ER図 線の使い方はリレーションシップだけじゃない

 2018.01.29  株式会社システムインテグレータ

データベース設計の基礎が身につく​ ER図の書き方講座

リレーションシップばかりが線じゃない

こんにちは、皆さん頑張って設計していますか?

SI Object Browser ER(以下OBER)では、エンティティとリレーションシップを駆使して、効率よくデータベース設計を行えることはもうご存知ですよね。

しかし、リレーションシップにばかりとらわれていると、大事な「線」を見落としてしまいます。
今回はER図上に描ける図形についての紹介です。

データベース設計における「線」

データベース設計を行っているエンジニアの間で「線」といえば、まず思い浮かぶのは「リレーションシップ」ではないでしょうか。
もちろんその通りですが、OBERではそれ以外の「線」「図形」も描けるのです。

さっそく、メニューバー「挿入」を選択してみましょう。

ER図 線の使い方はリレーションシップだけじゃない 1図形の挿入(メニュー)

エンティティなどの下に、図形を挿入するメニューが表示されました。
このメニューは、ツールバーのアイコンでも簡単に選択できます。

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図形の挿入(ツールバー)

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図形を挿入してみる

お好きな図形を選んだら、エンティティなどと同様にER図上に配置してみましょう。

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四角の配置&文字入力&色・フォントの変更

四角が配置できました。
さらに四角をダブルクリックすると文字も入力できます。
おまけに四角を選択して右クリックメニューを開くと、色・フォントの変更もできます。 [RELATED_POSTS]

図形は何に使うのか

図形を挿入できることはわかりましたが、何に使うのかイメージが湧かない方もいるかと思います。一つ例をお見せしましょう。ここによくあるER図があります。

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図形挿入前のER

しっかりとリレーションシップが配置され、エンティティの色も変えてあり、よくまとまったER図だと思います。

しかし、ER図を作った本人ならわかるものの、初めて見た人はこう思うかもしれません。
「なんのER図なの?」「エンティティの色の意味は何だろう?」

 そこで図形の出番です。さっそく配置してみましょう。

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図形挿入後のER

ER図上部にタイトルに見立ててテキストを配置しました。
ER図下部にはエンティティの色に関する説明を配置しました。
これで何のER図かわかるようになりましたし、エンティティの色も理解することができますね。

E(エンティティ)でもR(リレーション)でもない部分の重要性

図形配置の重要性はお分かりいただけましたでしょうか。

エンティティでもリレーションでもない図形を配置することで、ER図がさらにわかりやすくなり、データベース設計がしやすくなることで効率アップも期待できます。

ただ、データベース設計を黙々と行っていると、なかなかこういったところに手が回らないかと思います。しかし、データベース設計というのはわかりやすさも重要な要素の一つです。

エンティティやリレーションシップも重要ですが、設計書としてのわかりやすさも、少し気にかけてデータベース設計を行っていきましょう。

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