OBPM開発の背景を弊社梅田が語る

 2017.04.16  株式会社システムインテグレータ

開発の背景

PMBOKとOBPM

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PMBOKが登場した際に、2つの点で感銘を受けました。

1つは標準化です。それまで人それぞれでさまざまなプロジェクト管理を語っていたのですが、それを10の知識エリアと5つのプロセスに整理し、まがりなりにも世界標準としたのはその後のプロジェクト管理技術の進歩に大きく貢献していると思います。

もう1つはプロセスを管理するという考え方です。それまで主流だったQCD管理だけでなく、QCDというゴールを実現するために必要なスコープ管理や要員管理などのプロセスも管理対象とするという発想は斬新なものでした。

しかし、PMBOKはあくまでも考え方のバイブルであり、そのままでは現場で使えません。そこで当社はPMBOKを現場で使えるようなテンプレートを作り、PMBOKに準拠したプロジェクト管理手法「PYRAMID」を作成しました。このノウハウは「実践!プロジェクト管理入門」などで公開しています。

これを社内で使いながらテンプレートを改良してきたのですが、どうしてもExcelなどをベースとしたテンプレートでは合理化の限界が見えてきました。考えてみれば、我々はユーザーにERPなどを提案して合理化を推奨しているのに、自分たちはExcelを使っているというのは“紺屋の白袴”にほかなりません。

そこで、これまでのノウハウをベースにPMBOKの管理エリアをERP的発想で統合した総合プロジェクト管理システム「OBPM」を開発しました。社内で使いながら、改良を繰り返してバージョンアップしています。このノウハウも「統合型プロジェクト管理のススメ」という書籍で公開しています。現在では、プロジェクト管理に必要なことがほぼ理想的な形で実装されており、各社のプロジェクト管理近代化の基盤として幅広くご利用いただいています。

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システムがなければ、プロジェクト管理はできない

OBPM開発の背景を弊社梅田が語る 3どうやったら失敗プロジェクトを削減できるか、さまざまなプロジェクトの見える化をどう実現するか、IT業界にとって最適な進行基準はどうあるべきか、組織のプロジェクト管理力をどう高めるか、当社自身も長年そんな課題を解決するためにいろいろと取り組んできました。

その結果、出した結論は、「本格的なシステムを提供しない限り、現場のプロジェクト管理力を向上させることは難しい」ということです。

そこで自ら先頭に立って、経営者、PMO、プロジェクトマネージャー、プロジェクトメンバーそれぞれが満足して使う本格的な総合プロジェクト管理システムを設計・開発しました。立場の違うそれぞれの観点からのニーズを融合しつつ、使い勝手抜群の製品となっています。

脱ExcelによりIT企業の近代化を実現

ほとんどのIT企業は、タイム管理、コスト管理、品質管理、組織管理などプロジェクト管理の各要素を個別に管理しています。しかし、バラバラに管理している限り、”見える化”が進まず データの整合性チェックもできず、組織としての標準化も進化できません。

SI Object Browser PM」は、PMBOKの10管理エリアを統合型でカバーした業界初の製品です。さまざまな管理が統合されたことにより、様々なデータの 整合性や関連性を確認しながらプロジェクトを計画・実行できます。

プロジェクト型のビジネスを行う企業にとって、プロジェクト管理は単なるツールではありません。基幹業務のフロント部分としてプロジェクト管理を合理化し、組織全体のプロジェクト管理力を 向上してCMMIレベル3以上を実現しましょう。

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実際に自社に導入してみて

さて実際に自社に導入してみた結果は、予想をはるかに超えたものでした。会社、部門、現場それぞれにおける一番のメリットは次のようなものでしょうか。

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今では、社員全員がOBPMを使いこなし、個々のプロジェクトだけでなく、部門や会社レベルでプロジェクト管理の情報が活用されています。システムというものはおかしなもので、一度導入してしまうともはやそれ無しでは業務がまわらない状況になるのですが、OBPMはまさにそのレベルで現場に浸透して使われています。 

導入・活用に関して苦労した点

プロジェクト管理の成否の鍵は、現場がきちんと活用してくれるかどうかです。Excelなどの管理に慣れている一部の人は、今まで通りのやり方から離れようとせず、新しいシステムを積極的に使おうとしません。

こうした現場の“食わず嫌い”を解消するためには何が必要なのでしょうか。それは「トップの強い意志」と「PMOの粘り強い協力」です。まず、トップの意思なのですが、プロジェクト管理だけはトップダウンでなければ現場に浸透しないと思っています。あちこちに根強く残る“抵抗勢力”に対し、全体最適を図るために「使え!」と言い続ける強い意志、それがあって初めて現場に浸透します。

もう1つはPMOの活躍です。当社ではPMOが、データをきちんと入れているか、おかしなプロジェクトはないか、などを横串で自動抽出してPLや部門長、場合によっては社長に報告がいきます。Excelと違ってこれが簡単に実現できるのが統合システムの良さなのですが、この作業を毎月繰り返すことによって、水がだんだん澄んでくるという効果がじわじわ出てきます。 

 

OBPM Neoについてはわかりやすくご紹介している資料もご用意していますので、こちらもぜひご覧ください。

プロジェクト管理ツール OBPMイラスト図解でよくわかる基本ガイド

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