOとCIOについて詳しく紹介します。 

CTOは「最高技術責任者」

CTOはChief Technical OfficerまたはChief Technology Officerの略称であり、日本語で表せば「最高技術責任者」を意味します。企業の技術関連業務の最高責任者であり、技術部門や開発部門の長が兼任することが多いと言えるでしょう。そのため、技術部長や開発部長といった役職が該当します。 

この言葉はアメリカの企業で研究開発ディレクターの立場を拡大したポジションとして生まれました。近年では、IT関連企業を中心に設けられています。また、CIOがCTOを兼任することがあり、その点も両の違いがわかりづらくなっている要因の一つと言えます。 

CIOは「最高情報責任者」

CIOはChief Information Officerの略称であり、日本語で表せば「最高情報責任者」となります。主に企業における情報システム関連業務の責任を負う立場であり、役員クラスがCIOを担当する場合が多いものです。 

CTOとCIOの違いや、お互いの役割については後ほど詳しく解説します。 

こちらも知っておきたいCEO・CKO

CTOやCIOに加えて知っておきたい役職としてCEOやCKOが挙げられます。 

・CEO(Chief Exective Officer):最高経営責任者
・CKO(Chief Knowledge Officer):最高知識責任者 

CEOは日本で言うところの社長のポジションであり、CKOは情報や知識を管理して会社全体で共有することで企業価値向上にどのように活かすのかを検討する役職です。 

なかでもCKOはCTOやCIOとの違いが分かりづらい役職ですが、より企業経営に近い立場の役職となっています。 

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CTOとCIOの違いと役割 

CTOとCIOの役割に関しては、CTOが企業の技術的な強み(技術部門)の責任者として、現場の問題解決をサポートすることであるのに対して、CIOは企業の情報化を主な仕事内容として、社内システムの効率化や法令遵守などを統括することにあります。 

つまり、CTOはより現場に近い立場の責任者であることがわかりますね。IT関連企業ではCTOとCIOの役割が重複することもありますが、それぞれは明確に異なる役職です。 

その仕事内容からCIOは企業の役員クラスが就くことが多く、CTOでは幹部職が就く場合もあると言えるでしょう。また、企業によってはCEOがCTOを兼任したり、CIOがCTOを兼任したりすることもあります。 一方で、それぞれの役割を分ける場合には、より専門的な知識に長けた責任者を配置できるというメリットがありそうですね。 

CTO・CIOに必要な能力、バックグラウンド

CTOやCIOに必要な能力やバックグラウンドとしては、情報技術分野に関する知識はもちろんのこと、経営知識やマネジメント能力が求められます。 

CTOは特に情報技術分野に対する深い知識と経験が求められ、技術者としての能力も必要になるでしょう。対して、CIOは技術者出身である必要はありませんが、より経営知識やマネジメント能力が求められます。 

CTOやCIOは社内で一人だけが就けるポジションであり、その役職に就く人には社内外での実績が必要になるでしょう。自身が望めば就けるポジションでありませんが、起業やスタートアップに参画することができればCTO・CIOも目指せるかもしれません。 

また、どちらの役職もコミュニケーション能力が非常に求められる立場であり、コミュニケーション能力の有無は非常に大きなものになると言えます。 

まとめ

CTOは最高技術責任者であり、CIOは最高情報責任者です。
それぞれの役割は、CTOが技術部門の責任者として現場の問題解決をサポートすることであるのに対して、CIOが社内システムの効率化や法令遵守などを統括することにあります。
 

そのため、CTOはより現場に近い立場の責任者であり、CIOはより経営に近い立場の責任者と言えるでしょう。CTOとCIOは企業によっては兼任することもあり、IT関連企業ではそれぞれの役割が重複することもありますが、それら2つの役職は明確に異なる立場・役割であることは認識しておきましょう。 

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